今回はタイトル通り、露天風呂が最高すぎる「えちご川口温泉」に二日連続でお邪魔した時のお話。
タイトルには再訪なんて書いてますがすっかり気に入りまして、今では結構な回数訪れておりますよ。
場所は遠いが魅力的
前回も書いた気がするのですが、立地的にいって、観光旅行のついでみたいな感じでえちご川口温泉に立ち寄るってパターンは、正直に言ってなかなかないんじゃないかと思っています。
長岡市川口地区自体が、長岡市と言っても飛び地になっていることもあり、実際には小千谷市や十日町市、魚沼市などを経由しなければ行けません。
雑誌などでよく紹介されるようなメジャーな観光スポットからも、花火大会などのイベントが行われる地域からも離れています。また、近隣の宿泊施設もそれほど多くはありません。
関越自動車道なら降り口が近いのと、歩いてくるのは相当大変だと思いますが越後川口駅というJRの駅もあるにはありますので、途中下車的な感覚で立ち寄る地域といっていいんじゃないかという印象です。
そんな感じですから、基本的な客層は地元の方々じゃないでしょうか。
あとはプールが併設されているので、そのお客さん。併設といえば隣に同じ系列のホテルが建ってますし、近くにキャンプ場もあるようですからその利用客がいるとは思いますけど、プール客を合わせてもさすがに多数派ではないでしょう。
こういう立地なのですが、この温泉を目的に来ても損はしない程度にはお風呂も施設も充実しています。
二日連続のワケ
慣れたもんでグーグルマップなんて野暮なものは起動することもなく、仕事を終えた新潟県燕市から長岡市川口地区に向かって大移動です。高速道路はさすがに使わないので、まあまあ距離があります。
この日は早めに切り上げることができたもんですから、こういう事も可能でね。
途中のコンビニで飲み物を買い足しつつ、1時間半くらいでえちご川口温泉に着いたんじゃないかと思います。
ちなみになんですけど、前日も来ています。連続二日目です。
こう聞いたらどんだけ好きなんだと。そこまでして毎日毎日温泉祭りかと、そう思われるかもしれませんがそこはそれ、事情ってモンがございます。
前の日はちょっと天気が悪くて、おまけに時間帯も比較的遅め。
ただ仕事が終わった地点が長岡市の北の方だったので、着いたら暗くはなってるけど受付時間終了までにはなんとか間に合う時間でした。
夏ですから天気がグズつくと蒸し暑さがハンパじゃありません。朝の段階からもうすでに、早く汗を流したいという衝動が止まりませんでね。
そうなると温泉へまっしぐら。どうせ風呂に行くんなら時間も時間ですから、新規開拓な冒険をするよりも手堅く行ったことのある温泉しかないなと。
慣れたもんで、グーグルマップなんてけったいなものは起動する素振りもありません。
夕暮れ時から暗くなりきるまでの時間帯でちょっと渋滞はしたものの、想定内の時間にスムースに川口地域に入っていたんです。
さすがにもうとっくに暗くなっちゃってますが、国道からえちご川口温泉に入っていく目印は、国道17号線の高速道路と立体交差する十字路にローソンと道の駅がある場所と、夜でも充分目立つので問題ありません。
そこからは山に向かうような上り坂になっていますが、一本道ですから迷う要素はありません。
ローソンを曲がって、ゆったりと登っていく道を走って行けば、夜でも温泉施設の灯りが見えてくるわけです。
はずです。
はずなんですが、見えてこない。
上りのカーブですから、走っていると角度によってはチラッと看板や外灯の灯りがね、見えてくるはずなんですよ。
嫌な予感がするでしょ。
定休日ですってよ。
駐車場はがらーん。灯りが着いているのは隣のホテルだけ。それも平日の特に何もない日でお客さんもいなかったのか、一階の部分だけがちょっと明るいかなくらいで。
やっちゃったよ・・・
これ、今の時間から近しい温泉って開いてたっけ?
いやそもそも、えちご川口温泉に定休日なんてあったっけ?
こんなこともあろうかと、行ったことのある日帰り入浴施設はEvernoteに保存しているのです。それを見ればいちいち検索しなくても大丈夫。
真っ暗な駐車場で、スマホからEvernoteを立ち上げて保存しているマル秘温泉メモ、自分で収集した怪しげないやもうスグレモノのメモを見ると、定休日がちゃんと書いてある上に近場の温泉の営業時間には間に合いそうもないと判明。
定休日あるじゃん・・・
やっちゃったよ・・・
開いてるって素敵
・・・そんな前日があってからの、今日ですから。
そりゃあ今日も来ますよ。
どんだけ好きかどうかはわかりませんが、こっちからしたらリベンジですからね。
まだ日の落ちてない時間に到着して、おそるおそるえちご川口温泉の駐車場へ入っていくと・・・
開いてる!
当たり前なんですけど、開いてるってだけでテンションが上がっちゃってね。開いてるって素敵。
いくらテンションが上がったからって、そこは私もいい大人ですから。
ちょっと冷静になって、大人料金が安くなる18時を過ぎているのをちゃんと確認してから、駐車場に車を停めて脱兎のごとく玄関に向かいます。せこいとか言わない。
受付を済ましたら、ようやくなんかこう落ち着きましてね。
リベンジ成功ですから。勝ちましたから。なににかはわかりませんけど。
日が落ちるまで少し時間がありましたから、ロビーのガラス張りの壁から夕景を撮ります。
お風呂場にカメラを持ち込めませんから、露天風呂から見えるいい景色を撮れなくてちょっと残念だったんです。
ですが、よく考えたらお風呂と並びが同じロビーや休憩室からなら、角度は違うけど露天から見える風景に近いものが撮れるよなと思っていました。
そんな写真がこちら。ガラスにスマホを押し付けて撮ったので画質が荒いのですが。
夕陽が落ちるその様は露天風呂から見たかったので、まだ日が高いうちに撮影です。
くねりながら流れる魚野川が遠目に見えて、そこに紅をさすように太陽が映り込む光景を見ることができました。
もっと紅い夕陽が見れたらいいのですが、条件が整う時に行くタイミングがあるかどうか。このあたりに住んでいるかたなら何度でも拝めるんでしょうけども。
暮れなずむ浴室
さて、お風呂お風呂。定休日の翌日でしたが、特に混んでいる様子はありません。
内湯のあるお風呂場の外側の壁がガラス張りになっていますから、夕陽が沈んでくると室内に紅い光が差し込んできます。
いい感じにぼやーっと紅い室内の雰囲気。来てよかった感でいっぱいですよ。
手早く身体を洗って、露天風呂の方へ。
何人か先客がいますけど、老いも若きも全員が太陽の落ちていく山の方を見ているのがちょっとおかしくてね。
でも、夕陽ってこう目が吸い込まれるというか、見惚れてしまいますよねえ。
露天風呂はかなり広めにできていますから、誰もいないあたりを見繕って入浴。それほど熱くないお湯がふんわりと身体を温めてくれます。
世間話が遠くで聞こえていて、山のふもとの越後川口駅を通る電車の音がわずかにこだましていて、川沿いの道路を走る車がポツポツとヘッドライトを点灯させる様子を見ていると、なんかこうたまらない気持ちになるのです。
それを温泉に浸かりながらぼーっと見聞きしていられるってのは、しあわせに分類していい時間ですよね。
湯上がりと夏の空
とっぷりと日が暮れるまで温泉に入ってから、ようやく露天風呂を離れます。こんなに長湯することはないので若干フワッとしておりますが、いいお湯でした。別の日に撮影したお風呂場への長い通路に飾ってある写真とマッサージ機 |
風呂上がりにビールの一杯も飲み干したいのはやまやまですが、運転者の悲しい現実によりコーラで我慢。人の少ない大広間で横になりつつ、身体を休めてから外へ出ます。
自分なりにいい時間が過ごせた場所というのはまた来たくなるもので、それがいつでも来ることができるわけじゃないとなれば、なおのこと。
近いうちにまた来ようと、なんの気なしに上を向いたら短く星が流れたのをハッキリ覚えております。
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旅と、EvernoteやIFTTTを組み合わせたライフログと、時々音楽について書いています