長野県での4日目の朝。スッキリ晴れてはいませんが、ふわっとした風がよく吹いていてまんざらでもありません。
目玉焼きが食べたいモード
昨夜は落ち着かない感じで終わったという気持ちが強くて、この穏やかな朝がとても心地よく感じます。お盆の時期ともあって、人も車も通りはまばらで静かな空気がどこまでも広がっているような気がしてね。
ネットカフェを出て朝ごはんをどうしようかなと考えていたら、目玉焼きが食べたくなってきまして。
こういう休日な雰囲気が充満している朝は、なんか目玉焼きみたいなお店で売ってない、手料理っぽいものを食べたくなりません?
旅先で目玉焼きとなると思いつくのは朝定食。
旅先で目玉焼きとなると思いつくのは朝定食。
このあたりにも、そういう朝食を出すいい感じの喫茶店や定食屋があるのかもしれませんが、パッと思い浮かんだのは吉野家の朝定食だったもので早速検索します。
一番近いのは長野市内にある店舗だったので、そちらの方へ出発進行よーそろーとばかりに走り始めますよ。
この時点では、また長野市に戻ってきたじゃんという感覚は皆無。もういいから。縛られちゃいけないよ。別にどこに行っても行かなくてもいいんです。
一番近いのは長野市内にある店舗だったので、そちらの方へ出発進行よーそろーとばかりに走り始めますよ。
この時点では、また長野市に戻ってきたじゃんという感覚は皆無。もういいから。縛られちゃいけないよ。別にどこに行っても行かなくてもいいんです。
長野市内の吉野家について、お目当ての目玉焼きダブルに加えて卵かけご飯を目論んで生卵を追加。シメて三つも卵を食べるというね。
あれでしょ、昔なにで見たんだったか、一日に卵をたくさん食べちゃいけないとかいうやつ、あったよね。あれって根拠はなかったんでしょう?
あたしゃ、目玉焼き好き好き星人なので、普通に四つ焼いて食べたりするし。気にしちゃいなかったんですけど。
満足感に浸りながら、すぐ近くのコンビニで飲み物を購入。もう、長野らしいお店に行ってないよね。昨日はくら寿司で今日は吉野家でしょ。長野じゃなくてよくね? いや、なくていいんですけど。
満足感に浸りながら、すぐ近くのコンビニで飲み物を購入。もう、長野らしいお店に行ってないよね。昨日はくら寿司で今日は吉野家でしょ。長野じゃなくてよくね? いや、なくていいんですけど。
合戦場
で、今後の予定を考えようかと思った時に、あれ? また長野市まで戻ってきちゃったなと、ようやく気が付きまして。
そうなるともう上田市へ行く気にはなりません。お腹いっぱいだし。
そうなるともう上田市へ行く気にはなりません。お腹いっぱいだし。
近くで面白そうなところはないかと地図を見ていたら、目の前が長野オリンピックスタジアムじゃないですか。
いや待って。
今いるコンビニの裏にある公園が合戦場公園ってなってるんですけど。
個人的な話ですけど、スポーツにそれほど興味がないので、長野オリンピックもそういえばあったなあ程度のものです。
他方、歴史みたいなものは嫌いじゃありません。特に武家の活躍した鎌倉〜近代あたりの日本史は、普通の人並みには興味があると思っています。
かたや、長野オリンピックスタジアム。
かたや、合戦場公園。
これなら合戦場公園の方に行っちゃうでしょう。よく考えてみなよ、名前がすごくね?
合戦場公園だぜ?
合戦場公園という5文字の中に、合戦という不穏な空気感と公園という安穏とした気配が混ざってんだぜ?
戦争と平和だよ。ラブアンドピースだろうよ。その握り拳を下ろそうよ。あ然とした顔でブログ読んでんじゃないよ。
川中島も近いこともありますし、おそらくはあの有名な川中島の戦いに何か関連する土地柄なんでしょう。もしかしたら、川中島の戦いの遺構とか遺跡めいたものが展示してある公園なのかもしれませんしね。
これだと。このための旅だったんじゃないかと。朝から俄然盛り上がってまいりまして、スマホを閉じてハンドルを握ります。
これだと。このための旅だったんじゃないかと。朝から俄然盛り上がってまいりまして、スマホを閉じてハンドルを握ります。
今しがた飲み物を買ったコンビニから近いこともあって、できれば車を降りてここから歩いて行きたかったのですが、コンビニに停めておくのは迷惑ですからまずは車で近くまで行ってみることにします。
コンビニが面する二車線のバイパス道路から入ってすぐといった感じなのですが、もう完全に住宅地でしてね。大通りに比べたら道もずいぶんと狭いので、ナビをチラ見しつつゆっくりと公園に近づいていきます。
あれじゃないかなと思う場所は、ほぼ正方形の広場でよく整備された近所の公園といった風情。遠くからでも何やら数人で何かの準備をしているのが見えます。てゆーか、思ってたよりも小さい。小規模。
あわよくば公園に駐車場でもないかしらんと思っていたので、公園の周りを車でぐるっと一周。準備しているのは、どうやら町内の祭りのような気配です。
そのうち子供たちが集まってきましてね。思い思いに遊び始めます。
公園の周辺に駐車場も見つからないし、どう見ても普通のちょっとした公園だし、ちょっと残念ですが仕方ないのでさっきのコンビニに戻ろうとした時に、ある看板を見つけまして。
そこには、「かっせんば整骨院」と書かれていました。
あれ?
そこには、「かっせんば整骨院」と書かれていました。
あれ?
地図上で発見した時に「かっせんじょう」と読んでいたので、「じょう」じゃないんだ、なるほどねと。
いや待って、それよりも地名かっていう。
てっきり古戦場にちなんだ、記念公園的な先入観を持ってたからさ。地名なのっていう。
はい、合戦場(かっせんば)っていう地名でした。
いつからそうなのかわかりませんが、このあたりが川中島の戦いがあった地域には違いありませんし、合戦場という地名があってもおかしくはないですよね。
はい、合戦場(かっせんば)っていう地名でした。
いつからそうなのかわかりませんが、このあたりが川中島の戦いがあった地域には違いありませんし、合戦場という地名があってもおかしくはないですよね。
でもさ、そりゃあ歴史的な戦いがあったとしてさ、合戦場って地名にするってすごくない?
だって、東京ドームがあるから地名を水道橋じゃなくて野球場にするってことでしょう。野球場って地名だったらさ、野球場2丁目に野球場小学校とか建っちゃって、歴史の授業で昔はここで野球というものが行われたんだよなんて、先生が言うわけでしょ。
実際、かっせんば整骨院ってのがあんだから。強そう。外科医いらなそう。玄関先に鎧とか飾ってありそうじゃん。
結局、公園に足を踏み入れておりませんから、何か歴史的な展示があったのかもしれませんけども、周囲を回った感じでは合戦場という土地にある、ごく普通のおだやかな公園で間違いなさそうです。
勝手に盛り上がっておいて何ですが、テンションもちょいとダウン。
ここからは適当な喫茶店に入ってみたり、適当に街をぶらついて汗だくになって戻ってきてみたり、汗を流そうとお風呂にいって逆に疲れたりと、書くのもはばかられるダラダラ具合なので端折っときましょう。
ネットカフェを探そう
結局長野市内をウロウロしたあと、夕ご飯を買いにスーパーへ。デリシアという長野県内で展開しているチェーンで、マツヤなど他の屋号でも営業しています。
閉店までまだ時間があったのですが、早々に値引きされた惣菜が残っていて夕ご飯に困ることはなさそう。その他の商品も価格など結構頑張ってる印象でした。
食べたら寝るのは自然な流れ。
ですが、昨日のこともありますし、道の駅はちょっと避けたい。色々調べて見ましたが、すでに会員になっているネットカフェは空席情報を見てみるとイマイチでね。
閉店までまだ時間があったのですが、早々に値引きされた惣菜が残っていて夕ご飯に困ることはなさそう。その他の商品も価格など結構頑張ってる印象でした。
食べたら寝るのは自然な流れ。
ですが、昨日のこともありますし、道の駅はちょっと避けたい。色々調べて見ましたが、すでに会員になっているネットカフェは空席情報を見てみるとイマイチでね。
他のネットカフェは会員登録料がかかるぶん割高感があります。たいした額じゃないんですけど、長旅をしてますから節約するところはしたいという心理もどこかにはあるのです。
それに財布の紐を緩めっぱなしだと、旅にメリハリがないんですよ。札束で旅してる感があってね。
そんなどうでもいいルールで自分を縛り苦しめつつ、ふと入会金無料的なクーポンとかがないかなぁなんて思いつきました。
これが探せばあるもんでしてね。
近くのネットカフェの店名で検索するとビンゴ。入会金無料な上に利用料金も初回割引があるじゃないですか。
初回利用後もまあまあ条件のいいクーポンもありますから、もうこれでいいやとなりましてね。
車を走らせて到着すると、駐車場はそこそこ埋まっています。うるさいかもしれないなと若干及び腰で入店し、受付で手続きを始めます。
そうするうちにも店内から出てくる客が多くて、ああ時間つぶし的な利用も多いんだなと解釈。夜が更けていくにつれて少しは静かになりそうですし、無事に安価で朝を迎えることができそうでホッとします。
初回利用後もまあまあ条件のいいクーポンもありますから、もうこれでいいやとなりましてね。
車を走らせて到着すると、駐車場はそこそこ埋まっています。うるさいかもしれないなと若干及び腰で入店し、受付で手続きを始めます。
そうするうちにも店内から出てくる客が多くて、ああ時間つぶし的な利用も多いんだなと解釈。夜が更けていくにつれて少しは静かになりそうですし、無事に安価で朝を迎えることができそうでホッとします。
むかしの名残りを見つけて
ネットカフェの建物は、床や造りを見るに昔はスーパーとか洋品店だったような感じに見えました。どんな遍歴を経て今のネットカフェになったのかを想像すると、なんていうんでしょうね、胸が締め付けられるような切ない気持ちになります。
古い建物を居抜きという言い方が正しいのか、ともかく再利用して新しいお店を出す。そういう時って予算もあるんでしょうが、内装を完全に変える時もあれば、元々の意匠を残しておくこともあるじゃないですか。
何かの事情で、それも発展的ではない事情で店を畳んで。で、いつしか店が変わって。
前のお店に愛着があるであろうお客さんや元従業員なんかが、新しくなったお店に来たりして。
その時に店内や外観に以前の名残があったりすると、何かこう止まらないものがありますよね。
こっちは旅人ですから。
今、目の前にあることしかわからないわけ。なんで合戦場なんて名前にしたのとかさ、当時のことは正しくはわからないわけです。勝手に感じ取ることはあっても、想像することはあっても、当時のことはわかりようもないし、むしろわからないほうがいいのかもしれないし。
でも、これは多分前のお店の名残りだなってピンとくる時もあってね。それがいいことなのか、なんなのか、簡単に言えないというか。
久しぶりに行ったら閉店の挨拶が剥がれかけている玄関口を見つけるのと、そうやって再利用して別のお店になってしまうのと、どっちがいいの? みたいなね。
店内は静かで、遠くで誰かの寝息が聞こえるくらい静かで。
なんの間違いか、ここで夜を越えることになるなんて、つい半日前ですら想像もしなかったものですから、なにが正しくて間違いかはわかりませんけど、確かにこの日この場所にいたことは間違いなさそうです。