めっちゃフランクな書き出しですが、実際にそう言われたのが先週でしたかね。
それから、まぁ例によって色々とありまして。生まれて初めてピーラーってやつを買ったというお話。
柿って、買って食べるものという感じがしない人です。
柿農家のかたには大変失礼な感覚かもしれませんが、これまではなぜか柿をもらうことが多くてですね。
実家に柿の木があるからとか、たくさんもらって食べきれないしおすそ分けとか、干し柿なんだけどとかそういったパターンが多くて。
もちろん毎年じゃありませんし色んなシチュエーションではあるのですが、柿イコールもらうものというイメージが私の中ではあるのです。
もちろん毎度いただくからにはけっして嫌いじゃなく、どちらかといえば好んで食べるほうに近いと思っています。
普通にフルーツとして食べるのももちろんですが、凍らせてシャーベットっぽくしたものや干し柿なんかも美味しくいただけます。
柿の話を書くからにはとネットでちょっと調べたんですけど、今までもらったのは渋抜きした柿だったんですが、全部そういうものだと思っていたら渋抜きしなくていい品種もあるんですね。
今回もらったのは渋抜きせずにそのまま食べられるものだそうで。日持ちもするし、渋抜きする柿よりもぐちゅぐちゅにならないんだそうです。
納品
で、柿をもらえることになって。
そういえば柿自体を食べるのも、かなり久しぶりだなぁと思いまして。先ほども書いたように買ってまで食べたことがないというのもあって、ここ数年は口にした記憶がありませんでした。
翌日。
その、柿食べる? の人と会ったんですけども。
箱をね、持ってんですよ。
ダンボール箱。引っ越しとか荷物送るのに使うようなアレですよ、アレ。
まさかと思う暇もなく、「柿持ってきたよ!」というボイスが満面の笑みをたたえた口元から発せられまして。
普通、柿食べる? の流れからもらえるのは2個とか、多くたって5個でしょ。思うよね? そう思うよね?
箱だよ。ダンボール箱だよ。
柿の大きさなんて、女性の握りこぶしくらいの大きさでしょう。下手すりゃ、おにぎりの方がデカいのありますよね。
この箱のサイズからして、入ってるのは10個や20個じゃないんじゃないの。柿あげるっていうより、納品に伺いましたって感じだから。
そんなことを思いつつ、どうもーなんて言いながら箱を受け取ると重いんですよ。重いの。
もしかしたらAmazonパターンで、箱はデカいけど中身は少しみたいなことじゃないかなってほんのり期待してみたんですけど、ズッシリ入ってるの。詰まってるの。
箱だって、びっちりガムテープで底から蓋から閉じてあって、試しにそっと箱を振っても中の柿が動いてる気がしません。納品だって納品。
なんか下にシートが敷かれてて何段かになってる様子・・・ |
いいんですかこれ。いや食い切れるのかしらこれ。
そこから柿あげるの人と、柿について色々話がはずみつつも、心のどこかに漂う(この柿どうするかなぁ・・・) がちょいちょい浮かんでは消えて会話の内容はよく覚えちゃおりません。
大量の柿の皮をむく修行感
私も、「もらったものは大事にする」「食べ物は残しちゃダメ」ってな世代ですから、業者かよと思うくらいの柿をいただいたら、ありがたく食べようということになりまして。
ですが私はそんなに器用でも勤勉でもなく、てめえの飯も作るのが面倒なダメ人間。包丁で柿の皮をむくという行為がもう、奇跡に近いことなのです。
いくら自分で食べるものとはいえ、食いきれるかどうかあやういくらいの柿の皮をむくなんて、仕事じゃなかったら修行ですよ。
そもそも皮むきなんて調理のうちにも入らないとおっしゃる向きがこの世の大半なのかもしれませんけど、それをやること自体が自分史でも相当珍しいというヤツの言ってることですから、そのへんは大目に見ていただけると助かります。
で、そこからいろいろ考えまして。
リンゴなら皮ごと丸かじりもありかもしれませんが柿の皮ってどうなんだろうとか、あれこれと考えた結果、ピーラーなら簡単そうだなと思いついたのです。
もちろんピーラーなんざ使ったことはありませんが、使ってるのを見たことはあります。そういう調理器具もあるんだなーと思ったものです。
最後にリンゴの皮を向いた記憶よりは、ピーラーを使ってるのを見た記憶のほうが最近というのもありますけども。
なんとマジカルピーラーをてにいれた!
翌日。
こういう時は100円ショップだよなとダイソーへ行くと、ありましたありました。しかも色んな種類があるんですね。
大きさの大小だけじゃなく、むいた皮が収納される箱が付いてて周りが汚れないものとか、皮むきというよりは大根やきゅうりなどを細く削ぐためのものとかバリエーションも色々とありまして。
こういう方面に疎いもんですから、なるほどねぇなんて売り場の前でしばらく感心してたんですけど、柿、柿。降って湧いたような大量の柿が待ってるんです。
どれが使いやすそうかも正直よくわかりませんし、ネットで使い勝手を調べるようなしち面倒なこともしたくないし。
となると、結果パッケージ買いみたいになっちゃいますよね。
買ったのはこちら。
せっかくなのでwith柿 |
マジカルピーラー!
日本製、しかも金属加工の街として最近よく耳にする、新潟県は燕市で作っているようです。実はつい最近、その燕市に行ったこともあり、これでいいかと手に取りました。税込み108円です。
早速やってみます。
以前誰かがやっているのを見た記憶を思い起こして、柿の表面に刃の部分を軽く押し当ててグッとすべらせてみると、ちゃんと皮がむける。というか削げるじゃないの。
ああ、これは楽ちんですわ・・・ 今まで使ったことがなかったのがどうかしてるくらい楽ちん。これがマジカルってやつか・・・
私は料理センスそのものも壊滅的ですが、扱えないことはないものの基本的に包丁の類を触らない暮らしぶりなのです。
そうなると、無意識的に切る工程のない食事をしているのですが、なるほどこれなら面倒事なしに皮をむいたりできますね。
刃の部分以外も燕市で作っているのかはわかりませんが、使ってみると切れ味もよくて柿の皮もスルスル向けます。皮むきを果物用のナイフでやるのは、やっぱりどう考えても面倒だよなと思うくらいには快適。
Made in Japan |
柿は美味しゅうございました
いただいた柿も美味しくて、いつもなら一個食べると飽きがくるんですけど、甘すぎないのでいくつか食べても大丈夫な感じです。
まぁ、三つやそこら食べてもまったく減る様子がないんですけどね。ええええ。
それに今はピーラーを使い始めて皮むきそのものが若干楽しいので、皮をむいちゃったし食べようかとなるのですが、そんなことをしていると飽きがくるのも早くなるなと。わかってますから。そういうこと、よくわかってますから。
以来、なるべく一日一個ペースで柿の消化に努めているこの頃です。ダンボール箱の底が見えるのは、いったいいつになるのやら。