泊まることにしたネットカフェのパック料金的には、もうひと眠りくらいしても余裕な時間ですが、早めに寝てしかもぐっと深く眠ったからなのか、それほど眠い感じはありません。
せっかく会員になったしクーポンもありますから、ここをもう一日拠点にするのも悪くないかなと思い始めていることも確かです。
徘徊徘徊、また徘徊
遊んでていい猶予の時間はあと数日。
こうなると長距離の移動は制約が多くなります。何日もブログに書いている通り、いつもこの調子で旅をしているので、今回は長野市内付近をグダグダぶらぶらして終わるのも特に悪い気はしません。
結局ネットで調べものをしたり、ブログを書いたりして出発の時間となりました。
クーポン利用によって安価で過ごすことのできたネットカフェを出てみると、分厚い雲が見渡す限りの空に蓋をしているように広がっています。
今居るあたりは長野市の東側でして、この旅はもちろんそれ以前も来たことがありません。通ったことのない道ってのはワクワクするもので、早速アテもなく走り始めます。
リンゴの産地というと青森県というイメージだったのですが、長野もあちこちでリンゴを栽培しているのを見かけますね。
長野市の外れのほうでも、通りすがりにリンゴの実がやや赤くなってきているのを見ることができました。時期になったらきれいなんでしょうね。
地方都市の郊外なんかが開発されて、大きな通り沿いのショッピングエリアとその裏手には住宅地、みたいな構造の一帯ってあちこちにあるじゃないですか。
そういう所って大手のチェーン店が進出してて、どこの街でも結構似たような風景になりがちだなと思っています。どこかで見た看板の並びだとかが、そのまま街並みのイメージになっちゃうような。
そうなると、まあそういうところに行くのが悪いっちゃあそのとおりなんですが、どこに行っても同じような印象のせいで旅してる感がちょっと薄くなる気もしてくるっていうか。
なので、少し町外れにきたらリンゴの木があちこちに見えて、ああそうか、いつもと違う所に来てるんだなって感じるのが嬉しかったりするんですよね。
エムウェーブ
気の向くまま運転していて偶然信号待ちになったんですが、その時に看板が目に止まりまして。長野オリンピックなんたらかんたらコッチ! みたいな正確には忘れちゃいましたけど、そんなのが見えて。
ああ、と思ってウインカーを「コッチ!」の方向に出してみました。
エムウェーブというんだそうで、スケート競技で使われたんですかね。文字の薄れた看板が記憶にあります。特徴的な建物でね、長野の山々を連想させますよ。
表には業者さんの大型トラックがズラッと並んでいましたから、何かこれからイベントがあるのかそれとも撤収なのかといった感じです。
入っても良さそうだったので駐車場に車を停めてみるとかなり大きな建物。競技場なんでしょうから当たり前ですかね。
その周囲をどうやら歩いて回れるようで、ちらほらと人影が見えます。
私もつられてお散歩開始。
気温は上ってはきましたが、それほど暑いという感じはしません。ただどん曇りですから蒸し暑くなりそうだなという予感はいたします。
それっぽいところで写真を撮りながら、ゆらゆらと周辺を歩いて歩いて。
散歩しているおそらく近所のかた、同じ散歩でも大きな犬を連れているおじさん、スポーツ系の服装をしてサングラスをかけて颯爽と走っていくご婦人・・・
エムウェーブ自体は特に何も開催されていないようで、時折作業車が通るくらいの静かなものなのですが、その閑散とした感じで、こっちもちょっとしんなりしてきまして。
そういうの、嫌いじゃないのでしばらくたたずんでいたりしてね。
よく考えたら偶然信号待ちになって、「コッチ!」 っていうから来たわけで。だから、信号にひっかかって良かったよな、なんてくだらないことを思っていたら急にお腹が空いてきまして。
昨夜利用したネットカフェのあたりは、通り一本のわずか1kmない一帯にコンビニやら外食系やらスーパーやら日帰り温泉やらが集中してまして。
このへんでほとんどの用事は事足りる、旅人にはありがたいストリートだなと思っていました。
朝飯というか昼飯というか、もうそこでいいんじゃないかと。そうなるって。そこにあるんだもん。
このへんでほとんどの用事は事足りる、旅人にはありがたいストリートだなと思っていました。
朝飯というか昼飯というか、もうそこでいいんじゃないかと。そうなるって。そこにあるんだもん。
あんまり利用したことのない、はなまるうどんがあったので底に決定。たどたどしく注文を終えたら、早い時間のせいか先客はゼロ。のんびりうどんを堪能し、なかなか美味かったと記憶しています。
今朝いたあたりにまた戻ってきたし、ついでに寄ってみようと思ったのが、スーパー銭湯 湯ったり苑まめじま。こちらについては記事を書いています。
日帰り温泉レビュー 長野県長野市 湯ったり苑 まめじま - Time goes around
サッパリしましたし、給油してからまたぶらぶら旅の続きに戻ります。
流れていく車の列も、手を引かれて歩く子どもたちも、住んでいる人しか通らないような路地裏もただ、ぼんやりと見ているだけで不思議な気がしてきます。
気の向くまま進んでみて、いつの間にかここに来た自分をふと振り返ると、「なぜここに居るのか」と「確かにここに居る」という感覚がごちゃまぜになって何とも言えない気持ちになるのです。
夜が来て。
夕食をスーパーで買い出しして、ついでに明日の朝ご飯になりそうなものも購入。特に悩むことともなくクーポンを準備して、昨日のネットカフェに入店しました。
もうね、ここに住んでるよね。住居と住所がないだけで。散歩して飯食って風呂入ってんだよ。丸一日が、完全に近所の人の行動だもんね。
このネットカフェも、決して居心地がいいとは思わないのですが、クーポンが使えるならそれなりのお値段でゆっくりとした時間を確保できるのは有り難いのです。
明日はそろそろ移動しなくてはいけません。一気に動いてしまってもいいし、ダラダラと行ってもいいし、どっちを取るかは明日の私が決めてくれるでしょう。