それによって、湯ったり苑の中でも気に入っていた、新潟市西区にある槇尾店がどうなっているのか気にしていたのですが、ようやく機会を得て行ってきたというお話。
早めに行くつもりが
訪れたのは、冬の気配が日増しに強まってきている11月の終わりころ。
午前中は相当な勢いで雨が降っているような荒れ模様の空でね。新潟市内でちょっとした用事を済ませて、あとはお好きにどうぞとなったのがお昼過ぎだったと記憶しています。
用事が済んだら件のスーパー銭湯には行くつもりでした。露天風呂に入りたいので、できれば明るいうちには到着したいなぁとぼんやりと思ってたものの、どうにもお腹が空いてきまして。
お風呂欲より食欲の方が手っ取り早く満たせるわけで、とりあえずは食欲優先にするかと適当な飯屋を探してみたものの、混んでるしなぁと断念しては違う店に行って混んでて断念。
混んでる断念混んでる断念とリズムよく何度か繰り返した結果、どうにか人の気配の少なめな食事処を発見できました。
…待てよ。
一番お客さんが多いであろうお昼時に空いてるってことはあれか、あれだな、でもいいやもう今日はあれでもいいやと、若干ベタつくテーブルに置かれたちょいとベタつくメニューから、もっとも無難であろう親子丼をチョイスしたのがよかったのか、これが案外イケる。
他の店が混んでなかったら来なかったであろう食堂で、とろふわ系な卵に包まれた鶏肉を口に運んでいる最中に、ふとドラクエウォークのことを思い出したんです。
行かなきゃ、ランドマーク
そういえば新潟市の水族館「マリンピア日本海」に、ドラクエウォークでいうところのランドマークってやつがあるなと。
ランドマークってのはゲーム内での特別なスポットで、そこに辿り着くとお土産が貰えるようになるんです。
ランドマークは各都道府県に4ヶ所ずつあって、新潟県のランドマークは今までひとつも行ってなかったんですよね。
せっかく近くまで来たんだし、まずはマリンピア日本海まで行ってお土産ゲットしよう。時間はあんまり無いよ、だって親子丼食うまで相当ウロウロしたし。
もしかしたら一軒目で並んで飯食ったほうが早かったんじゃね? と思うくらいには時間使ったし。
でもいい、今日行かないと次はいつになるか分からないから。行かなきゃ、行かなくては、と謎の義務感にガッツリ背中を押され、雨の中を車で移動することにします。
冬になると日が暮れるのも早いわけでね。気がつけば、無事にお土産を手に入れたころには、もうしばらくしたら日没じゃないの。
他にもあちこち行きたかったけど、これはもうまっすぐスーパー銭湯に向かったほうがいいなということになり、新潟市は西区の方へハンドルを切っていきます。
いい意味で変化なし
いきなり結論がでちゃってますけどね。話が早い。引っ張る気がない。
新潟駅からかなりざっくりですが、西に向かって海岸の地形に沿うように走っているローカル線の越後線という路線があり、信濃川を越えたあたりから越後線と国道116号に挟まれる格好で県道などの大きめの道路がいくつか走っています。
それらの道路が116号線と合流する手前あたり、区割りでいうと西区の外れの方に極楽湯槇尾店があります。
いざ到着してみると、外観はまったく変わっていませんでした。冒頭に載せた暖簾が変わっているくらいです。
この日は平日の午後だったのですが、駐車場の埋まり方やそこに面してガラス張りになった店内の様子を見る限り、お客さんもちゃんといる様子。経営が変わっても利用する方々からは支持されているようでした。
入店すると、下駄箱に靴を入れてキーを抜きます。このキーは入浴時に受付で脱衣所の鍵と引き換えるシステム。
下駄箱のキーを持って店内に入ると右手側にマッサージ機があり、その向こうにテーブル席と座敷が広がっていて、左手側にはトイレや自販機コーナー、足ツボなどのマッサージブースと各種券売機があります。
入り口付近 |
まずは券売機で入浴券を購入。
入浴券は平日大人630円、土日祝日は680円になります。貸タオルセットが250円ですから、千円あれば手ぶらでお風呂に入ることができますね。
券を持って奥へ進むと突き当りに受付があります。カウンターで下駄箱のキーと券を渡すと前述したように脱衣所のキーと引き換えになって、そこから左手がお風呂になります。
脱衣所は四角型のロッカーが3段ほど積まれたタイプで、それほど大きくはありませんが必要充分なサイズ。ベビーベッドが備え付けてありました。
ドライヤーもあるのですが、有料(20円)というのがちょっと面倒だなと感じちゃいます。
お風呂もほぼそのまま
お風呂は天然温泉ではありません。
内湯はジェットバス系が複数とサウナに水風呂、ヒノキの大浴槽の他に、背面からお湯が流れっぱなしになっている大きなベンチのような座り湯とでもいう感じの物があります。
中でもジェットバスの強いやつが結構な水圧で、腰が悪い私にとっていいマッサージになるんです。これがお気に入り。
露天風呂の方へ行くと、床にお湯が流れていて寝転んで使う寝湯と、建物が空洞になっていてお湯が張ってある蔵風呂、そこから入れるスチームサウナ(女性のお風呂は塩サウナだそうです)があります。
さらに、それらに囲まれるように高濃度人工炭酸泉風呂の浴槽とさらに一段上がったところにお湯が掛け流されているツボ風呂があります。
炭酸泉のお風呂は、細かな泡が出ているぬるめのお風呂でこの泡が人工炭酸とのこと。ツボ風呂は以前は確か単にお湯が張ってあるだけのものでしたが、ここもそこから泡が出るようになっていました。このツボ風呂もなんとなくお気に入りだったりします。
設備やサービスなど細かな変化はあるかもしれませんが、おおむね変わってないんじゃないでしょうか。設備的にはある程度年季が入ってきている感じがありますが、古くてボロいといったネガティブなイメージは受けませんでした。
使いやすいスーパー銭湯
極楽湯となったことで、キャンペーンやコラボ企画なども増えているのか、おじゃました当時はグリコのパピコ関連のイベントが開催中でした。
パピコとコラボ(現在は終了しています) |
買うよねー |
もらえるよねー |
新潟市内にはホテルの大浴場利用や健康ランド、あるいは一般的な日帰り温泉施設はあったかと思いますが、スーパー銭湯タイプの入浴施設はこの旧湯ったり苑、現極楽湯の3店舗くらいかと記憶しています。
天然温泉ではないので、日帰り温泉施設に比べれば泉質や効能などを重視されるかたには面白みがないかもしれませんが、さらっとお風呂に入ってついでに食事もして、みたいな感じであれば使いやすい施設だと思います。
特に市内の系列店の中では、こちらの槇尾店が混雑具合や広さなどで比較すると一番いいんじゃないかと思っていて、機会があると利用しています。
アクセス的に車で来るのが一番ラクですし、立地的にも観光で立ち寄る感じの場所ではありませんから、旅をしていてここへわざわざ来るシチュエーションというのはあまりないかもしれません。
だからこそ、その土地の空気感みたいなものがちょっと濃い気がするのも、なんとなくいいんですよね。
店舗数日本一の風呂屋 | 極楽湯 - https://www.gokurakuyu.ne.jp/tempo/makio/index.html