そうなってくると、部屋にいて何をしようかとなるわけですが、そんな時に思い出した個人的にこわいお話。
自宅に立てこもる
自主的な自宅軟禁。マイルーム立てこもり。
流行りの言葉でステイホームと言うらしいのですが、その言葉尻はともかくとして行為自体は嫌いじゃありません。
むしろ、本来の自分は引きこもり立てこもりが得意な方だと思っています。
なんの理由もなく、衝動的に旅に出るのも「真」な自分なんですけどね。その気になれば延々と自室に閉じこもっていることも可能な体質です。極端なんだよね、なんでも。
だって、旅先ですら引きこもってる時があるくらいですからね。連泊でとったホテルが気に入って、そこからほぼ出ないみたいなことも普通にあるんですから。カンヅメ状態ですよね、頼まれてもないのに。
だからまぁ、この新型コロナの騒動の中、緊急事態宣言中でもありますから、自室でおとなしくしてる他はないという環境でも、それはそれで楽しめる体質なんです。
これは素質でもあると思ってて、ひとりで部屋にいると本当にダークサイドに入っていくタイプの人っているでしょう。多かれ少なかれ誰でもそうなんでしょうけど、私の場合はそこまでいかない感じ。
ゴールデンウィークに入ったんですけど、今年はこのままちょっとした買い物と近所の散歩以外には、目立ったことをせずに過ごす予定でいます。
お家時間は酒量が増える |
部屋がまぁまぁ快適だから
引っ越しは過去にも何度かやってきています。
昨年の夏に今の住居に辿り着いてから、ちょっとした決め事をしているおかげもあって自室が快適空間だってのも、引きこもっててストレスが少ない理由かもしれません。
先ほども書きましたけどどうにも両極端で、いても立ってもいられずに旅立つくせに、居着いたら何にもせずに泊まっていられるという、我ながらようわからんといったことになってます。
ですから、居着きやすい空間をキープしようと、ルールを作ったんです。それが今のところはいい感じでね。
ルールといってもたったひとつだけ。
「モノを増やさない」
これだけです。
引っ越しにあたって余計な物はなくしました。
長く旅暮らしをしてると、本当に必要な物というのはごくごく限られているというのも身にしみました。
ですから、いっちょ前に新しい家電がほしいとか、棚やラックがいるとか、着もしない服がほしいとかね。そういう物欲が沸々と高まってきても、よくよく考えて実行するというルールです。
あったら便利と、なきゃないでなんとかなるの間で行ったり来たりして、最終的には買わないってこともルールのおかげで多くなりまして。
おかげさまで部屋はそれほど物がありません。
片付けや掃除もラクだし、視界が広いので部屋にいても圧迫感がないのがいいですね。
殺風景かもしれませんけど、ミニマリストのかたの部屋みたいな、無駄の排除に突っ走った要はオサレな独房っぽい感じじゃないと思います。
気に入ったから買った無駄な小物みたいなのもあるので、本人的にはこれでいいなと思っています。
静かな部屋で聞こえてくる音
引っ越しの条件にしたわけじゃありませんが、今の部屋は意外と防音性があるようで。これも私には合っていました。
防音性というか静粛性というか、ともかくそういうことを考えて部屋を決めたことがなく、あまり重視してなかったのは失敗だったかもしれません。
昔住んでたアパートは、上階の電話の声が結構うるさく感じられるようなところでね。隣人は生活習慣が昼夜真逆のようでほぼ気配を感じないのですが、上はそこそこうるさかったんですよ。
今の部屋では、上か隣か判然としないのですがパタパタと走り回ってる音がして、ちょっと響くなあと思うこともあります。
それだってね。多分まだ小さくて、やんちゃな子供さんがいるんでしょう。そりゃ仕方ないですよね。
もしくは、ちょっとあわてんぼ系ドジっ娘ママさんが家事に奮闘してる可能性もありますよね。
あわわしながら、掃除を始めちゃあ昔のアルバムなんかが出てきて小一時間懐かしがり、ハッとなったり。
炊飯器の電源ケーブルが抜けてるのにスイッチが入らなくて小一時間悩み、ハッとなったり。
旦那さんがチマチマ作ってた5千ピースとかあるジグソーパズルをぶっ散らかして、オイオイ泣いたり。
なんて妄想して笑い飛ばす程度のうるささですから、特に気にもしていません。
むしろ逆に、こちらが音楽をかけていて、スピーカーの音を多少大きめにしてても音が漏れていないっぽいのです。だからって爆音でかけたりはしませんけども。
私はラジオや音楽をかけてる時間が長いので、そういうのも助かっています。
そんなわけで、引きこもるのには悪くない環境だと思うんですよね。
ネット環境もありますし、あとは食料品だけストックしておけばなんとかやっていけるような状況にいます。いやホントに良かったなと、こういう事態になってみてあらためて実感しています。
本田翼さんの動画を見て納得
そんな状況ですから、家でネット配信を見る機会も増えてきています。もともと映像モノはあまり見ないのですが、嫌な気配がするものはさっさとスキップしてしまうので、機会はあれどもずっと見入っているという感じではありません。
あとはYouTubeプレミアムに加入してるってのもあります。音楽を聴くためという意味合いが強いのですが、動画に広告が入らないのでコンテンツが見やすいのがかなり大きいかもしれません。
で。
先日、本田翼さんが家にいる時のオススメグッズ的な動画をアップしてるのを見まして。
最初はね。
どうせあれだろ、オサレなソファとか幅7メートルくらいある壁掛け8Kテレビとかそういうのなんだろ、みたいな感じで見てたんですけど。
意外と普通にというか的を得てる内容だったので、なるほどと。
特に今こうやって久しぶりに引きこもりモードになってみて、そして前述したように余計な物を持たないようにしていてなお、これはあったほうがいいなという物がいくつか浮かんできています。
一番はタブレット端末ですかね。
古いAndroidのタブレットを持っているのですが、ネットに繋がらなくなったり電源も時々落ちるような不安定なやつなんです。
動画やゲーム系、電子書籍なんかは画面が大きいほうがなにかといいですから、いい機会ですし買い換えようかと思案中です。
付随して充電ケーブルの長いやつ。どちらも上記した本田翼さんの動画内で言及があったんですけど、個人的にはケーブルが長いとゴチャゴチャしやすくて好きじゃなく、手持ちのやつは比較的短めのものしかありません。
そうなるとコンセント脇に陣取ることになるわけで、動ける範囲が狭くなるんですよね。長いケーブルが一本くらいあってもいいのかも。
動画のリンクとかあざといからやんないよ |
家にいる時にこわいもの
そんな感じで家にいる時間が長くなって、そういえばそうだったなと思い出したことがありまして。
家にいるんですから当然油断しきってるわけですよ。
ゆるゆるな感じで、ともすれば昼間っから酒でも飲んでたりするじゃないですか。
どこにも行かないぞと固く誓って、冷蔵庫の半分近くを占めてるビールを取り出す瞬間がもっとも休日感があるでしょう。
日曜日の午前中とかさ、もうよくねって。もういいよねって、誰かに許可をとって。一応とってね。
プシュッと。カパッと。休みだぜ感全開で。
そこに突然鳴るチャイム。ぴんぽーん!
…あれって、怖くないですか?
音量下げててもビクッとしませんか。
何を隠そう、静かな場所で突然大きな音が鳴るのが相当苦手なんです。
スマートフォンだって、マナーモードにしてても着信で急にバイブが長く震える音にビクッとなったりするんですから。
ましてや固定電話とか無理に決まってますよ。例え着信音が、「富士山の山頂付近にある、人が立ち入れない岩場に流れる細い清水の音」だったとしても無理ですよ、そんなの。
電話のベルとか玄関のチャイムとか、そんなのが自分の予想外のタイミングで鳴られたら、精神的に結構なダメージなんです。
今の部屋はインターフォンにモニターが付いているので、室内から外の様子がある程度確認できて、まだいいんですけどね。
昔住んでたところはインターフォンが古くて。
モニターがないどころかチャイムの音量調節も不可。それだってのにまた、結構デカい音で鳴るやつでしてね。寝てても目が覚めるくらいのやつ。ホントですよ。
居留守を極めしもの
で、土地柄なのかなんなのか知りませんけど、その部屋に住んでいた時は、知らない人がインターフォンを鳴らしてくるんです。
こっちが頼んでた通販とかの荷物を持ってくる宅急便のドライバーさんとかなら、事前に来るのがわかってますから。
今日は鳴ると。ピンポーン来るぞと。
そうやって、ちゃんと心の準備ができてるんですけどね。
そういうのじゃなくてなんかよくわかんない、呼んでもいない人たち。あれなんなんですかね。
訪問販売系とか、信仰心がやたらあつい方々とか、募金だとか集金だとかそういうのが、その部屋に住んでたころはちょくちょく来たんです。
オールまるっと知らんがなですよ。知らんがな王国かここはっていう。
加えて、手狭な古いアパートでしたから、玄関と部屋の距離も近くてね。
音楽をかけてたり誰かと話してたりすれば、玄関先でもその音が聞こえるであろう、そんな間取りなんですよ。外にいたって、その部屋が在宅中なのはわかるだろうという感じ。
なので、ピンポーン! と来るとビクッとして、すぐに息を殺すっていう。居留守ですよね。だって呼んでない人が玄関先にいるわけでしょ。
そんなの怖いから。
ピンポーンで心をやられてる上に、息を殺して気配を消してってのを何度もやってたら、どうかなっちゃいますって。マジで。
だから気づかれてようがいまいが、全力で居留守ですよ。フル居留守。ストロングスタイル居留守を押し通すしかないんです。
しかし、敵もさるものでね。
ピンポーンが一回で済めばいいんですけど、何回か間を置いてもう一回鳴らしてきたとなるとこれは一大事だと。知らねえ誰かがまだいるかもしれないと。
こっちは防御一辺倒ですからね。
一切関わり合いになりたくないんですから。呼んでねぇのに来んじゃねぇをスローガンに掲げちゃってますから。
で、インターフォンのモニターとかもありませんから、確認するには行くしかないんです。気配を殺しつつ玄関の方までそーっとね。そーっと。
これがまた古い木造アパートなもんだから、歩くだけで床がギシッとなったりするんですよ。シーって。人差し指を唇に当ててシーって。
なんかこっちが悪いみたいな、謎の状況になりつつも、玄関のドアスコープを覗いてみて誰もいなくなったのを確認して、ようやく安心できるわけです。
居留守の成功を祝って。いつか立派な居留シストになろうって。
ドアのサイズなどの条件はあるものの後付けの監視カメラが売ってたりするので、大真面目に設置を検討してたりしたんですけど、結局そこまでする前に引っ越しちゃったんですよね。
今の部屋でもたまにそういう、何の用なのかわからない人が来た履歴がインターフォンに残ってたりすることはありますが、以前のアパートにいた頃に比べたらまれなので、今のところは突然のピンポーンにやられずに済んでいます。
そんな写真です |
本日も、自室にて
引きこもりたいかといわれればそうでもない、どちらかといえばどこかに行ってしまいたいけれど、ちゃんと引きこもれる準備はしているような、そんな生活です。
震災などの大きな災害を経験していることもあって、自分なりに備蓄を少しずつ進めたりはしていました。
そういうことが、今回の騒動にあっても意外と適応できている要因のひとつかもしれません。
現時点ではまだ収束しそうにない新型コロナ関連の対応ですが、できることからやっていくしかないわけで、限られた時間やお金からできることを探してみる。
そんな日々を送っています。
ぴんぽーん! にちょっと怯えながらも。