暑さがどうかしてる
4連休。4連休の4日目なんですけどね、今日。
暑くて。暑くてもう大変で。
一応ね、連休に行ってみたい場所があったんです。散歩というかウォーキングにはちょうどいいだろうって感じの。
それも田舎道っていうよりは街歩きだから、なにか引っかかるんじゃないかなって。
あるでしょう、なんかいい感じの路地とかさ。盆栽の畑みたいになってる、誰が所有者なんだかよくわからないベンチの上に並べられて、放置されてるんだがされてないんだかみたいな盆栽群とかさ。
旅先で人とのふれあいみたいなのは、あんまり求めてはいなくて、どっちかというとなにかピンとくる光景がよかったりするんです。
今ってストリートビューで現地がどんな様子かを、とりあえずは確認できたりするけど、あれをやっちゃうと意味がないというか。行ってみるまでのお楽しみにしたいから、せいぜい車で行くから最寄りの駐車場の場所とかそのくらいは把握してるんだけど。
ただ暑いじゃない。
二の句が継げないくらい暑い。語彙もへったくれもないよね。ただただ暑いわけ。
最近、仕事用に吸汗速乾のインナーを買ったんです。その手のシャツ自体は何枚も持ってて、確かに乾きはいいってのはわかってんです。
ただ、発汗の方がとんでもないせいか、汗で延々と湿ってるというか。体温調節のために汗が出てるなら多分壊れてるんだと思うんです、あたしの脳は。汗腺は。
体温そのものは高いほうじゃないんだけど、暑さを感じやすいのかこの季節はまぁみっともないことになるんですよ。ずーっと汗かいてる。
だから、吸汗速乾のインナーもちょっといいのを買おうと思って、調べて。
で、引っかかったのが、おたふく手袋って会社が出してるパワーストレッチというやつ。吸汗速乾に加えて接触冷感なんてのも効果としてあるらしい。新しい時代の四字熟語ですよ。焼肉定食だけじゃないんだと。米糠泥棒だけじゃないよと、色んな四字熟語があるよと。
接触冷感はどうなのよ
でね。
接触冷感ってのがどうかなと思って。
そういうのがあるってのはずいぶん前から知ってるし、その逆のヒートテックみたいなのもあるじゃないですか。
あの手のやつがどうも合わない気がしてて。
というのも、さっき書いたように、体温調節機能が壊れてるんじゃないかと思うくらい、無駄に汗が出る体質なんです。真冬でも少し動くとそうなる感じで。
で、ヒートテックみたいなインナーをいったん着ちゃうと、やたらと脱ぐわけにいかないじゃないですか。アウターならまだしも。
汗かく人ならわかるかもだけど、自分が汗かいてるなって認識した時点でさらに汗が出るじゃない。あれなんなの。そこは止まるところじゃないの。
で、ヒートテック着てて汗かいてるってなって、むしろ暑いでも脱げないみたいな悪循環にハマるのが容易に想像できちゃう。
じゃあ逆に接触冷感ならいいのかっていうと、こんな感じなので冬場でもけっこう薄着だったりするせいもあって、季節によってインナーを変えるみたいな文化がないの。
自分の持ってる服って、夏用は半袖で冬は長袖。素材は一緒。以上、みたいなね。
これは接触冷感シャツでこれはそうじゃなくてみたいなのも、着てるうちにわかんなくなんだから。そんな管理、できやしないんだって。
ちなみに我が家はウォークインクローゼット方式を採用してるんです。あるでしょ、ひと部屋まるまる衣装部屋っていう感じの。
今いる部屋はそこそこ広くてですね。使ってない部屋があるわけ。
そこに物干し竿をね。あと洗濯物を干す、いざって時は畳めるタイプの、開いて横から見るとエックスみたいになってるあれ。ホームセンターにあるあれあれ。
お洗濯が終わったらそこに干すだけ。乾いてもそこに吊ったまま。
だって、乾いた服を畳んだってどうせ着る時は広げんだよ。だったら最初っから広げときなさいよ。吊ったままでいいでしょうよ。吊りっぱなしジャーマンでいいでしょうよ。
や、面倒くさがりとかじゃないだよ、畳むの苦手とかじゃないの、無精者とかうるさいよ、なんだよなんだよみんなして。
で。
そんな状態でね。
接触冷感のシャツを冬に着かねないとなると、さすがに寒いだろうと。もともと薄着なのは好きにすればいいけど、わざわざ接触冷感ってなるとさすがにちょっとどうかと思うよね。
ただね、考え方を変えれば、間違って冬場に着てもどうせ暑がりなんだから。
もしかしたら丁度いい、丁度いいってことはなくても耐えられないほどじゃないかもしれない。試しに一着買ってそんなによくなかったら次はかわないだろうから、その一着だけだったら見分けもつくだろうと。
田舎のじいちゃん
そんな感じで、とりあえず買ってみたんです。
これがさ。大きめのサイズのを買ったにもかかわらず、ピッタリなのね。なんか調べたら、適度に締め付けがあると筋肉の余分な運動を抑制するから疲労しにくい云々とか、そういうことらしくて。
このシャツが届いたら、炎天下に散歩してやろうと思ってたんです。それこそ最初の方に書いてた、行ってみたいウォーキングできそうな街を歩くのもいいかなと。接触冷感の効果を試してみるにはもってこいじゃないですか。
でもね、身体にフィットするわけ。
そりゃあ、あたしのボディがシックスパック割れ割れでね。お腹が漢字で「出」みたいな状態の人ならそれで外歩いてもいいでしょうよ。
こっちは洗濯した洋服畳むのが面倒だって吊りっぱなしにしてんだから。そんな毎日ジム通いしてる、むしろジムに住んでるみたいな人と同じ体型なわきゃあないんだよ。
あの、子供のころさ、田舎のじいちゃんとか着てる、むしろじいちゃんしか着ない白の上下のやつあるじゃん。Vネック長袖腹巻きって感じの。
あれで、外まで出て新聞取りに行ったりゴミ捨てに行ったりするようなのって、嫌じゃなかった?
ああはなるまいと。なっちゃいけねぇって感じじゃなかった?
なるよ。この吸汗速乾接触冷感シャツ着てったらなるって。なっちゃうって。その感じでちゃうって。
でね。
どうしたもんかと。吸汗速乾にしろ接触冷感にしろ、たぶんシャツ一枚の方が効果は出やすい気がする。特に炎天下、散歩しようってことならなおさらそっちの方がいいと思う。
じゃあこうしよう。今まで持ってる別の吸汗速乾のシャツがあるから、それをもう一枚着ようと。吸汗速乾の重ね着ならなんとかなるんじゃないかと。なにがかは知らないけど。
これで散歩服はいいやってなり。
欲を言えば夏の散歩用に軽くて疲れなさそうなサンダルでもと思ったけど、そこまで整えてると連休終わっちゃうから。4連休の初日と2日目はほぼ寝たきりだったんだから。
散歩に行っていいものか
で、例の買ったばかりのシャツを洗濯してさ。やっぱすぐ乾くよね、とか思いつつふと思ったの。
これ、いくら吸汗速乾でも、さすがに汗でいったんひどいことにはなるよなと。
そんな状態で、旅先で、旅先って行ってもそんなに遠いところに行くわけじゃないけど、すくなくとも家からは遠い場所で、ひとりだけゲリラ豪雨から生還したみたいな格好に、いったんはなるわけじゃない。
もっと言うと、下は吸汗速乾のを持ってないんです。だから手持ちのズボンで行くんだけど、そうなると着替えを持っていって車の中で着替えることになるなと。
で。
散歩中に車を停めておけそうな場所って、住宅街かショッピングモールのすぐそばみたいな、人通りの多そうな場所しか、どうやらなさそうなんです。
最悪、そのショッピングモールまで沈没船から自力で脱出したみてぇなずぶ濡れのまま行って、いわゆる多目的トイレ的なところをお借りして着替えるか。
でも、このご時世、ちょっとやじゃない。飛散防止とか言ってる時にね、ずぶ濡れで現れて。もしくは、色々工夫して見えなくしたとしてもとしても、車の中でいったんお脱ぎになるのもさ。
そういえばスーパーマンって最初は電話ボックスに入って変身だったよね。冷静に考えると逮捕案件だよね。いったんお脱ぎになるわけでしょ、あれ。
で。
さすがに旅先に、汗だくになる前提で行くのはさすがにちょっとなと思い。
そうなると、暑いし、もう行きたくなくなっちゃって。涼しい季節になってからでいいよね。いいよね。いいですよね。ってなもんで。
だからとりあえず、近所を周ろうと。近場でちょっと歩いてみて試してみようってことになって。
で、とりあえず着替えて、汗だくになって近所のスーパーとかにいくのも嫌だし、水分補給用の小銭とスマホだけ持って部屋を出たんです。
炎天下の熱血指導はメンタルにくる
天気はいい、雲はあるけど天気はいい。これぞ入道雲って感じの雲がもくもく広がってるけど、その他はただただ青い空が広がってるような、どっからどう見ても夏っていう天気でね。
ちょうどお昼時で、歩いてる人なんかだーれもいないわけ。外に出るとどの時間帯でも、犬を散歩させてる人をたいてい見かけるんだけど、今日はひとりもいやしない。
だって暑いもん。バカみたいに暑いんだもん。
ただ、歩いてると、いい風が吹いてくるんですよ。強めでざーっと吹き抜けるような風が気持ちいいんです。
汗が出てきてもその風で体感的にはすぐ緩和されて、これは思ったよりも歩けそうだなというね。
でね。
覚悟してたよりも快適に歩き始めて、吸汗速乾も冷感のほうもまあまあ体感できてきたあたりで、大きな公園に差し掛かったんです。
そこはちょっとしたグラウンドのような設備があって、サッカーとか野球とかができるような広い場所があるんです。
そこで、いわゆる少年野球っていうんですかね。子供数人と大人がひとり、野球の練習をしてるようなんです。
こっちの歩いてる道からはチラッとしかその様子は見えないし、別にマジマジと見る必要もありませんから、この暑い中すごいなぁくらいにしか思わずに歩いてたんです。
そうするとその指導をしてるであろう、大人の声が聞こえてきてね。
なんか、ちょっと怒ってるわけ。
お前はボールに対して身体をこう逃げるクセがある、もっとこうやって! そうじゃない!
みたいな感じで。
怒ってるっていうのはあくまでもこっちの受け取った感じであって、指導してるだけなのかもしれないけど。
35度近いわけ。外はもうどうしようもない暑さなわけですよ。
そんな中、ちょっと離れた歩道を歩いてるこっちにまで聞こえてくる大声でさ、怒鳴られてるというかやられちゃってるのが、なんかこうね。こう、こっちがしゅんってなっちゃって。
だって自分なら無理だって。炎天下にさ、例え好きではじめたスポーツだったとしても、ああでもないこうでもないってガンガン言われてたら、嫌になるって。お腹痛くなるって。
もうテンションがぐんぐん下がってきましてね。
踵を返すように自室に帰ってきたんです。
連休最後の出来事がそんなのじゃちょっとなんかダメだろうと、とりあえず風呂に入ってからあらためて車でちょっと遠くのスーパーまででかけてきて、毎年大きめに切ったカットスイカを置くその店でスイカを買って帰ってきたりして。
そんな夏の始まりの連休も終わろうとしてます。
そんなだよ、そんな。