天童市　記憶に埋もれた旅　その1

　山形県は天童市にひとり旅した時のお話を、風化した記憶を色々な方法で掘り起こしつつ書いてみるという、始めてみればちょっとヘンな内容になりそうな本ブログ。その続きに入ります。
　
　前回のブログ「埋もれた記憶を発掘する方法」では、半ば忘れてしまった旅の記憶の思い出しかたについて書いてみました。その結果、どこまで記憶を遡ることができたのか、ということも検証できるのではないかと思っています。

　タイムラインでは移動手段が自動で推定されていて、徒歩や自転車などといった項目が記録されています。移動速度からの推定だと思いますから、間違っていることもあるのですが。

　間違っているといえば、この当時はスマートフォンの2台持ちのせいかGPSの精度が悪いのか、記録が二重になっていたり位置が飛んているようです。

　気になったのは、当日の出発が遅いので、もしやホテルを当日予約したのかもしれないということでした。我ながらキレイさっぱり忘れていますが、ありそうなことです。
　基本的にふらっと出かけるので早めの予約をしないのですが、今回の場合はお盆期間でホテルが見つからず、予約できたホテルが天童市内だったという理由で出かけている記憶があります。
　ならば事前に連泊の予約を入れているはずです。ということで、予約した記録がどこまで遡れるかもチェックしてみました。
　
　私の場合、楽天トラベルを利用することが多いのですが、ログインして個人ページから「キャンセル済み・過去の予約」という部分をタップすると、過去の予約履歴が確認できます。
　楽天トラベルでは2年前まで遡ることができるようです。つまり2014年なので、今回の天童市の予約はここでは確認できませんでした。
　
　では、予約確認のメールが残っていないでしょうか。
　私が予約確認用に使っているのはGmailなので、Inbox by Gmailを使って調べてみます。
　InboxはGoogleがリリースしているGmailの派生アプリで、受信したメールを「トラベル」や「ショッピング」などといったカテゴリで自動的に分類をしてくれます。
　早速「トラベル」を覗いてみると、メールで予約した宿泊先を参照して、日付と滞在先がズラズラっと並んでいます。

　私の履歴では2012年がもっとも古かったので、少なくとも4年前までは遡って確認ができそう。これ以前にGmailを使っていたかが不明なのでハッキリわかりませんが、もしかしたらさらに前まで遡ることも可能かもしれません。
　そのまま調べていくと、予約確認は8月4日でした。そういえばこの旅に出る前に、職場での雑談でお盆休みの予定の話をした記憶があります。
　こういうのもライフログになりますね。
　
　
　さて脱線しましたので元に戻します。
　タイムラインの記録を見ていくと、カーショップに立ち寄っています。前述したようにスマホの2台持ちだったので、充電器やスマホのホルダーを買ったんだったような。
　そしてそのまま国道へ。ふたつほど隣の市のコンビニで、一旦移動が終わっています。おそらく飲み物などの調達でしょう。この時点で約50分走行。
　そこからはほぼノンストップで目的地のホテルまで。到着は記録によると18時半になっています。「天童リッチホテル」にチェックイン。

　地図で見ると、国道を挟んで向かいにモスバーガーがあるんですが、それを見るなり「そうそう、あったあった！」と、記憶がポロッと出てきます。確か天気はそんなに悪くなくて、ホテルの駐車場に着いて夕暮れ時の街を眺めたような。
　さっきまでホテルの名前すら思い出せなかったのに、人間というものは面白いもんです。
　そのままホテルのウェブサイトや予約ページにある室内の画像なんかを見ると、布団の柄やロビーの雰囲気にも頭の隅をつつくものがあって、徐々にですが旅した実感が出てきました。
　
　そこからは移動履歴がだいぶあやふやになりますが、精査すると、どうも近くのラーメン屋さんに入ったよう。その日かどうかは覚えていませんが、ホテル近隣を歩いた記憶はありますから、おそらくこの日かもしれません。
　そんな状態なので、なんのラーメンを食べて味がどんなだったかは、手がかりなし。そこと思しきお店のウェブサイトを見てみても記憶を刺激することはなく、こうなるとなにか記録を残しておけばよかったな、と思ってしまいますね。

　もうひとつ記憶にあるのが、到着した時刻に、祭りのものらしき太鼓の音が街に鳴り響いていたことです。
　これがちょっと検索した限りでは、なんのイベントだったのか分からないんです。訪れる直前まで天童市では夏祭りがあったようなのですが、私が訪問した日にはすでに終わっているのでこれではなさそう。けっこう盛大に聞こえていたので、記憶違いではないと思うのですが。

　さてこんな感じで一日目が終了。せっかくですので、記憶を辿る天童の旅について、日を改めて続きを書いていこうと思います。