Llamaとお別れする日が来てしまった

2016年8月16日火曜日

#Android

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Llamaという自動化アプリがあります。同様のアプリではTaskerが有名ですが、Llamaも使い込むとクセになるような面白いアプリです。
先日、Xperia Z3 CompactAndroid6.0が提供されました。それに合わせて、Llamaと競合する部分が出てきて、全体的に設定を見直してみた というお話です。


Android端末を所持するようになってから、おそらく4年ほどになるんじゃないかと思います。その初期の頃からLlamaを愛用していましてね。先にも書きましたが、有名ドコロですとTaskerのような自動化アプリで、条件に合わせてWIFIをオンにしたりマナーモードにしたりといったことを自動的に処理させることが可能です。
最近はそういうアプリも増えていますよね。ただ個人的に、WIFIの制御のためにアプリをひとつ入れて、バッテリーの制御のためにもうひとつアプリを入れて、みたいに単機能しかないアプリをあれもこれも入れるのは好きじゃありません。そういう面も含めて色々な自動化アプリを試してみて、Llamaに落ち着いた経緯がありました。

Llamaのいいところはいくつかあるんですが、WIFIに接続しなくても飛んでいるのを感知するだけで、自動化のトリガーにできるんですね。
たいていの自動化アプリは、「WIFIに接続、あるいは切断した時」についてはトリガーにできますが、Llamaは少し仕組みが異なって、場所として登録する際に携帯電話基地局の電波やGPSとともに、特定のWIFIを用いることができるのです。
例えば「家についたらマナーモードを解除する」という操作を自動化したい場合。たいていはGPSなどの位置情報を利用するか、自宅のWIFIに接続することで、「家にいる」と判定してマナーモードを操作します。この場合、位置情報の精度が悪かったり、何らかの理由でWIFIが切断される、なんていう意図しないタイミングでマナーモードのオンオフが発動してしまうことがあります。これが困る。
ライフログで、家とか職場に出入りした時間を記録したいなんて場面もあるのですが、上記のようにイマイチ精度に欠けるので正しい記録にならないんですよね。

Llamaの、場所の特定にWIFIの検知が使える、という特徴を活かすと、場所の出入りがかなり管理できます。
例えば、テザリング可能で使っていない古い端末をSIMなしでテザリングしておいて、充電器に挿しっぱなしにしておきます。こうするとWIFIの電波だけは飛びますので、これをLlamaに、「自宅」として設定しておくんです。
当然接続してもネットに繋がるわけじゃないんですが、先ほど言いましたように検知すればいいのでね。要は自宅の「生きているWIFI」以外に「自宅をあらわすWIFI」がもうひとつ増えますから、仮に「生きているWIFI」との接続が切れても、Llamaの中では「自宅にいる」として判断されるというわけです。
このWIFIランドマークは、なにも自前で用意する必要はありません。接続するわけじゃなく、飛んでいるのを検知するだけですから、その場所でいつも飛んでいるならお隣さんや職場の他部署のものでも構わないわけです。
これによって、トリガーにする「場所」の精度が格段に上がるのです。Taskerでもできるんですかね、こういうこと。

他にも変数による条件分岐などもあり、クセをつかめば非常に使い勝手がいい上に、自分の環境では問題なく動いてくれるので長年愛用していました。

Llamaの欠点としてバッテリー消費の大きさなどもあるのですが、一番は更新がされていないことがあります(2016/08/15現在で2014年が最後の更新です)OSのアップデートで、今後はうまく動作しない可能性もあります。また、OSそのものの機能が強化されてLlamaで自動化していた内容とダブっているのも気になっていました。
もうひとつ、転居に伴いライフスタイルがかなり変化しました。行動範囲や時間帯が変わり、Llamaでの自動化のいくつかが不要になっていたのです。
そこでOSAndroid6.0になったのを契機にそれらを見直しておこうと思ったわけです。

今回Z3Cにアップデートが来て、バックグラウンドでの通信を制限するなどのバッテリー消費関連が改善されています。体感的にも確かに長持ちする感触はありますね。これに代表されますが、基本機能として持っているものと、今までLlamaで行っていたことが重なっているのです。
そういった部分を見直していくと、Llamaに残されたお仕事は、現在位置による端末制御だけになってしまいました。私はアプリを山ほど入れるのが好きではないので、単機能のためにアプリを入れておくのは主義に反することになります。

愛着のあるアプリなのでかなり悩みましたが、結局Llamaをアンインストールすることに決めました。Taskerには及ばないのでしょうが、非常に柔軟な制御ができる点が気に入っていましたし、アプリ内で使われている文章が面白い言い回しをしていたりして、言ってみればスルメ系というんでしょうか、味のあるアプリです。
 Llamaのようなな現在地管理ができるアプリには、まだ出会っていませんから、場所によって端末の挙動を制御したいシーンが今後増えてくれば、またお世話になる可能性もあります。スマートフォンの自動化は興味がありますから、使ったことのないアプリも今後試していきたいですね。

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