日帰り温泉レビュー 長野県長野市 湯ったり苑 まめじま  

2017年8月16日水曜日

#レビュー #日帰り温泉 #旅

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 レビューというと、いつもおこがましい気持ちになります。じゃあ書くなって話なんですが、他に適当な言葉も思いつかないのが現状です。
 それでもブログに載せるのは、実際に使ってみていいなと思ったものだけにしようと思っています。
 今回は、長野市は大豆島(まめじま)にあります、天然温泉 湯ったり苑にお邪魔したお話。
 
 

 前置きが長くなりそうですが、私は温泉のお湯、いわゆる泉質については大きなこだわりはありません。
 ちょっと油っぽかったり、ベタつきがあったり、逆にまろやかというか肌に浸透しそうなお湯だったりと、温泉によって様々な特色がありますよね。
 温泉も自噴する量や温度によっては、自然のまま使えないものだってあります。
 
 そのへんにはあまり関心が持てずにいるのです。あ、天然温泉なんだ、へぇぇ、と言った具合ですし、かけ流しですとか濾過ですとかあまり気にしません。
 
 どちらかと言えば、施設の使いやすさや居心地みたいな部分のほうが大事かなと思っています。
 例えるなら、美味い飯を出してくれる店でも、行きにくいとか混んでいる、あるいは待たされるとなれば、わざわざ訪れて口にする機会も自然と減ってしまう。
 だったら、いつでも行ける近所の程々な定食屋でいいなと。
 
 そんな感じですから、お盆期間などのお客さんが多いであろう時期は、私的に「いいところ」なのかどうか判断がつきません。
 普段は客数もそれなりでのんびりできるなら、星ひとつ追加できます。星いくつなんてシステムは採用してませんが。
 
 
 そういう前提があるもんですから、この湯ったり苑のことは多分ブログに書かないだろうなと思いつつ立ち寄りました。
 湯ったり苑は新潟市内にも店舗を構えているスーパー銭湯で、以前ブログでも紹介しています。
 
 新潟県のスーパー銭湯、湯ったり苑をハシゴした - Time goes around

湯ったり苑 槙尾店はホントにいいなと感じるお店です。客数もそれなりですし、休憩スペースや露天風呂も広くてね。松崎店のほうが狭いせいなのか、ちょっと窮屈なイメージがありますが、まあまあです。
 新潟には他にも店舗があるのですが、紹介していない店舗は私基準で書かなくていいやとなったので掲載していません。
 
 こんな感じで、系列店のいい店そうでもない店を利用した経験があるので、この大豆島店も今の時期はどうやっても人が多いし、行ってはみるけどね、まあまあそれなりでしょってな、事前のハードルが心の中にあったのです。
 新潟市内の店舗は天然温泉ではありませんでしたが、利用者は多くて繁盛している感じはありました。これで天然温泉となれば、なおさらお客さんが来るんじゃないかなんて事も考えられますしね。
 

 とにかく入ってみます。
 駐車場は埋まっている感じでしたが、たまたま一台分が建物の玄関近くで空いていたのはラッキーでした。
 駐車している中にはキャンピングカーも見えましたし、ナンバーを見ると自分の事は棚に上げて、県外各地からもお客さんが来ている様子です。
 

 玄関から中へ。
 鍵付きの靴箱にサンダルを入れて、目の前にある券売機で670円の大人入浴券を購入。レンタルタオルもありますから、お風呂の用意がなくても大丈夫です。今日のところはタオル持参ですから、入浴料金だけOK。
 
 そのまま進むとフロントがあります。確か新潟では靴箱の鍵を渡したよなと、それと入浴券を差し出しすと鍵は自分で保管するようにとのこと。
 入浴券だけ受け取ると、特に何もくれずにそのままどうぞと言われたので、ちょっと拍子抜けしつつ進みます。
 
 座敷やテーブル席で休憩できるスペースがありますが、それほど広い感じはいたしません。松崎店と同じくらいかな。
 人は予想通り多くて、そのスペースは満席。食事もできるのですが、今日は無縁でしょう。
 
 お風呂場の方へ行きます。
 脱衣所のロッカーには鍵が付いていて、空いているところを使うスタンス。どこでもいい場合は、着替えている最中にぶつからないように、両隣が空きになっている所の真ん中と決めております。
 三段の正方形のロッカーが並ぶ中からそれに該当するところを選んで、いそいそと着替えながら周囲を見てみると、設備的には必要最小限といった感じを受けます。
 ドライヤーが使える洗面台が四つか五つ並んでいて、あとは扇風機や体重計などが置いてあります。他には特徴的なものはなさそうでした。

入り口にあったパンフレット

 
 内湯は源泉かけ流しの小さめの浴槽の他に、立ったまま入浴する胸の高さまで湯面がある各種ジェットバスと、逆に寝た状態で使うジェットバスがありました。
 
 ジェットバスというと水圧がそうでもない感じのものが多いんですけど、いくつか種類がある中で、超強力な噴射をみせるタイプのものがありまして。
 これが腰がよろしくない私には、いい感じの圧力で。長時間運転することも多いので腰痛が非常にキツいのですが、手で支えに捕まってないと前へ押される感じのパワーで噴流がドーンとぶつかってくる感じが、もうそれはそれは良かったのです。
 
 ただこの浴槽、かなり深さがあって徐々に段差を降りて行く感じになっているのですが、子供や足の悪い方はちょっと気をつけたほうがいいなと思いました。
 手すりなどもあるので、気をつけて使う分には全く問題ありません。
 
 露天風呂もあるようなのでコリのほぐれつつある腰をさすりながら、そちらへ行ってみます。
 市街地の露天風呂ではよくある、入浴施設の中庭部分が露天風呂として造られているような造りになっています。
 源泉がかけ流しで三つにエリア分けされている浴槽に、段差を利用してお湯が流れ込む設計のようで、どの浴槽でもたっぷりの天然温泉を楽しめるようになっています。
 当日は涼しい風がよく吹いていて、植え込みや浴槽の脇にいくつか置いてあるベンチに座っていても、肌を通り過ぎる風が若干の眠気を誘ってくれます。
 
 
 露天風呂にはもうひとつ、ツボ風呂がありまして。
 五右衛門風呂の釜がツボになったみたいな感じのものを想像いただければ、間違いないかと思います。
 大きさは、大人ひとりがあぐらをかく状態で、足を平たくせずにちょっと畳みめにして、もしくはツボの縁に足を投げ出すように乗せる格好で入れるくらいです。
 二つ並んでおいてあるうちの片方が空いたので行ってみると、ここも源泉かけ流し。こういう露天風呂でパーソナルなスペースの浴槽が源泉かけ流しってのは、さすがの私も内心おおーっとなりました。
 入ってみても違いはよくわからないんですけどね。ええ。
 
 露天風呂エリアも人が多かったのですが、浴槽の縁に集団で腰掛けて動かないみたいな人たちは、私がいる間は皆無だったのでそれほど嫌な感じにはなりませんでした。
 むしろ皆さん長湯せず、ぐるぐるとローテーションしている感じです。確かに風呂場にはあちこちで、長湯に注意的な表示を見かけました。おそらくは湯あたりを防ぐための表示なのでしょうが、副次的にお客さんの回転を良くする効果もあるのかもしれません。
 
 思えば長野県で何ヶ所か日帰り入浴施設を利用していますが、どこも比較的マナーがいいなと感じました。子連れ客や老人、あるいは団体利用者のマナーが悪いなという印象を持っていますが、見た限りにおいては、えっと思うこともありませんでした。
 
 
 建物の外壁の形に切り取られた、雲の多い空を見上げながらどっぷりと浸かるツボ風呂は、まさしくゆったりできましてね。
 混雑はもう仕方ないと目を瞑れば、どちらかといえば入館までに思っていた気分的なハードルをふわっと越えて、いい気分のままあがることができたことに、ちょっと驚いています。
 結局、楽しめるかどうかは自分次第なんですよねぇ。
 
 そんな感じで、湯ったり苑 大豆島で旅の疲れを癒やすことができました。
 滞在しようにも混んでてままなりませんから、スッパリとお風呂のみを目当てに利用。すぐに店を後にしましたが、次回があるならばもうちょっとゆっくりとしたいものです。

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