日帰り温泉レビュー かわら亭 景虎の湯で湯上がりもまったり(新潟県妙高市)

2017年12月31日日曜日

#レビュー #日帰り温泉 #旅

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 2017年は仕事で新潟県に滞在することが多く、おかげであちこちの日帰り入浴施設へ行きました。
 今回は妙高市の「かわら亭 景虎の湯」に行ってきたお話。いわゆるスーパー銭湯系とも違う、独特の構成の施設でした。

静かな住宅地の温泉施設


 上越市から国道18号線を長野方面に向かって進み、妙高市に入ったら18号線を降りてまもなく、今回行ってきたかわら亭が見えてきます。

 国道からは少し離れていることと、住宅地の中に建っているためちょっと分かりにくい位置にありますが、グーグルマップと道すがらの案内板を見ながらであれば問題なく辿り着けるでしょう。
 昼間であれば、黄色い壁の瓦葺きの建物群が目印です。

かわら亭の看板

和風の内装がいい感じ


 広めの駐車場に車を停めて玄関へ。
 中へ入ると正面が畳敷、あるいは畳風のフロアになっています。かわら亭は全体的に和のテイストな雰囲気でまとめられています。

 左手の靴箱に履物を預けて鍵をフロントへ渡すシステムです。料金は大人800円でタオルは別。新潟県の日帰り温泉系ではちょっと高めの料金設定ですね。
 
 フロントから左手にはちょっとした物販コーナーがあり、その先へ進むとお風呂場や食事処へ通じています。木の柱が落ち着ける雰囲気を出していていいですね。
 途中には郷土の歴史を伝える展示コーナーもありました。

展示コーナー

 渡り廊下からは中庭が見えます。
 そこにはこういう施設では珍しい、狛犬と石造りのお堂がありました。雪が残る12月の寒さの中ですが店員さんが掃除をしていて、単なる飾り物ではなくきちんと祀られている様子でした。

中庭のお堂

お風呂場へ


 いざ脱衣所へ。
 ちょっと狭めですが、洗面所とドライヤーは多めに備え付けてあって、ドライヤーの色なども室内の雰囲気を壊さないよう配慮されているのかなと感じました。
 個人的なプラスポイントの綿棒もちゃんとしたやつで、ヘアトニックなども備え付けがあります。
 ロッカーは正方形のコイン返却式。100円です。


 お風呂場へ。
 入り口は傾斜になっていてちょっと危ない感じがしました。周囲の感じから察するに、元々は傾斜がなく、脱衣所からお風呂場の入り口が段差になっていたところに、危険だからということでスロープを設けたんでしょうか。
 スロープは手すりが付いていて、幅も広くはありませんから、逆に注意して歩くようになり(改装だとすれば)考えられた施工だなと感じました。
 
 洗い場は仕切り付きで三列ほど。シャンプー類完備です。
 入り口脇に源泉を使ったかけ湯とシャワーがあります。源泉は温度が低いようで、加温されていると思います。

内湯と露天風呂


 内湯は浅くなっていてジェットバスとジャグジーのあるものと、肩までつかれるような深いもののふたつ。浅いほうが温度が低めでした。

 他にはミストサウナと普通のサウナがあります。
 ミストサウナは二畳あるかないかくらいの一角がガラス張りの小屋になっていて、中に椅子が三つあるような感じ。
 霧が噴霧されているタイプではなく、湯気が溜まっているようになっているので、汗をたっぷりかくとはいきませんが、低音で身体の負荷が少なめですから居心地は悪くありません。
 
 床や浴槽は石と岩でつくられています。壁や天井はお風呂場以外と同様に、木の大きな柱が目立つ和風な感じ。全体的に統一感が感じられます。

 格子というか斜めに梁が渡してあるという表現が合っているか分かりませんが、屋根まで吹き抜けていて天井下に灯り取りの窓が並んているのが印象に残っています。
 差し込んでくる陽光がスポットライトのように湯気を浮かび上がらせていて、こういうのは見ていても飽きないですね。

 石の彫刻のカエルが置いてあったり、コンセプトにそれが合ってるのかは分かりませんが、統一感とか雰囲気がバラバラの施設もよくある中で、ここはそういったものをコントロールしようみたいな意思を感じました。

天井部分
浴室ではないが天井部分はこんな感じ

 あちこちにに注意書きがありますが、お湯の性質上滑りやすいので、浴室内では注意して歩いた方がよさそうです。床の石畳は波打つような加工がされているように見え、滑り止めの意味もあるのかもしれません。
 
 露天風呂へ。
 最近体調がよろしくないので、気温差のある露天風呂は自粛気味だったのですが、公式サイトや店内の掲示で露天風呂が新しくなったとの案内があったので、もちろん解禁です解禁。
 
 浴槽はふたつあり、ひとつは冷泉風呂とのことで冬期はやっていませんでした。
 もうひとつは深めの浴槽でこちらが新しいものなのかも。それほど熱くもなく広さも充分です。
 浴槽は屋根の下にあり、外側は庭のようになっています。完全に屋外という感じではないのですが、空も見えますし悪くありません。
 

お風呂上がりに館内を探検


 湯上がり。
 脱衣所に行くとおじいちゃんが白の長袖と股引という、全身タイツみたいな、腹巻きをすれば田舎の家に100%存在するスタイルでちょこんと座ってましてね。
 
 あれかな、そういうコンセプトのぬいぐるみかな、ってくらいに身じろぎもせず、もう風呂上がりで動きたくありません感でいっぱいで。
 
 場所柄、地元のお客さんがこうしてのんびりしに来るんでしょうね。近隣でお邪魔したことのあるスーパー銭湯にはない、ゆるゆるな感じがなぜか嫌いじゃありません。

 脱衣所の入口付近には自販機とソファが置いてあり、待ち合わせやちょっとした休憩ができます。マッサージルームもここですね。
 その脇には無料休憩所と書かれた案内があり、そちらの方へ行ってみます。
 
館内案内図

 かわら亭は、この案内図でもわかるように、いくつかの建物を渡り廊下で繋いであるような構成になっています。食事処や宴会場、宿泊施設もあります。

 案内図を参考に館内を歩いているのですが、こういう時ってロールプレイングゲームで初めて行った街とか建物の中を、くまなく調べてる時の気分ですよね。
 
 途中でスポーツ系の器具が置いてある一室を発見。ランニングマシンやベッド式のマッサージ機が置いてあります。
 これだ! とばかりに、ベッド式のマッサージ機に倒れ込むと同時に流れるようにコインを投入して、しばし癒やされておきました。
 

休憩室ならぬ休憩「棟」


 渡り廊下を抜けた先は一棟まるまる休憩所という、ちょっと珍しい、考えようによっては贅沢な空間になっていました。
 
 大きめのテレビや無料の日本茶のサーバーに自販機も置いてあります。長机と座布団がいくつも並んでいて、一部ソファとマッサージチェアもありますから、好みに合わせてリラックスできますね。
 
 エアコンだけではなく灯油の大型ストーブもあって、コスト的にはどうか知りませんが雰囲気的にはとてもいい感じ。
 
 食べ物の持ち込みは禁止のようですが、日がな一日ここでのんびりすることも可能です。というか暮らせそうですから。引きこもれそうですから。

休憩室の神棚
神棚があるのは意外と珍しいかも

 休憩スペースがある入浴施設でも、地元の高年齢層メインの客層の温泉施設とか、客数の多すぎるスーパー銭湯って、落ち着いて休むにはガヤついていたりするじゃないですか。

 そういう空気感のところでは長居したくなくなるので、最近は湯上がりにゆっくり過ごすという事が少なくなっていました。
 今回訪れたかわら亭では、暦のせいかそれほど混雑する感じでもなく、まったりとした湯上がり後のひと時を過ごす事ができました。
 
 
 地方の、ちょっと都市部から外れた温泉施設が個人的に良い所が多いなと思っています。機会を見つけて再訪したい所がひとつ増えました。
 
景虎の湯 看板

 神の宮温泉 かわら亭 景虎の湯 - 新潟 妙高 上越 日帰り温泉 美肌の湯
 http://www.kawaratei.net/

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