私はライフログ、つまり自分自身の記録を取っているので、一年を振り返るにはそのログを読み直すのが一番早い方法です。
2014年にEvernoteを使ってライフログを取り始めてから、その方法はこれまでにかなり変化しています。ずいぶん試行錯誤して現在は落ち着いていますが、完全に固まったとは思っていません。
その中で、当初から変わっていない部分のひとつに「1ヶ月1ノート方式」があります。Evernoteのノートひとつに、私の一ヶ月分の記録が残されているという事です。
ツイートもした、道の駅で撮った写真 ちょっとした事がライフログになる |
Twitterのつぶやきや、日々撮影した写真、Foursquareのチェックインなど、色々なログをEvernoteに集約しています。
毎月一日からノートが始まり、時系列(正確にはIFTTTやmyThingsが作動した順)でノートにどんどん追記されていく感じです。
そして月の変わり目が来ると、IFTTTによって自動的に新規ノートが作成されるようにしています。
そのノートは先月まで記録していたノートと同じタイトルになっていて、IFTTT経由のツイートなどはちゃんと新しいノートに記録されます。これが便利。
先月までのノートは紛らわしくないように「201801ライフログ」といった具合にタイトルを変えておきます。月次で手動でやることはこれくらいですかね。
日付と時間経過を表す
実際に使っているEvernoteのライフログ用ノートのスクリーンショットを載せてみます。
画像の上から1/5ほどにある罫線が一日の境界線です。1ヶ月1ノートなので、ノートの中で日付の切り替わりをわかりやすくするためですね。
IFTTTによって自動で0時頃に罫線が入り、次にその日の日付と曜日、祝日や二十四節気が入力されるようにしてあります。
イメージとしては日記の一番頭に書く、「◯月✕日△曜日」のようなものですね。
具体的には、グーグルカレンダーに専用のカレンダーを用意して、そこに当日の日付と祝日などをテキストで365日分準備し、csvファイルにしたものを作っておきます。
それをカレンダーの予定タイトルとしてインポートします。
関数などで結合したテキストを一年分並べてインポート用の書式に合わせてcsvにする |
カレンダーで見た状態。黒背景の文字がインポートされたもので、これがライフログに反映される |
予定タイトルになる日付部分は、私の場合はEXCELで一年分の日付と曜日をオートフィルで作って、祝日と二十四節気をVLOOKUPで紐つけて結合する感じで作成しています。
あとはIFTTTでレシピを作り、インポートしたグーグルカレンダーの予定タイトルを、毎日0時にEvernoteに書き込ませます。
文面にこだわらなければもっと簡単な方法もあるのですが、自分の見るものですし既存のライフログアプリやサービスを使わず、自由にカスタマイズできるわけですから納得のいく感じにしたいじゃないですか。
この他には、6時間毎に時間経過を表現するための点線が入って、これで大まかなライフログの書式を形成しています。このへんは全自動ですね。
ライフログの中身と仕組み
時間になったら自動的に入る罫線などと一緒に、天気予報や気象情報、ツイートやチェックイン情報などがIFTTTを経由してライフログ用ノートに追記されます。
ツイートやチェックインは能動的にやらないといけない項目です。
ある程度の記載頻度があると、後々読み返した時に楽しいものになりますよね。ですからなるべく、その日その時にあった出来事を、つぶやいたりチェックインし忘れないようには心がけています。
そうはいっても、やんごとない事情で忙しかったり、どうにも具合が悪かったりして、自動の罫線と天気予報しか入ってないような日もゼロじゃありません。
もうそれはそれで、「そういう日だったんだな」と振り返ることにしています。そこまで意識高くやることはないんです。
そういう日でもとりあえず、ある程度は自動入力されますし、無理してまでやらないというのも続けるコツかなと思うのです。
写真については、気に入ったものを後述する方法でEvernoteに送る他に、ツイートした画像もEvernoteに載せられるようにしています。
これは単純にIFTTTのTwitter関係のトリガーでは実現できないので、
①ツイートした画像をIFTTT経由でグーグルフォト内の特定のフォルダにアップ
②そのフォルダに新しく写真が格納されたらIFTTTがさどうしてEvernoteに送る
こんな感じの2段階方式で実現しています。詳細は下記の記事で。
関連記事
普通はできない「画像をツイートしたらIFTTT経由でEvernoteに追記」を実現|Time goes around
また、とてもツイートできないような事、プライベートなあんなことやこんなことやそんなことは、Evernoteの有料プランで利用できるメールでの追記や「WriteNote」というアプリをを利用しています。
関連記事
「WriteNote」でEvernoteのライフログが捗る|Time goes around
と、ここまで書いてきたように、Evernoteを直接開いてライフログ用ノートに書き込む事はまずありません。当月のライフログのノートを開く事すらほとんどなく、時間が経過してから見返すためにログを残しているのです。
なぜ1ヶ月で1ノートなのか
一般的な日記が1日1ページですから、1ヶ月で1ノートには違和感があるかもしれません。
私の場合、あとから見返すことが前提で記録したいと思っています。その時に1日単位でノートが分かれているより、1ヶ月分がまとまっていたほうが一覧性があって見やすいんですね。
平々凡々。
そんなに日々イベントがあるわけじゃありませんし、例えば一日あたり数行の記録でノートひとつ使ったりして、結果ノート数ばかり増えてしまうのもちょっと抵抗があるのです。
このあたりは好みの問題ですが、個人的にはこの方式が気に入っています。
とにかくラクして記録したい
毎日朝起きて、お仕事してご飯食べて寝る暮らしなわけです。そんな派手な出来事はなく、なんとなく一年が過ぎていくんですよ。
そんな中、その瞬間に感じたなにかを残したいわけでね。
生きているとそういう事に出会える時期とそうでもない時期もありますからね。
それに、自分の中のアンテナが立ってないと、心の動きみたいなものも少なくなりがちですよね。忙しかったりするとなおさら。
今日一日どこでなにをしたか、その日にあった出来事って文字にするか動画や音声、写真にしないと記録には残りません。
日々の中でその時間って中々取れないこともありますよね。
ですから、毎日起こる事をなるべくラクして自動的に記録する仕組みを作らないと、ライフログを取るためにエネルギーを使うことになります。そうなったら続かないですよね。
そういうことを踏まえると、ラクして自動的に記録を取る方法がないか、模索はこれからも続けていくと思います。
読み返して楽しいものがライフログ
日記ってそういうものだと思うんですけど、時間が経ってあらためて読み直した時に、そんなこともあったな、こういうこともなかったっけみたいな心の動きが楽しいんですよね。
要はひとりでニヤニヤするもんなんですよ。こいつがんばってんなーって。
それには毎日続けることが必要で。
ですから、できるだけ記録に必要な労力を減らしておけば、今の心境を書き残したり写真を撮る方に時間を割くこともできますし、結果、読み返した時に楽しいものが出来上がると思っています。
1ヶ月1ノートが最終形とは思っていませんが、色々変えてきた中で開始から四年以上変化がないということは、自分の理想形にフィットしているのでしょう。
記録内容もですが、スタイルの変化もログを見直す楽しみのひとつになっていますね。