新潟県のご当地グルメ 洋風カツ丼&イタリアンを初体験

2018年12月23日日曜日

#食べもの

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 それほど食にこだわりがないのですが、食べることは別に嫌いじゃありません。
 それよりもB級グルメ的に持て囃されてるものを、ダイレクトに食べに行ったり並んだりということのほうに抵抗がある、まあ言ってしまえばひねくれた性格です。
 そんな私が、タイミングが合えば食べてみようかなと思っていた、新潟県のご当地グルメのうちふたつを実際に味わってきたというお話。

ご当地グルメへの偏見


 地方でよく食べられている料理や食材というのがありますよね。
 そういうものって元々そうだったのか、地域おこし的な要素が加わって誕生したのかちょっとわからないことってありませんか。
 昔から言われているご当地モノなら私も多少は知っていたりするのですが、特に旅先ではそういう歴史がわからなかったりして斜に構えてしまうんですよね。
 
 ご当地グルメ的な前フリというかバイアスがあって食べるのが嫌だったり、他にも色んな理由があって、旅に出てもB級グルメツアーな方面にガッツリいくことって少ないのです。
 
 このブログであちこちに書いていることをご覧いただけているかたなら、もしやお察しくださるかもしれませんが、どちらかというと自然に流れるままに出会いたい。
 そうやって機会を得たものならば、ご当地グルメだろうが卵かけご飯だろうが好きになるタイプなので、余計な肩書付きのモノというのはどうもいけません。
 
 美味いんですよ有名なんですよみんな食べてるんですよ、みたいなものを知った上で食べに行くというのが、その時点でもういいやってなっちゃう。
 しちめんどくさい、難儀な性格なのです。
 
 あとは、ローカルなスーパーマーケット巡りをしていて、その土地のスーパーにはなるべく行くようにしているせいで、そこで何か買ってしまうと外食系のご当地モノまで手が回らないのも大きいですね。
 

洋風カツ丼という謎カツ丼


 新潟県のB級グルメに「洋風カツ丼」というものがあります。
 いわゆる卵とじのオーソドックスなカツ丼ではなく、パッと見はどうみてもカレーライスあるいはハヤシライスな感じで、丼ものというよりワンプレート的なものです。
 
 どうよ、この語彙の少なさ。
 
 この洋風カツ丼というものも、新潟県内で幅広く食されているものではなく、長岡市という県下では大きな都市の中でのみ食べられるという感じのようです。
 同じく新潟県には「タレカツ丼」という、卵とじではないタイプのカツ丼もローカルグルメとして推されていて、どちらかというとそちらのほうが推しが強いこともあってこの「洋風カツ丼」は比較的マイナーな印象です。
 
 洋風なんちゃらという料理は色々ありますし、逆に和風どーちゃらというものだってよく目にするという、和洋折衷どころかかなり幅広いストライクゾーンとアレンジ能力を持つ国民性ですから、ネーミングそのものには驚きません。

洋風カツ丼
洋風カツ丼

 上の写真を見ていただければと思うのですが、その見た目って「洋風カツ丼」という名前からは結構遠くない? どちらかというとカツカレーのほうが近くない?
 これがまた味はさらに遠くて、ソースはまったく辛くなくてむしろ酸味や甘い感じすらあります。
 
 カツ丼よりも薄めなカツとそのソースは意外と合うなとは思ったものの、とてもひと言ではあらわせない不思議な一品でした。
 もちろん決して不味いわけではなく、言葉で伝えようとすると、さらには宝石箱とかまいうーをNGワードにしてしまうと表現の仕方がわからないというだけ。
 
 知人に連れて行かれたお店のメニューにあったので注文してみたのですが、この洋風カツ丼は元々どこかのお店のオリジナルメニューだったものが徐々に広がっていったという経緯があるようです。
 なので、食べるお店によっては見た目や味が違うかもしれないと、先述の知人氏が言っておりました。
 
 写真はありませんが、実は別のお店でも食べてみて、確かに名前は同じだけど結構違う味わいでした。家庭ごとに違う味だけどカレーライス、みたいなイメージですかね。
 

イタリアンという謎焼きそば


 洋風から多少範囲が狭くなり、イタリアなようです。ここは日本、のはず。
 
 手軽に食べられそうだし機会があれば食べてみようと思ってはいたものの、そういう趣向のせいでずっと後回しになっていた「イタリアン」という食べ物を、つい最近初めて食べました。
 写真はこちら。
 
イタリアン
写真が青みがかっていますが、実物はもう少し美味しそうです

 焼きそばの麺とも違うしソースっぽくもない焼きそばの上に、これまた独特な色合いだけどミートソースっぽい何かがかかっているのがこの「イタリアン」。
 イタリア的な要素がなんなのか、私はイタリアに縁もゆかりもないので検討もつきません。
 
 とあるスーパーのフードコートにあるのをたまたま見つけて、他に誰も人がいないような環境だったこともあり、注文を取るカウンターの向こうで談笑していたお母ちゃん的な店員さんに向かってドギマギしながら「イタリアンひとつ」と発声します。

 おそらくこの単語を口にしたのは生まれてはじめてだろうななどと、愚にもつかないことを考えつつ料金を支払って席で待つこと数分で、件の写真のものが出来上がりました。
 
 とりあえず食べてみると、見た目ほどの焼きそば感はまるでなく、上にかかったミートソースっぽいなにかも挽き肉な感じはしません。
 
 美味いかと言われるとどうかはわかりませんが、聞くところによるとこの手のお店がスーパーの一角などに昔から結構あるらしいのです。
 さらにこのイタリアンを提供する会社がいくつかあって、それによる違いもある模様。
 
 確かに派手な味わいというよりは若干素朴な飽きのこない軽食という気もしますから、人気があるというよりは地域に浸透した味ということなんでしょうな。
 

ちょっとした疑問


 洋風カツ丼というものが地域でメジャーな食べ物だとすると、お弁当で見たことがないんですよね。もちろん全て見て回っているわけじゃありませんから断言はしませんが、スーパーやコンビニのお弁当・お惣菜コーナーなどで見た記憶がありません。
 
 イタリアンならフードコートで食べられるし、企業のオリジナルメニューだということで安易に真似しないのは理解できるのですが、洋風カツ丼にまつわる話が正しければ、あちこちで真似されてお弁当コーナーに並んでてもおかしくないのにな、とは思うのです。
 
 カツ丼カテゴリーでは先述したようにタレカツ丼というものがあって、こちらもどこかの食堂のメニュー発らしいのですが、これは結構あちこちでお弁当化されたりおにぎり化されています。
 

根付いたもの勝ちではあるけれど


 そんな感じで、色々と謎なご当地グルメを食べました。
 上に貼ったポスターの写真のように、結構そういうB級グルメ的な料理が県内のあちこちにあるんですよね。全国的にもそういう流れがありますし、傍で見ている限りはちょっと無理矢理感があるんじゃないかという気もするのです。
 
 とはいえ、ポッと出の取ってつけたようなメニューではなく、やっはりこの味だという人がいるのも事実ですし、出典はどうであれ根付いちゃったもの勝ちという部分もあるわけで、それは尊重したいんですよね。
 
 現に私個人としてはそういった「懐かしの味」に類する食べ物はほぼ皆無なのですが、唯一あるとしたら東洋水産のやきそば弁当だけは、個人的な思い出もあるのでそれに近い食べ物だと思っています。
 北海道には住んだことがありませんし、昔から食べている人々に比べたらニワカだと思われるでしょうが、だからといって思い入れがなくなるわけじゃありませんしね。
 
 なので、全国各地のご当地グルメの経緯が気にはなりつつも、機会があればチャレンジしてみたいと思っています。

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