相変わらずグダグダな散歩なのですが、はてさてどうなることやら。快晴となりつつも肌寒さも感じるようになった、とある一日のお話。
冬になる前に散歩する
なにから書けばいいか、多少順序に迷うところですが、とりあえずなぜ散歩することになったのかからにしましょうか。
ポッカリ時間が空いたというのが一番直接的な要因なのですが、それだけなら他にもやることがありそうなものです。
それでも散歩することにしたのは、まずは天気がいいこと。そしてこれから冬になると歩くことが難しくなるということですかね。
いつ雪が降り始めてもおかしくない12月以降は、地域にもよりますが除雪されない限りは歩道がなくなってしまうこともあります。天気が悪い日も多くなりますし、散歩できるタイミングが大幅に少なくなるんですよね。
ですから散歩をするなら今のうちだなと。もう海水浴するなら夏しかないみたいなノリです。
散歩になったもうひとつの理由には、ここしばらく利用しているコカ・コーラのCoke ONアプリのキャンペーン中だったというのもあります。
歩数によってスタンプが貯まるのですが、当時そっち関係のキャンペーンも開催されていたりして、ちょっと歩数を稼ぎたいなと思っていたのです。
以上が動機のだいたい35パーセント。あとは気分というやつで、相変わらず見切り発車の流れるままで始まったお散歩となります。
五智公園
散歩をする場所が上越市というのも、正直に言えばその時の気分でどこでも良かったのです。これも、なんとなく。
とりあえずあまり車で行かなそうな場所で、なおかつ駐車場がある場所という基準で地図を眺めて決めたのが、五智公園という公園でした。
上越市までは車で来ていますから、散歩している間だけどこかに停めておく場所が必要です。
地図を見ている限りではこの五智公園にはそれらしき場所がなさそうなのですが、下の方に五智公園とつながっているのかそれとも別モノなのか、上越市交通公園という場所があり、そこには駐車場があるようです。
まずはそちらに向かってみると、結構広めの駐車場がすぐに見つかりました。どうやら停めても問題なさそう。とりあえずここから出発しますかね。
地図を見るとこの五智公園に展望台があるようですから、まったく目的なしで歩くよりは漠然とでも目指すものがあったほうがいいんじゃないかということで、そこに向かって早速歩きはじめます。
イノシシがいる?
で、まず見つけたのがこれね。
この並びを見て、「展望台あるじゃん! やったね!」ってなる?
なんてったって新しいし、行ってみよう! ってなる?
イノシシいるじゃん。
ちなみに当日は10月10日からそれほど日が経ってないからね。
目撃情報が複数っていうのもちょっと気になりますよ。複数の人が見たのか、複数のイノシシがいるのか。
仮に複数の人が見たんだとしたら、イノシシさんは一頭じゃない可能性が高くなるし、複数のイノシシさんを目撃したって話ならなおのことでしょう。
家族かな、イノシシ一家なのかな? いくら年が明けて2019年の干支だからって、なるべくなら出会いたくないわけで。
ちなみにこの看板は、例の展望台へと続いているだろう道の、車が侵入できないようにしてある柵に付けられています。駐車場に車は何台か停まってましたが、周辺に人の気配はまーったくございません。
これは来て早々に行くなってことなのか。
それとも来たる亥年に向けての何らかのサインなのか。
でも、進んでみるよね。とりあえず行ってみるよね。イノシシが怖くて散歩ができるかと。
そこからはまあ、おっかなびっくりてすよ。
道は少しずつ上り坂になっていて、人影は相変わらず見えませんが若干不安な気分を和らげてくれているのがこの天気。
陽射しはあたたかくていい感じでね。
紅葉が終わったとはいえ樹木の種類によってはまだまだ色づいた葉をまとっていて、天気の良さもあいまって見頃ではないもののなかなかいい景色ですよ。
道を上っていくにつれて落ちている枯れ葉が増えてきています。あまり人の手が入っていない感じは強く受けますね。もしかしたらこのまま冬を迎えて雪に閉ざされてしまうのかもしれません。
それでも進んでいくと、ところどころに休憩用の場所を見かけます。
落ち葉が集められているところを見ると、まったくの放置状態というわけではなく、ある程度は管理されているのがわかってちょっとホッとしました。
ですがここも人の気配はゼロ。
人の多いところは決して好きな方じゃありませんから、誰もいないのは望むところですが、できればイノシシの方もそうしていただきたいなーなんて。なーなんて。
そして、そこはかとなく漂う不安感に輪をかけているのが道沿いに数箇所あるトイレ。
写真を拡大して見るようなもんじゃありませんが、明らかに外から中が見える上に、昔の味も素っ気もない公園のトイレって感じで、どう冷静に見ても不気味以外に表現を知りません。
これを見ちゃうとね、さすがにここでトイレを借りたくないなと思うわけです。そうなってくると、この公園から脱出しない限りはトイレに行けないという、これも妙にプレシャーがかかるんですよね…
それでもここまで来たからには、「新しい展望台」ってやつを見たいわけですよ。後には引けない感じになってます。
そのまま進んでいくと、道の脇のあちこちにある、このあたりに自生している植物や木々の名前が書いてあるちょっとした札が、結構味わい深いことに気が付きます。
こんなのを見つけてはちょっと和み、また歩いているとじんわり不安になるという往復ビンタを何度か繰り返した頃に、分かれ道に差し掛かりました。
ちょっと説明しますと、交通公園というのは今しがた歩いてきた方向。
炊事場というのはここに来るまでに一度見かけた、どうもデイキャンプやバーベキューなどができそうな場所があるらしく、その炊事場へつながる模様。
なにぶんそっちに行ってないので確かなことはわかりませんが、少なくとも言えるのは矢印の方向を見る限り、ここから炊事場へは行かないほうが良さそうだってことですかね。
展望台はともかくとして、北口駐車場というのも気になります。地図ではわからなかったのですがもう一か所駐車場があって、要はこの公園を通り抜けることができるようだ、ということのようです。
標識には交通公園まで10分とありますが、写真を撮ったりゆっくり歩いてきたせいでもう少し時間がかかっています。
そうなると展望台への8分ももうちょい時間がかかりそうです。展望台というくらいですから高いところにあるんでしょうし、おそらくさらに上りがキツくなるのも予想できますしね。
その展望台の方へ分かれ道を進んでいきます。
それほど体力がある方じゃない私には、なかなかの傾斜に感じます。足がちょっとつらくなってきました。
落ち葉が道に落ちている量も格段に増えていますし、鳥の鳴き声が妙に近くに聞こえる気がしてきました。
ウネウネと上りながら、しばらく歩いていくとちょっと変わった建物が建っているのを見つけました。これが展望台なんでしょうか。
公園の遊具っぽくもあり、デザインなどがなかなかモダンな雰囲気というか、展望台っぽくない外観です。
その展望台には、やはりというかなんというか誰もいません。
細い格子というか縦にスリットが入っているような展望台の中に入ってみると、一階部分は階段があるだけで特に何もなし。その階段もずいぶん狭くて大人同士はすれ違えないんじゃないでしょうか。
二階まで上がるとさすがに展望台というだけあって、上越市街地から直江津港、そして日本海まで見渡すことが可能です。
感動しました、という感じではなかったのですが、標識通りなら約20分ほどで上れる高台で見る景色としてはなかなかのものですし、季節が違えばまた趣の異なる景色に出会えそうで悪くない場所だと思います。
ひとしきり景色を眺めたり写真を撮ったりしてから、もと来た道を例の分かれ道まで引き返していきます。
そのまま車を停めた駐車場まで戻ってもいいのですが、若干歩き足りない感じもありますし、北口駐車場とやらまで行ってからどうするか決めてもよさそうです。
下りの道を進んでいくと不意に目の前が開けて民家が見えました。この道を行けばそのまま住宅地に出るようです。
その手前には小さなポストがあって、中を覗いてみると公園を散策する人向けのリーフレットが置いてありました。
ひなたぼっこをしていた猫を見つけて、できる限りそーっと近寄ってみたものの警戒されてお昼寝の邪魔をしそうだったのでしょんぼりしつつ遠ざかってみたりしつつ、公園の敷地を出ることができました。
猫には会ったけどイノシシには出会わなかったよ!
五智公園を抜けたあとも話は続きますが、一旦ここで区切ろうと思います。散歩の出発からまだ一時間ほどしか経過しておりません。