ドラクエウォークと街歩きを考える

2019年10月6日日曜日

#アプリ #ドラクエウォーク #散歩 #旅

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 ベータテストを経て、先日から正式にリリースとなった「ドラクエウォーク」(ドラゴンクエストウォーク)というアプリがあります。かのドラゴンクエストの世界観で行う位置情報ゲームです。
 
 ポケモンGOのように実際の街を歩きながらプレイするゲームで、実際の地図をもとにしたマップからストーリーやイベントに沿った目的地を選択して、そこへ現実世界で徒歩等で到達することでゲームを進めていく感じですね。
 
 今回はそのドラクエウォークと、それをプレイしやすい地域や街歩きについて、ちょっと考えてみようというお話。


趣味や遊びの取捨選択


ドラクエウォークのタイトル画面
タイトル画面がいい

 ゲームをガッツリとプレイすることは、子供のころに比べたらずいぶん減りました。現在は家庭用ゲーム機を何ひとつ所持していませんし、今のところ購入する予定はありません。
 結論からいうと時間が足りないんです。
 
 仕事や日常生活にかかる時間以外の、いわゆるフリーな時間やオフ日に何をするかは人それぞれですが、私の場合は旅をします。
 旅は私が生きていくことと切り離せない、少なくともそう思い込んでいる行為なんです。飯食うのと一緒、睡眠が必要なのと一緒なんですよね…
 
 旅をするための時間を捻出すると、どうしても切り捨てなくてはいけない他のことが出てきちゃう。
 ゲームもそのひとつで、ゲームそのものは決して嫌いじゃないのですが、それに割く時間やエネルギーがないのが現状かなぁと思っています。

旅と相性のいいゲームがある


 そんな感じで取捨選択で「捨て」になったゲームという存在も、嫌いじゃありませんから機会があったら遊んでみたいわけです。
 そしてここ最近、旅と相性がよさそうな位置情報系のゲームが登場してきましたよね。
 有名なのはポケモンGOやIngressでしょうか。
 他にも歩数計にゲーム要素を付け足したようなものなんかもありますよね。
 
 要は、実際に移動することが重要な要素になっているゲーム。この手のヤツなら、旅することと並行してプレイできそうです。
 旅をする場合、余計な荷物は持って行きたくないのですが、位置情報系のゲームはGPSや歩数カウントができるスマートフォンアプリが多く、独立したゲーム機を持ち歩かなくてもいいってのも大きいですしね。
 

「ドラクエ勘」があるから手を出しやすい


 旅と相性がいいからといって、その手の位置情報ゲームをプレイしたことはありませんでした。
 旅をしている間は旅に夢中ですから。わざわざゲームをすることもないんですよね。
 ポケモンGOが流行した時も、私の性格ですからね。流行ってるものに対しては斜に構えてしまうもので、結局手を付けていませんでした。
 
 ですが、ドラクエとなればまたちょっと違いまして。
 ポケモンなんかは、黄色いヤツがピカピカいうことと、ウルトラセブンのカプセル怪獣よろしくボールみたいなのを投げんでしょ、くらいな知識しかありませんが、ドラクエの世界観に馴染みがあります。
 
 武器だのモンスターだの呪文だのといった用語はひと通り知っています。
 例えばスライム弱いかわいいドラゴンはデカい強いみたいに、どのシリーズも大まかな枠組みは変わりませんから、土地勘に似た感覚で「ドラクエ勘」みたいなものが私の中にすでに備わっているんです。
 
 中身は新ジャンルであろうゲームでも、ドラクエだから手を出しやすかったということ。
 そして、ブログでもそういったシーンを書くことが多くなっていますが、旅の途中で歩くようになってきたこと。
 そのふたつがあって、(ドラクエウォーク、やってみようかな)となったんだと思います。

メタルスライム
メタルスライムはやいにげる経験値いっぱい

ドラクエウォークをプレイして


 細かなゲーム性についてあれこれ書くつもりはありませんが、ざっとしたところを。
 
 要はドラクエです。
 大筋のお話があって、ゲーム内の目的地である町やダンジョンに行くことになります。
 その目的地を、グーグルマップをもとに生成された地図に表示された、目的地候補の中から任意に選択できるのが特徴的です。
 
 候補は現在地からだいたい100〜300メートルくらいの範囲内で、およそ10ほどの地点が表示される感じ。
 その中から選んだ目的地に向かって実際に徒歩などで移動していく間に、モンスターと戦ったり、誰かの家へ入ったりすることができます。
 
 で、最終的に目的地に着いて話を聞いたり、いわゆるボスモンスターと戦ったりしてそのお話はクリア。報酬としてアイテムやゴールド、ゲーム内通貨のジェムがもらえます。
 これを繰り返してストーリーを進めていく感じですね。
 
 このように、今いる場所から比較的近いポイントを目的地として選んで、そこに向かって歩くというのを繰り返していくので、延々と歩かされるようなこともなく、区切りをつけやすいんですよね。
 
 逆に時間があると、ちょっと歩けば達成できそうなところに目的地を設定できるので、じゃあもうちょっと歩くか、なんてのを繰り返していくうちに、気がついたら、
 
 (…ここはどこ?)
 
 ってこともあるんですけどね…

GPSに翻弄される


 GPSやWIFIで自分の位置を測定しつつ、それがゲームに反映されるので、実際にプレイしていると歩いているけど進んでくれないとか、目的地に来てるはずなのにゲーム内はでそこに行けない、なんてこともあったりします。
 そうの場合、一旦フィールド画面から離脱してメニューやイベント画面にいったりすると、再測定っぽい動きをするようです。
 
 地下や建物内のお店などでは、GPSの関係なのか何をやっても辿り着けない場合もあるのですが、目的地はいつでも置き直すことで再設定できるので、どうしても行けない場合はそうやって対応することも可能です。
 またさらに歩かなきゃなりませんけども。
 
 さらに歩くといえば、目的地に行ってみたらそこが実は大きな会社でね。
 広い敷地があって駐車場が社屋の真ん前にあったりして。
 
 そうなると、ドラクエウォーク内の目的地としてそこにタッチしたいけども、その会社の広い駐車場があるおかげで目の前まで来てるのにタッチできないなんてこともあるんです。
 
 まさか敷地内に侵入するわけにもいかないじゃないですか。すいませーん、ドラクエウォーク中で、って入っていくわけにもいかないでしょう。
 そうなるとハローワークにまず行ってね。その会社の求人に応募するという方法で、ようやく堂々と目的地に辿り着けると。志望動機は御社がドラクエウォークの目的地だからって書いて。書類審査で落ちなければ。
 
 それはそれでちょっととなると、先ほど書いたように目的地の置き直しをするのが履歴書を書くより全然手っ取り早いのですが、置き直して目的地が変わったことでまた100メートルとか200メートルとか歩かなきゃいけない。
 それもまた面倒だなってなるじゃないですか。
 
 なので、その会社の外周にあたる道を探して歩いてみて、どうにかゲーム内で目的地にタッチできないかやってみたりして。敷地の柵になってるところギリギリを歩いてみたりして。
 なにこの不審者感。産業スパイ感。
 
 そんなこんなで挙動不審になった上に、結局は100メートルどころじゃなくもっと歩くハメになるというワナも、まあまあ楽しい。楽しい楽しい。そう思おう。そう思わないとつらい。

歩きスマホを回避するには


 ドラクエウォークは歩いている途中で敵と戦ったりしますから、その間はスマホを見て操作することになります。
 
 そうなると歩きスマホになりがちですが、それを回避するために自動で戦闘したり回復する「ウォークモード」が搭載されています。
 
 敵が強い場合にはいつの間にかやられてるとか、目的地まであまり戦闘したくない場合もありますが、歩いている最中はウォークモードを適宜使っていくことになります。
 ドラクエウォークはどちらかといえばゲーム要素が強くて、歩く他にもやることが多めなのですが、ウォークモードにしておくと歩くことに集中できると思います。
 
 ですが、目的地に到達するなどでどうしても操作が必要です。その場合は一旦立ち止まってスマホを見ることになります。

 これって、周りから見ると街の片隅で急に立ち止まって、またウロウロしてるやつがいる感じですからね。
 けっして怪しいものではございません。あやしくないってホントだってマジだってと思うものの、昨今ホラ、通報されたりする世の中じゃないですか。
 
 自意識過剰かも知れませんけど、なんとなくね。なんとなくこう、自然に見えるようにしたい。散歩でもしてる感を出していたい。不審者感を消したいわけです。
 そうなるとついつい、目的地に到達して次の目的地云々みたいな操作を、立ち止まらずにやっちゃいがちなのは否めないんですよねぇ…
 

ドラクエウォークに適したフィールド


 ここまで書いてきたことから、歩く→立ち止まってスマホ操作という動作を、だいたい200メートル前後移動しては繰り返すのが、周りの目から見たドラクエウォーカーの生態ということになると思います。
 
 私だけ?
 みんなそうだよね? そうだよね? ね?
 
 だとすると、ド田舎の、車がビュンビュン通っていくし歩道も狭いような道でプレイするのは、ゲーム性や安全性から見て明らかにドラクエウォークに合ってないわけです。
 
 また、目的地候補になりやすい場所があるようで、例えば公園とかお店などが選ばれやすい気がします。ですから、そういったポイントが点在する地域でプレイすると、多少なりとも効率がいいのかなと。
 
 そして、立ち止まって操作することがあります。通信状況など場合によっては数分からもっと長く立ち止まることもあります。
 なので、この場合もベンチがある公園や待ち合わせスポット、あるいは立ち止まっても違和感が少ない商店街や駅前なんかが合っているんじゃないかと思ったり。
 
 ここまで考えて、ドラクエウォークに適している地域として、
 
 ・公園が点在している車通りの少ない住宅地
 ・商店街やショッピングモール周辺、大きめの駅前
 
 なんかがよさそうな気がしてきました。

 商店街などで歩きスマホをしてしまうと危険ですが、歩く前にウォークモードにして目的地の確認や操作時は道の隅っこで立ち止まってやる、みたいな感じで周囲に迷惑をかけないようにできそうです。

ドラクエウォーカーとして


ドラクエ1イベント
ドラクエ1イベントのオープニング。懐かしさ

 もちろん、住宅地にいて人の家の真ん前でずーっと立ち止まってるのもどうかと思いますし、結局のところ歩きスマホが危険ってことには変わりありません。

 安全性やゲーム性など色々な面からドラクエウォークに適した地域がありそうだということ。そういうことを考えて、より安全に遊べる環境、もしくは時間帯を選ぶのも重要だなということを感じています。
 
 ドラクエウォークに限らずですが、天下の大通りを歩きながら遊ぶわけですから節度ってもんがあるわけで、そういう配慮もしつつプレイできたらなと思うのです。
 
 ドラクエウォーク内でピックアップされた目的地候補の中から選んで、そこへ実際に行ってみるというのは、完全になんのガイドもない街歩きよりは目指すものができて、かつ知らない街を探検するワクワク感は損なわないという、いいさじ加減です。
 旅先の知らない街で偶発的に辿り着く楽しさみたいなものがたまらない、私みたいなタイプにピッタリかと。
 
 反面、ドラクエウォークで目的地を選ぶ際に多少なりとも土地勘があったほうがいい部分もあるので、そのバランスをどう取るかみたいなことも考えたりします。
 
 こんな感じでドラクエウォーク、かなり楽しくプレイしています。

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