こういったご時世に泊まりがけでお出かけとなればもう、ちゃんとした旅だと言っても差し支えないでしょう。
衝動的に旅に出てしまう面倒なタチなのですが、今回は必要に迫られて旅に出たというお話。
もう終わりだね
前回も書きましたが、ちょいと体調が思わしくなく、特に手のしびれによってモノをよく落とすようになってしまいました。
先日もペットボトルをひっくり返して大変なことになったしてね。ちょっとだけ厄介なことになりつつあるようです。
夏の終わりのとある日に散歩に出てまして。
9月の半ば頃だったと記憶してますが、散歩に出たのが夕方とはいえまだ暑かった時期です。
ドラクエウォークを相変わらず続けてまして、暑さやらなにやらでペースは落ちたものの、1周年記念で大々的なイベントをやっていたこともあって、じゃあ散歩に行こうかってな流れだったと思います。
夕方近いけれど涼しいというわけではなく、歩いていると水分が欲しくなります。早めの水分補給とばかりに、次に見かけた自販機でなにか飲み物を買おうということに決めて歩きます。
ドラクエウォークって、ストーリーを進めるためには、現実世界とリンクしたマップ上に表示された目的地候補の中からひとつを選んでそこに向かう、というのを繰り返すんです。
ですから目的地候補の出方によっては行きたい方に一直線というわけにはいかず、あっちこっちと寄り道する感じになるわけです。
なので、そのフラフラとした道のりにたまたま自販機があるかどうかはわからない、でも見つけた時はリアル目的別到達な感じがあって面白いかなと。
そんな感じで上手く自販機に巡り会えまして。
田舎の人通りも多くないような道にポツンとある自販機ですから、電子マネーやなんちゃらペイみたいなスマホ決済には非対応。
ならばと小銭を出すためにポケットをまさぐった時に、ドラクエウォークのために左手に持っていたスマホを落としてしまったんです。
ああいう時ってスローモーションになりますよね。
羽毛が高いところから舞い落ちるように見えつつも、頭の中では電子マネー対応の自販機を探せばこんなことにはとか、なんで一旦スマホをしまわなかったんだろうとか、多分1秒もかかってないその瞬間に色んなことがよぎったのをよく覚えています。
これがドラマのワンシーンだったら、間違いなくBGMにオフコースの「さよなら」がイントロからかかる場面ですよ。もう、終わりだね…
アスファルトにワンバウンドしたスマホはカメラ部分を上に着地。つまりは画面部分がコンクリートにキスをした、真島昌利 / アンダルシアに憧れてよりなんですが、なんで歌ものが多いのかわかりませんが、ともかくこの時点でこれはダメだぞと。
そっとスマホを持ち上げて裏返すと案の定、画面には相当な亀裂が入っていました。
とりあえず操作ができるのは不幸中の幸いでしたが、だからってこれ以上散歩を楽しむ気分になれるわけもありません。
暑い中、あんまりよろしくはない体調を押してわざわざ外に出てこの仕打ちですから、逃げるように帰宅してその日はふて寝となりました。
そうだ、機種変しよう
落としたスマートフォンは数世代前のSIMフリー機で、ASUSのZenFone4 Max Proという、国内だとビックカメラ限定で販売された多分マイナーな機種です。
この機種はバッテリー容量がデカくてね。
充電の機会が限られる上に、ナビだの調べ物だのとスマホの使用頻度が高い旅先で役に立ちそう、という理由で買ったんです。
使い勝手は結構よかったのですが、マイナー機ゆえにカバーやガラスフィルムなどが少なくて、いわゆる裸の状態で持ってたんですよね。
フィルムを付けてればもしかしたら大丈夫だったのかもしれませんが、もう後の祭り。
とりあえずは動くものの亀裂は徐々に大きくなりだして、これはもう機種変更するしかないなと。
そもそも、バッテリーがそろそろヘタってきたかなという感覚があり、何年か使ったしそろそろ機種変更を考えてはいたんです。
ただ、最近のスマホっていいお値段するじゃないですか。特にハイエンド機だと10万円オーバーも普通にあります。
もはやパソコンに近い性能でカメラ機能も充実した小型端末、という意味では10万円したって不思議じゃないと思いますが、だからってポンと出せる金額じゃありませんよね。
機種変更のタイミング的にもいいとは言えなくて、秋冬の新機種発表がそろそろという時期でもあり、もうちょっと待てば旧機種の値下げや新機種のラインナップを見て検討できそう。
でもそこまで割れたスマホが持ちそうもない、という感じでね。
そういった諸々の事情を考慮して辿り着いたのがXperia8でした。
探しものはなんですか
Xperia8は、2019年の秋に発売されたモデルで、もうすでに後継機種的な位置づけのXperia10Ⅱが発表されています。
しかし、私が契約しているUQ mobileでは8の取り扱いはあるものの、10Ⅱは取り扱いがないようなのです。
ようなのですというのは、この時点ではauでならXperia10Ⅱを購入可能、かつUQ mobileがauのサブブランドになる直前のタイミングでね。
勝手な憶測ですがもしかしたら今後、auブランドの機種をUQ mobileの契約者が購入できるようになってもおかしくないんじゃないか、みたいな微妙な時期だったんです。
さらにさらに、10ⅡはSIMフリー版でも発売されそうという情報があるものの、この時点ではまだ正式発表されていないという時期でもありました。
まぁ、スマホ買うにはタイミング悪いよね。
だからここはしばらく様子見をすべき時期だとはわかってる、わかってるけどさすがにそこまで割れているスマホが耐えられそうにありません。
そして今度購入するなら、ケースとかがちゃんと売ってる機種がいい。腐ってもXperiaなら、アクセサリー系のラインナップも充実してるわけです。
最近のXperiaでよくある縦長のディスプレイも、良さそうだからちょっと使ってみたいってのもありました。
正直、この時点でXperia8を買うのは、いい買い物とは言えないでしょう。ですが、緊急性やここまでダラダラと書いてきた諸々を総合すると、これしかないなと。
そんなこんなで候補は自分の中で絞り込まれたので、いざ買おうとUQのオンラインショップを見にいくと在庫はゼロ。
ならばと近場のUQ mobileのショップに電話で聞いてみたところこちらも在庫がなく、近隣の家電量販店に取り扱いがあるかもという話。
で、あちこちの家電量販店に確認したところ、やっぱりないんです。
そりゃそうか、いくらXperiaとはいえフラグシップ機でもない、しかも一年前に発売されたような機種は買いたい人はもう買っちゃってるし、もっと言えば生産台数だってそんなに多いとは思えないよね。
そんな中、某家電量販店に電話してみたところ、在庫があると。
で、話を聞くと、なぜか一旦auで契約して数カ月経ってUQに戻るみたいなことを言い出して、要領を得ないんです。
電話じゃどうも埒が明かないし、近所で在庫がここしかないならとりあえず店舗に行ってみるかということで来店予約について聞くと、その日の前日にまた電話をくれと言われまして。
なんか腑に落ちないまま、電話を切ってその日はまたふて寝ですよね、もちろん。
まだまだ探す気ですけどなにか
各種サービスやアプリの移行手続きをあらかじめ調べたり、スマホ本体に保存されてるデータを移したりして事前準備を進めて、家電量販店に電話をする日になり。
これからまさに電話しようという段階になって、件の家電量販店とした話がどうもひっかかるなと思い始めたんです。
現時点でUQを契約、SIMフリー機を使っていてUQ mobileで機種変更をすること自体は問題がないことは確認していましたから、一旦auにみたいな回答は先方がなにか勘違いしてるか理解してないとしか思えません。
そうなると、その店に行っても順調に事が運ぶ気がしません。
こっちは機種を決めちゃってて他の機種に流れることはまずない上に、MNPや新規契約をする気もないわけで、お店に行った際にそういう話になることが面倒以外のなにものでもないわけです。
これはちょっとなにか別の手段を探したほうがいいなと考え、そういえばUQ mobileのショップに最初に電話した際、まず家電量販店に聞いてみたらと言われたぞと。
その時、あれ他のUQのショップの在庫とかを回してもらったりしないんだ、もしやUQのショップ全体で在庫がないのかなと勘ぐったのを思い出したんです。
そこではそう思っちゃったもんですから、まずは近隣の家電量販店に聞きまわって、件の在庫があるという家電量販店に当たったんですけど、よく考えたら他のUQ mobileのショップには確認してないなと。
ネットで調べて出てきた県内のショップに電話してみると、なんと在庫があるというじゃないですか。やったやったやってやった。
UQのお店で機種変するなら面倒なことも起こらないでしょうし、早速取り置きをしてもらって来店の予約もしてしまいました。例の家電量販店は予約を入れたわけでもないので、なかったことにすればいいでしょう。
で、その日は混むから開店と同時に来てほしいとのこと。
最近、朝の弱さに拍車がかかってること、探しに探して在庫があったという妙な達成感、さらに旅に出るちょうどいい言い訳が転がり込んできたことでテンションが上がってたんですかね。じゃらんで宿を調べて前乗りしてやろうということになり。
こういう時は宿もすんなり決まるもんで、仕事を終えていつものように簡単に身支度して機種変するためだけに旅に出ました。
目的地は自宅から約100kmほど離れた上越市です。
機種変のために100kmの旅
こちとら、放っておいてもあちこちフラフラと出かけるんですから、在庫があるなら100kmくらい離れた街にあるショップまで行ったって別にかまやしません。
それより、とにかく朝イチでお店に行かなきゃいけない。
どこでもフラフラと行っちゃう代わりに何時までに必ず着くように行く、というのは苦手だったりします。
道を間違うかもしれないし、交通事情だってわかったもんじゃありません。ですからそういう時は相当早めに出発するのですが、早起きはさらに苦手なんです。
宿を予約した時点では妙なテンションですけど時間が経ったら、そもそもなんで機種変のために早起きしてしかも長距離移動しなきゃならないのみたいな、真理にたどり着いちゃうんですから。
気がついちゃだめなんだってそこは。勢いで行っちゃわないと。
なので、前日から現地に行って一泊するのは仕方がない。
ブログのネタになるとかじゃけっしてない。
違うんだって仕方ないんだって。
前に泊まった上越妙高駅近くのスーパーホテルが安かったからとかじゃないんだって。
一回行ったところですから、夜道とはいえ迷うこともなさそうなので、スマホのナビもせずに一路、上越市へと向かいます。
てゆーかね、割れた画面が痛々しくて、ナビとかさせたらかわいそうで。強制労働な感じがするじゃない。
割れてんのに、けなげに「400m先、左です」とかさ、ごめんねごめんね落としてごめんねって、そういう気持ちになるじゃないですか。
落として割れたから乗り換えるとか、長年連れ添った女性を捨てる最低な男みたいなもんでしょうよ。暗い夜道をずっと走りながらそう考えだすと、自分のひどさがグサグサ心に刺さってきて。
機種変はしようと思ってたけど、こんなふうにするとは思ってなかった、そりゃ思ってなかったわけです。
引退したスマホだって家に置いてWIFIに繋げば動画見たりとかできるのに、画面が割れちゃったら用途も限られるよな、とか考えると申し訳なくて。スマホに。
しかしあの、なんて言えばいいか、無駄に高かったテンションがダダ下がりしたり、忙しいなほんと。
ともかく。
冷静になるとよくわからない切なさを抱えたまま、延々と運転してようやくホテルに着いたのは22時近かったと思います。
スーパーホテルふたたび
直近の記事でも書きましたが、上越妙高駅前に2020年にオープンしたばかりのスーパーホテル上越妙高駅西口店にチェックインしました。
敷地内に居酒屋があり、そこで一杯やればいいかなと思ったんですが、こういうご時世ですから部屋で飲むのが無難だろうと、道すがら遅くまでやっていたスーパー「ナルス」で買い出しをしてあります。
ナルスはCGC加盟店でもあり新潟県内大手のスーパーマーケット、原信の系列店で、詳しく調べていませんが合併が何かでそうなったんじゃないかと思います。
ナルスの商号では新潟県内でも西側でしか見かけないので、元々はその辺りのスーパーだったんてすかね。
大手だけに店の造りとか品揃えやサービス関連は充実かつ安定しているのですが、地方に行ったらスーパーマーケット巡りをする私的には、面白みは少ないなという感じです。
宿泊したスーパーホテルも安定のホテルで面白みがないといえるかもしれませんが、設備は新しくてきれいだしスタッフの方も好印象で安心して泊まれました。安定最高じゃないですか、面白みとかいいから。うん。
気まぐれが発動して天然温泉の大浴場には行かず、ユニットバスのシャワーで済ませましたが、無料の朝食はいただきました。
前回泊まった時はバイキング形式だったのがお弁当に変更となっていて、中身もバイキングのメニューで出てきそうな感じのものでしたが、無料なら全然OK。総じていいホテルだと思います。
そんな感じで朝を迎えまして。
チェックアウトギリギリまでダラダラゴロゴロしていたかったのですが、ここから移動して機種変しに行かなきゃいけません。駅近隣の散策もしたい気分なのですが、あきらめて少し早めにチェックアウトとなりました。
巨大な無印良品の中で浮く
向かったのはUQ mobileの店舗がある、エルマールというショッピングセンター。元々はイトーヨーカドーが入っていたようですが、今は撤退したところに他のスーパーや無印良品が入っています。
まずはUQのショップへ。事前に聞いていた通りに機種変更の手続きが進み、ちょっとした待ち時間ができるとのことで、その間にショッピングセンター内を見て回ることにしました。
無印良品が出店、それもかなり大きな規模の店舗だとは、なにかでチラッと聞いてはいましたが確かに売り場が広く、建物の二階フロアがまるまる無印良品という感じです。
無印のあの感じで統一された空間にスタバやら食堂やらが入っているのですが、この日はどうもその感じが私の中で受け付けてくれません。
無印自体は嫌いじゃないと思っていたのですが、その店内の空間に漂うなんかこうケミカルな空気感から、自分が完全に浮いちゃってる気がして仕方がないんです。
待ち時間自体も長いわけじゃありませんから、早々に売り場を出てしまいました。
これは私のその日のコンディションからくるものでしょうから、そういう日もあるくらいなそれだけのことです。
旅ももう終わり
そんな事情で写真がないので関係ないけど青空でも |
そんな感じで無事にXperia8をゲット。
とりあえず電話はつながるものの、まずはアカウントの認証やらログインやらをひと通りこなして正常化させなきゃいけませんし、充電も必要です。
なにげにUSB Type-Cの機種は初なので、まずケーブルを買いに行くべきでしょう。
近場の家電量販店に入って充電ケーブルやらスマホケースやらを見繕い、しばらく停めててもよさそうな駐車場に移動して、あれこれとスマホをいじっていきます。
最低限の作業を終えたころには電池が残りわずかになり、充電できる喫茶店なんかをわざわざ探して入るのも気が乗らないとなれば、あとは車内電源で充電するしかありません。
そうなると上越市内をウロウロするより、帰ってから落ち着いて設定とかをすればいいやということになり、本当にただ機種変するためだけの一泊旅行は終わりとなりました。