以前もこんな記事を書いたような気がしますが、少し年月が経ったのと、持ち物が少し変わってきたなと思っていたので、あらためて書いてみます。
ちょうど今、旅の途中。宿のベッドの上で思う、旅の持ち物のお話。
旅に持っていくモノは本当に必要なもの
ひとくちに旅といっても、そのカタチは様々じゃないですか。
引っ越しがごとくあらゆるモノをバカでかい大型車に積み込んで、国内外を問わずどこまでもさすらう人もいれば、手ぶらに近い感じでひょいっと出かける人もいますよね。
いずれにせよ、出張でもプライベートでもいいんですけど、居住地があってそこからどこかに出かけよう、それも泊りがけでとなった場合に、自分の持ち物すべての中から持っていくモノを選ぶということになるはずです。
その時に選んだモノって、生きていくのに暮らしていくのに最低限必要なものじゃないのかなと思っています。
とにかく身体ひとつで行って、あとは現地調達するという場合にしても、あれがいるこれがいると旅先で思ったモノが、そうした必須アイテムということです。
そういう見方で身の回りにあるものを眺めてみると、そのモノの価値が少し変わってくるんじゃないかと思っています。
少なくとも取捨選択をする際の基準や、実際に旅先で必要になったとか、なくて困ったという経験則というのは、その後のモノの買い方や選び方に影響があるんじゃないの、と思うんです。
冒頭にも書きましたが、今この瞬間も旅の途中の宿にいるんですけどね。
昨夜はチェックインが遅めだったこともあって… いや、遅めとか関係ないか。ぶっちゃけいつもの通りなんですけど。
ホテルの部屋でご飯にしようと、スーパーで夕ご飯を買ってからチェックインしたんです。あたしの旅では、いつもそんな感じでして。
旅先でスーパーマーケットに立ち寄るのことにしている、というのはこのブログの旅関係の記事ではあちこちで書いています。
旅先のスーパーで味わえる楽しみ醍醐味みたいなものって、その土地の旬の食べ物が売り場に並んでるとか、その地域の人たちの会話が聴けるとか、そういう部分なんです。
なんというか、その土地の素の部分が垣間見えるんですよね。
ただ、今回に限っていえば時間帯的に閉店間際ということや、地域的にも何度も来たことのある場所で、このスーパーも何度目かの来店だってこともあって、特に新鮮味もないし勝手もまあまあわかっちゃってるんです。
旅に出たからって、ご当地の美味いものを食わなきゃみたいなことをあんまり思わない、と言うか気にしすぎないので、なんならコンビニでご飯買ったっていいんです。
でももはや旅のお決まりみたいなもので、とりあえず営業してるスーパーマーケットに行ってみるか、くらいの気持ちでした。
で、店に入って。
チェックインの予定時刻も迫ってますからね。
普段なら鮮魚や野菜や日用品などの値段やラインナップをぼんやり見て回るんですけどそれもせずに、確かこっち側に惣菜コーナーがあったよなと売り場をガーッと突っ切りましてね。
最短距離でお酒売り場へ辿り着いて。惣菜コーナーを目指していたのに辿り着いちゃって。もうすでに迷子になってるわけですけど、結果オーライここだここだよ、なんつって。
で、いつものビールを買い物かごに入れて。2本じゃ足りなくなるだろう。でも6缶パックを買うのはさ。6缶パックをぶら下げて、これからホテルでチェックインの手続きするのはさ。
ホテルのフロントの美人のお姉さんに、こいつそんなに飲むつもりかと思われたらなんかやじゃない。もしもの話よ。フロントのお姉さんが美人でね。もしもね。もしも。6缶パックはさすがにって思うじゃん。ね?
で。
キョロキョロしながら惣菜コーナーを発見して。
売れ残ったお弁当やお惣菜から、ホテルの部屋で飲むビールのアテになりそうなものを見繕って、レジへ行って。ここからが大事だから。忘れちゃいけないんだ。
ちゃんと言わないとね、割り箸くださいって。
旅先で、コンビニじゃなくてスーパーとかで買い出しして、宿でご飯にする場合の盲点なんですよ。お箸。
コンビニとかお弁当屋さんでご飯を買えば、たいていは何も言わなくても箸をつけてくれるんですけど、スーパーで買った場合はそうじゃない場合が多いんです。
ホテルに着いてお箸がないっ! って何度なったことか。
や、知ってますよ。
今日びのビジネスホテルなら電子レンジもあれば割り箸も用意してくれてるような、気の利いたところもあるってのは知ってんです。
じいちゃんとばあちゃんと、それ以上にくたびれた老犬がやってるような民宿だって、割り箸もらえないかと訊いてみれば、たいていなんとかなるもんです。
お箸はまだいいの。
どっちかといえば、お刺身買ったのに醤油がないパターンのほうがキツいの。醤油なしで生のお魚を食う意味がわからないでしょう。
あたしゃ1回がんばったことあるよ。
夜中にチェックインしたホテルのフロントが美人のお姉さんどころか、ジャージ・仏頂面・パンチパーマのコワモテなおっさんだったんだもん。
間違ったかなと思ったもん。ホテルじゃなくてなんかそちらさんの事務所に来ちゃったかな、これから若い衆連れてカチコミかなって思ったもんね。
そこで醤油ないかって言える?
むしろ宿泊料金が通常価格だったことの方が不思議なくらいだよ。ベッドがちょっとふかふかだったりして困惑したくらいだよ。
だから、必須アイテムなの。割り箸と醤油は旅の必須アイテムなんです。なくて困ったんだから、実際に。こっちは刺し身になんもつけずに食ってんだから。
てゆーか、話が戻ってきたね。書いててどうするのかと思ったけど、ちゃんと戻ってきたね。
今回の持ち物
今回、いつものごとく急に旅に出ることに決めちゃって、その後、持ち物について出発前にリストアップしてみました。
検討段階で、なにを持っていくべきか洗い出しておいて、実際に旅に出てみてどうなのかという感じにしたほうがいいんじゃないかなと。
持ち物については、どういう旅なのかによって大きく変わるはずです。
例えば移動手段がマイカーであれば、そこそこ荷物が多くてもなんとかなるわけで、どっちかといえば車から降りてブラブラする時の手荷物をどうしようか、みたいなことのほうが大事だったりします。
それが徒歩で公共交通機関を使ってとなれば、ある程度切り詰めて持ち物を選ぶ必要がありますよね。
宿泊が、ホテルなのかキャンプなのか車中泊するのか、みたいな感じで大きく違ってきますしね。
今回検討した持ち物は、オールラウンドにどういう旅でも対応できるようなイメージで選んでみました。
では、そのリストです。
・財布(電子マネー)
・ボディバッグ
・眼鏡、くもりどめクリーナー
・マスク
・上着、長袖、着替え
・タオル(折りたたみハンガー)
・スマホ、(車載)充電器&ケーブル、モバイルバッテリー(延長コード)
・ヘッドフォン
・耳栓、綿棒(爪切り)
・常備薬
・ウエットティッシュ、ポケットティッシュ
・洗顔用品
・ビニール袋(ジップロック)
次点
・サンダル、ルームウェア
・折りたたみ傘
こんな感じかなと。一応、説明もしてみます。
まずはカネですよ。マネー。カネー。
マネーなしで旅するのは相当無理があるわけで、ともかくこれを持っていく必要があります。
最近じゃキャッシュレス社会とやらで、電子決済をする機会も増えていますし、実際に現金を持たずに旅ができるのも事実です。
でもね、現金は必要よ?
知らない片田舎をブラブラ歩いてて、「名物なんたら餅」みたいな看板の出てる、ちょっとどころじゃなく寂れたちいちゃいお店とか見っけちゃってね。
なんか美味そうな匂いもしてきて、のぞいてみたらだーれもいなくて、そのうち奥から人の良さそうなじいちゃんが、出来たてのなんたら餅を抱えて出てきてさ。
お客さんなんてめずらしいねぇ、なんて言われちゃって。
さりとてグイグイ来るような接客でもなく、好きに見てってよ気に入ったのがあったら奥にいるから呼んでよ、ってな感じの、跡継ぎはいないかもしれないけど昔っからここでやってんだなってお店だったりしたらさ。
そんなお店でペイペイだかポイポイだか知らないけど、そういうのが使えるとは限らないでしょう。むしろそんなの対応しててほしくないよね。
バーコードリーダー出してきてピッていうの、やってほしい店とそうでない店ってのがあんでしょうよ。長野の田舎の手作りおやきの店で、ちょっと耳が遠くなってきてるようなシワッシワのばあちゃんがバーコードリーダー出してきたら、なんかやじゃない。
はい三百万円、って言いながらお釣りの100円玉みっつ渡してくれるような、そこはそんなばあちゃんじゃないと。
現実としても、まだまだ現金があったほうが安心するというか。気まぐれでさまよってるような旅をしがちなので、特にそう思うんですよね。
衛生用品と薬
こういうご時世ですから、マスクはどうしても必要になっています。これはもう仕方のないことで、流行り病がなくたって花粉だの乾燥だの気候の変化だの、マスクがあったほうがいい場面も案外多いんですよね。
基本的に使い捨てマスクを持ち歩いているのですが、ついでに言うと眼鏡をしているので、マスクによって曇らないようにくもりどめクリーナーもセットで持っています。
写真にも写っていますが、ソフト99から出ているくもりどめクリーナーがけっこう便利です。
あとは手指を拭くための除菌ができるウエットティッシュ。汚れをちょっと拭き取るにも便利ですし、あったほうがいいですよね。
大人のうがい、はじめます |
なくて困るのが、綿棒。よくわかりませんけど急に耳の中が痒くなる、体質なのかなんなのかともかくそうなるので、綿棒は持ち歩いてます。
洗顔用品とかもホテル泊なら準備はいらないかもしれませんが、いつも使っているモノがいいんだって場合もありますからね。
耳栓は眠れない時用です。
まあ、贅沢な旅なんかしたことがありませんからね。限られた予算の中で削るとしたら、食費と宿泊費ってことになるわけです。
安いホテルとかだと、他のお客さんのせいで静かじゃない場合だってあり得ますし、宿泊費をケチってネットカフェや車中泊にするとなおさら、音が気になることもあるので。
そしてお薬。体調を崩してから常備薬が増えまして、朝晩飲み続けるものと、片頭痛なんかの身体の急変に対応できるようにそういった薬も持ち歩くようになりました。
乗り物酔いもするので、公共交通機関を使う場合はその手のやつも準備していきます。
若いころは、なんてしみったれた話をしたかありませんけども、こういう身体になっちゃって、以前はできたこと気にならなかったことが、今じゃからっきしってのが増えたのは、これはもう現実として受け止めざるを得ないわけでね。
なので、旅の荷物を眺めて、忸怩たる思いになることも、あるとかないとか。
スマホ関係は本当に必須
地図を見たり現地の情報を検索したり、お店の予約をしたり支払いをしたり、はたまた写真や動画を撮ったりと、ともかくスマートフォンがあるのとないのとでは天と地ほどの差があるのは言うまでもありませんよね。
気をつけたいのはバッテリーのほうで、電源の確保ってのは旅をする中でかなり大切なことです。
充電できるスポットも増えてはいますが、それ以上に電池の消費も多くなるのが旅というもので。
音楽を聞いたりナビをさせたりネットで検索したりしつつ、位置情報系のゲームやサービスを使ったりすると消耗も早くなりますよね。
ですから、モバイルバッテリーとケーブルは忘れちゃいけないアイテムですし、さらには長旅ですとモバイルバッテリーへの充電をどうするかなんてことも考えなきゃいけません。
マイカーでの移動であれば、車載充電器があればそのあたりの問題はかなり解決されます。タブレットやパソコンなど電子機器を複数持っていく場合でも、場合によってはポータブル電源を積んでいくという選択肢だってとれますからね。
ホテルなどの宿泊先で充電する想定であれば、延長コードを持っていくとけっこう便利です。
ベッド脇にコンセントがない部屋だったりすると、充電中のスマートフォンなどは枕元じゃなくて遠くに置かざるを得ません。
やっぱ、ホテルのベッドでゴロゴロしながらネットとかしたいじゃないですか。電源がベッドから遠いと、そのまま寝落ちしちゃったりして充電されてないみたいなこともありますからね。
新しめのホテルだと、USB対応のコンセントが付いてたりしますけど、ケーブルも長めのを持っていくと自分の定位置がコンセント周辺に縛られませんから、すごくラクなんですよね。
延長コードと長い充電ケーブルを、旅のカバンに入れておくのはおすすめです。
身軽でありたいから
最後にカバン。
基本はボディバッグに行動中に必要になるモノを入れて、服や洗顔用品などは別のバッグにするパターンがほとんどです。
街歩き用に拡張ポケット的な立ち位置で、ボディバッグを愛用しています。
歩きスマホはしないとしても知らない街では地図やナビを表示させるのに片手にスマホを持っているシーンが、どうしても多くなるんですよね。
ボディバッグだと両手が空くというのがやっぱりよくて、そういった場面にも対応できますし、カバンの置き忘れみたいな旅あるある、かつ致命的な状況になりにくいってのもいんです。
手ぶらだと写真撮るのもラク |
プラスして、洋服がもっともかさばるので、そっちは別のカバンにして、旅の日数によって大きさを変えるような感じです。
とはいえ、日数が長いならいっそコインランドリーで洗って服を使い回すほうがなにかといいので、バックパックひとつに収まるくらいにしています。
着た服は最悪、宅急便で自宅に送るという手もありますしね。
他には、日帰り温泉用のタオルと、洗濯物や濡れたものを入れるビニール袋やジップロック。これも温泉施設に貸しタオルがあればそっちを利用するようにしいるので、あったら便利くらいの感覚です。
次点でルームウェアやサンダルを挙げていますが、余裕があるならあるとラクなんですよね。
ホテルのガウンが合わなかったり、居心地着心地の部分でなれたルームウェアがあると変なストレスがありません。
サンダルは車中泊やキャンプの場合に、同じようにラクに過ごしたいってな時にあると快適さが違います。
そんな感じで、とにかく身軽に、ラクに旅したいというのがありつつも、ないと困るモノは厳選して持っていくようにしています。
この記事の後半は、旅を終えてから書いていますが、短い旅だったこともあってここまで書いてきたアイテムたちがあれば、とりあえずはなんとかなりました。
逆に持っていったモノは、旅の間で一度は使ったものばかりなので、自分にとってこれが今の必要最低限ということになりそうです。