FM放送が受信できるラジスマ

2022年5月15日日曜日

#アプリ #スマートフォン #ラジオ

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  ラジスマ対応機種にスマホを変えたので、ラジスマってます。ラジスマることができるようになりました。

 目玉焼きを焼きながらラジスマれますし、歩きラジスマだって寝落ちラジスマだって大回転エビ反りハイジャンプラジスマだってできちゃうんです。すごいでしょ。時代にようやく追いついちゃったよね。

 

ラジスマってなんだよ


 だからラジスマってなんなんだよっていう。

 多分これを読んでるかたのほとんどがそうなんじゃないかと思うんですよね。これを読んでて概略をつかんでる人は、ラジかスマかで言えばラジ方面に明るいかたじゃないでしょうか。ピッカーンっていう感じの。あかるいな! っていう。

 

 かくいうあたしも、対応のスマホを手に入れるまでは、まったく知りませんでした。あかるくないじゃん。むしろ、くらいじゃん。

 

 要はFM放送を受信できる機能を備えたスマートフォンと、そのためのアプリです。アプリはradikoと一体化していて、従来のradikoとしてももちろん使えるようになっています。

 

 あ、ラジ方面にあかるくない人には、radikoの説明もしたほうがいいよね。あかるくなるやつ。ピッカーンなやつ。

 

 radikoってのは、インターネットでラジオ放送を聴けるサービスで、一週間前までさかのぼって放送を聴けたり、今いるエリア以外のラジオ局、例えば北海道にいながら沖縄のラジオを聴けたりするんです。

 いくつかの制限があるものの、シェア的に一強と言わざるを得ないサービスなので利用してるかたもいるんじゃないでしょうか。

 

 そのradikoはインターネット経由でFM放送局の番組も聴取できるのですが、ネットに接続できない環境でもラジオチューナー機能のあるラジスマ対応スマホであれば、FM放送を聴けるというものです。

 なんとなくあかるくなった?

 

 ラジオって、どういうイメージかわかりませんけど、例えばタクシーとか車内で流れていたり、いわゆるラジカセ的なものから流れていたりして接するものですかね。

 

 近年ではradiko経由でスマホで聴くこともあるってな人もいるとは思うのですが、それでもテレビやらYouTubeやら動画サイトやら、競合するサービスはたくさんありますから、ラジオ自体に接することがほとんどないという人だって多いと思います。

 

 ひょっとしたらラジオにはAM放送とFM放送があるとか、AM放送が今後数年で廃止に向かっていることとかも、知らない人だっているんじゃないでしょうか。

 

 反面、radikoなどでネット経由でラジオが聴けるようになると、今までラジオの受信機を持っていなかった層に放送が聴かれるようになってきたのも事実のようでね。

 実質的には、ラジオを聴くタイミング自体は増加してるんですよね。

 また、大規模災害などを経験して、ラジオ放送局の強みやラジオでの情報収集が有効であるとされて、ラジオ自体が見直されていたりもします。

 

 ラジオを取り巻く環境というのはこんな感じなのですが、その中でも今回書いているFMチューナー搭載のラジスマというものがあり、対応スマホが増えているというお話なんです。


ラジスマの罠

 ラジスマの公式サイトがあります。

 

 ラジスマ

 https://radisma.com/

 

 ラジスマは対応機に、radiko+FMアプリをインストールすると使えるようになります。あたくしが機種変したAQUOS SENSE6Sではプリインストールされていました。

 

 てゆーか、プリインストールされてるアプリを眺めていたらちょっと違うradikoアプリがあったので気がついたんですよね。それまで、ラジスマ自体はほとんど知識がありませんでした。そういえばラジオCMで名前は聞いたような気がするな、くらいでして。

 

 で、ラジスマ対応機では、radiko+FMというアプリでradikoの昨日に加えて、FMの電波を受信してラジオ放送を聴くことも可能です。

 

 これがなんのためにあるの、ということなんですけど、例えば災害などによる通信障害などでネットにつながらない時でも、ラジオ経由で情報収集ができると。

 ネット経由ではないので通信費もかからないし、もしかしたら電池の減りも少なめかもしれません。

 

 いざという時にこういうのがあると知っておくだけでも違うと思うんですよね。自分のスマホが対応しているかを知っていれば、なにかあった時に役立つわけです。

 

 なるほどと。そういうのがあんのね、というのはわかってもらえたかと思います。

 上記したラジスマのサイトに行くと対応機種が確認できますから、自分のスマホがどうなのかわかると思いますし、これから機種変更を考えている人の参考くらいにはなるかもしれません。

 

 じゃあ、自分のスマホは対応してると。

 オーケーオーケー、なんかあってネットにつながらない時でも、radikoのアプリからFMラジオが聴けんのね。

 実はそこで止まっちゃうと、片手落ちなんです。もうひとつ知っておいたほうがいいの。

 

 今日はね、ここを書きたかった。やっとここまできたから。おふざけ少なめなんだから、ここまでは。


アンテナを伸ばして

 でね。

 実はラジスマ対応機でFM放送を受信するにはアンテナが必要なんですよ。

 

 あります、最近?

 アンテナ伸ばしたことあります?

 

 昔の話をしますよ。あー、じいちゃんから聞いたやつね。あたしゃJKだから。ぴっちぴちだから。じいちゃんから聞いたの。戦前かな。それとも戦後、物のない時代のことかな。

 

 てゆーか、JKはぴっちぴちとか言わねぇだろ。チョベリグとかも言わねぇんだよ。マゴギャルとかももうこの世にほぼほぼいねぇの。世代変わってんだから。読んでる若い人置いてくんじゃねぇよ。

 

 銀の。鉄のね。

 ラジカセとかさ、ちょっと古い車とかにシルバーのアンテナがついてて。

 伸縮式で、普段は収納されてて短くなってんだけど、ラジオを受信する時は引っ張って伸ばすわけ。

 

 昔のものってさ、いくら当時の最新のデジタル家電といったって、今みたいにタッチパネルとかじゃないわけ。ボタンとかダイヤルとかそういうもので操作するの。

 その、物理的になにかを動かすと操作できるってのがさ、やっぱりいいわけ。

 押した感触った感のない、タッチ式とか音声入力式とかは、やっぱりちょっとまだピンときてないっていうか。

 

 音程入力でブログ書いたりもするんだけど、物理キーがいいっていうか。レバーをガッシャンって入れると動かしてる気になれるっていうかね。

 

 だから、アンテナを伸ばすっていう行為も、これからラジオを聴くぞっていう心理的なスイッチになってたりしたと思うんです。今思えばね。


アンテナになった日

 今は車だってアンテナをビーンと伸ばしてるの、ほとんど見ないじゃない。でもあれがちょっと、かっこいいまでいかないけど、ちょっといいわけ。

 

 それが、ループアンテナっていう、わっか状のアンテナを初めて見たのは、あれはいつだ?

 パソコンだったかラジオ機能付きのオーディオだったか、なにかを買った時についてきたんだよ。あれはなにを買った時だったか、ついぞ思い出せないんだけど。

 

 ループアンテナだから、アンテナを伸ばすとかないわけ。

 いいんだよ。省スペースだし。アンテナをいっぱいまで伸ばしてるとちょっと邪魔な時もある上に、しかもラジオを受信するのにちょうどいい角度とかがあるからさ。角度を調整したアンテナが邪魔でも動かしたくないわけ。

 

 部屋のラジオを置く位置と窓のある場所と、アンテナの角度とかで、AM放送とか深夜になると結構遠くの放送局も受信できたりするんだから。

 深夜、雑音をちょっとでも減らすために、コンセントの届く範囲で一番いい位置にラジオを置いて、伸ばしたアンテナの先っぽを持ってじわーっと動かしながら微調整したりしてたんだから。

 

 触ってると自分の身体もアンテナとして機能するから、一番いい位置にきたらそっとアンテナから手を離してみるんだよ。そうするとちょっと雑音が入るから、また微妙に位置を変えるわけ。

 

 それも周りに建物が建ったりさ、ビルがなんか建っちゃって。そういうので電波の受信状況も変わるんだよ。

 だから、どうしても雑音がひどい日とかは、ずっとアンテナに触ってるっていう。アンテナに触りながらオールナイトニッポンとかさ、そういうのを聴くっていう。文化放送は入るのにニッポン放送は雑音がひどいとかいいながら。

 

 そうなってくると、自分がラジオなような気がしてくるわけ。一体化することではじめて雑音の少ない放送が聴けるんだから。ある意味自分がアンテナでありチューナーであり、ラジオそのものなのでは、とか思いはじめるわけ。

 

 むしろラジオ神が。

 ラジオ神がこの世につかわしたアンテナ人間なのでは。

 

 だって深夜なんだから。真夜中の1時2時とか、そういう謎のテンションになってくるって。

 聴いてるのもたいてい、それはそれはどうかしちゃってる番組なんだから。FMの、かっこいい系DJが素敵な洋楽とポップな話題を提供してるようなやつじゃないんだから。真夜中の孤独な少年少女向けに、みんなのアニキが電波に乗せて送ってるやつじゃないんだから。

 

 だから自分はアンテナだと。このままラジオのアンテナとして、一生を送るんだと。キー局でやってる楽しいラジオをお届けするアンテナなのだと。

 

 昔はそうだったわけ。

 

 …あれ、まさか、戦前の話をするおじいちゃんの前にいる高校生みたいな感じで、これ読んでんじゃないだろうな。ちゃんとついてきてんだろうな。

 

 で、ループアンテナとかがオーディオに付属品みたいな感じでついてくるようになって。

 車のアンテナも伸ばせないタイプのやつとかさ、そもそもフロントガラスに線みたいなのが張ってあって、あれがアンテナですとかさ。

 

 そうなるとアンテナを伸ばすっていう、ラジオ今から聴きますよっていう、スイッチだったものがなくなっていくんです。自分の中からいつの間にか消えていってる。そのことにすら気がつかないわけ。

 

 でも、アンテナってなくなったわけじゃないの。いるんだよ。ラジオを聴くためには、アンテナになるものがいるの。


アンテナになるもの

 で、ラジスマにもアンテナが必要なんです。

 

 帰ってきたよ。ラジスマに戻ってきた。昭和の話から現代の話に帰ってきたよ。ラジオ神経由で帰ってきたよ。

 

 そのラジスマにおけるアンテナが、「有線の」イヤフォンなんです。

 わかります? 有線じゃないといけないんです。アンテナとして使うので。

 

 今なんか流行ってる、耳からひもかわうどん垂らしてるみてぇなやつ、あるじゃないですか。えあーぽっずっての? うどんなのにリンゴなの?

 あれじゃダメなの。昔ながらの有線のイヤフォンじゃないと、アンテナ代わりにならないんです。


 これが難しいのは、スマホって、イヤフォンとセットで持ち歩くものではないじゃないですか。

 もちろん歩いたり電車とかで音楽などを聴く習慣のある人は別ですけど、一般的にはスマホって単体で機能するものですよね。

 

 もうひとつ、イヤフォン自体はワイヤレス化が進んでいるものじゃないですか。

 

 FM放送を受信するのに、アンテナがいると。で、有線イヤフォンをアンテナにするというのは、これはある意味仕方がないことだと思うんです。仕組み的にしょうがないの。

 でも、そういうのと完全に別の流れでワイヤレス化だったり、もっといえばスマホだけあれば聴けるんでしょ的なこっちがわの認識、正しくない認識みたいなのもあると思うんですよ。

 

 電子マネーとかバーコード決済とかもそうだと思うんですよね。

 スマホを見せれば現金がなくても買い物できたりサービスを受けられる時代がきてて、現金ってなんだよってことになりつつあるけど、通信ができないと支払いができないという大前提はだんだん希薄になってくわけ。

 

 だって便利なんだもん。

 ちょー使いやすいじゃんね、バーコード決済。スマホは財布以上に持って歩くしさ。

 

 バーコード決済で支払いする度に毎回毎回、ああ今日は通信できた助かった電波がなければどうなっていたことかありがたや、なんて思わないじゃない。当たり前にできちゃうもん。

 

 この前ね、たまたま通信障害かなんかで、バーコード決済アプリが立ち上がらなくて。

 買い物で、スーパーにいたんだけど。こっちはさ、もうカゴいっぱいに入れちゃってるわけ。ビールとかホタルイカのボイルしたのとかさ。酢味噌なんかで食べると最高だよねとか、そっちで盛り上がっちゃってるわけ。

 

 で、レジに並んでるところでアプリが立ち上がらないんです。

 並んでる間だって、別にぼーっとしてるわけじゃないし、その間にアプリを立ち上げとけばいいじゃない。精算がスムースなのが電子決済のウリのひとつなんだからさ。

 

 でも一向にアプリが立ち上がらない。

 いくらレジの店員さんが、どう見ても御年60は超えているであろう、最近導入されたお釣りも自動で出てくるタイプのレジになかなか慣れていなそうなおばちゃんだとしても、だんだん順番は近づいてくるわけ。

 

 前の前にいるじいちゃんが出したカードがウチのポイントカードじゃないって説明を延々としてる間にも、スマホの画面の真ん中で丸がくるくるしっぱなしでそこから先に進まないの。

 

 さすがに一旦並びから外れて、色々と試してみたんだけどどうやってもダメで。

 さっきのアンテナの話じゃないけど、店の電波がよさそうなところを探したりさ。右向いたり左向いたりして。スマホをウルトラマンの変身みたいに高くかざしたりして。

 久しぶりだよ、こういうの。最近もう電波を探さなくなったもんね。

 

 見ようによっちゃ、あやしいから。買い物かごいっぱいで、ずーっと店内をスマホ見ながらウロウロしてんだよ。防犯カメラで見たら、ただただあやしい人だろそんなの。

 

 その時は現金持ってたからよかったけど、あるからね、あたしゃ。

 急に旅に出たりするんだから。ほぼほぼ手ぶらで。ハッってなるんだから。ここどこって。綺麗なちょうちょ追いかけて知らねぇ街に来ちゃう残念な子供と一緒なんだから。


有線イヤフォンを持ち歩こう

 でね。

 ネットにつながらなくてもラジオが聴けますって製品なわけじゃない。

 でも、仕組み上アンテナが要るんですと。

 

 だったら、現状では有線イヤフォンがないとラジスマでFMの電波を受信できませんよ、聴けませんよってのは、もっと言ったほうがいいと思うのね。公式が。

 もしくはラジオ神が。お告げ。FMの電波に乗せて。真夜中のロンリーボーイズ・アンド・ガールズに向けて。

 

 だって、災害時とかでラジオは強いって言っちゃってんだよ。いつ降り掛かってくるかわからない災害の備えて、ラジオを聴けたほうがいいわけでしょ。

 だったら、有線イヤフォンを持ち歩くようにしなきゃいけないわけでしょ。ラジスマユーザーは。

 

 ラジスマの仕組み上しょうがないのは、もうそれはそれとして。

 他方、有線のイヤフォンがどんどん減っていくであろうっていうのも、止められないわけ。そもそもスマホとイヤフォンをセットで持ってないって人もたくさんいるってのも、もう仕方ないんだって。

 

 そのどっちも並行で、その流れで進んでいくんだから。だったらもうちょっとアピールがあってもいいんじゃないのと。ラジスマと一緒に有線のイヤフォン持ち歩いてねってやんないと。

 

 だから、ちょっと書いておこうと思ったんです。


 でもあれだよね。

 ラジオだってさもう古いメディアでね。どっちかといえば凋落しつつあるものじゃないですか。現実的にはそうでしょう。

 有線のイヤフォンだって今はめずらしくないものだけど、そのうち消えていくかもしれないよね。そういうもの同士が結びついて、でも役に立つ、価値があるっておもしろいもんだとも思うんですよね。

 

 だって、あたしゃアンテナだから。忘れちゃいないから。アンテナとしてのあたし。アンテナショップ的な。

 

 だからってわけじゃないけど、いつも有線式のイヤフォンは持ち歩いてるんです。

 充電式のワイヤレスイヤフォンに慣れてる人は、有線のわずらわしさみたいなのってあるじゃないですか。歩いてると線がからまったりさ。肌にぴとっとしないもんね、ワイヤレスは。

 

 わすらわしさのひとつにカバンの中でしまいにくいってのもあると思うんですけど、あたしの場合ケース代わりにチェアソックスを使ってて。これ、けっこう便利なんです。

チェアソックス



チェアソックスで小物入れ
くまさんがハーイ!


 100円ショップとかで、椅子の足にはかせて床面が傷つかないようにするチェアソックスっていうのが売ってるんですけど、イヤフォンとかUSBケーブルみたいな物を入れて持ち歩くのにもいいんですよね。

 写真のようにしておくとコードも絡まらないし、取り出しやすいしね。

 

 ラジスマでFM放送を受信するということがどれくらいあるのかはわかりませんけど、ラジスマ対応スマホを持っているなら、できればいつも持ち歩くカバンに有線のイヤフォンを入れておくといいよと。

 そういうお話でした。


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