ここ最近は、生活様式の変化みたいなものも起こり、それも定着しつつあると思いますが、そんな中でちょっといいなと思ったアイテムがあるのでご紹介します。
エリエールのペーパータオルディスペンサーです。
しあわせなら手を洗おう
外出から戻ってきたら、うがいや手洗いをするというのが、ウイルス系の病気に有効というのが、実感としてわからされた感があるじゃないですか。
コロナウイルスだけではなく、インフルエンザにかかる人が激減してしまったということもあり、じゃあなにが原因なんだと考えると、みんなが一斉にやったであろううがい手洗いだろうと。
明らかに効果があるんだという結果が出ちゃってると、これはやるべきなんだなという意識になってくるわけです。
うがいして手を洗うまではいいとして、その手を拭くわけですが、従来は布のタオルだったのが紙タオルに変えたという人もいると思います。
家庭でなら普通のタオルでもいいと思いますが、お店などの不特定多数の人が来る場所で、例えばお手洗いを使った場合は布よりもペーパータオルのほうがいいなというふうになってきました。
私の場合は、キッチン周りではキッチンペーパーを手拭きタオル代わりに使っています。
こんなこというのもなんですが、こっちは布のタオルをこまめに取り替えるようなマメさを持ち合わせておりません。使い捨てで清潔感を保つほうが性に合ってるんですよね。
そういう感じなので、キッチンペーパーじゃなくてペーパータオルでもいいなという考えはありました。
あったんですけどね、ペーパータオル。実際には使いにくいなとも感じてたんです。
外出先で出会うペーパータオルとアレな店
例えば旅先で、ご飯も食べれば電車にも乗るじゃないですか。そりゃあもちろん、お手洗いにも行くわけです。
ホテルまで辿り着けば、そりゃあ清潔なタオルが用意してありますし、1泊1500円みたいなやっすいゲストハウスに行くんなら、こっちだってそれなりの準備はしてますからなんとかなるんです。
でも、今後の作戦会議的な時間を取ろうと、どこか休憩がてらメシでも食おうかと。
せっかくなら、どこにでもあるファミレスとかコメダ珈琲とかじゃなくて、その土地でずーっとやってるような喫茶店でも行ってみっか、なんて。
適当に検索して一番近かったから、じゃあそこで、なんつってね。
昭和50年くらいからやってるような、玄関のドアがきしんで「んまみぃぃぃ…」 ってな音を出して開く、カウンター席の一番奥は客じゃなくて店主がほぼほぼ座ってるような喫茶店でも、洗面台のタオル掛けにはなんにもかかってなくて代わりにペーパータオルが置かれてるんですよ。
かっさかさのメニュー表でかろうじて読み取れるのが、サンドイッチとチョコレートパフェ。
現像した写真を切り抜いたであろうパフェの色あせ具合が、特にフィルターをかけてないのに普通にセピア色っていう。
もう、チョコだかフルーツだか見分けなんてつかない、チョコレートパフェの隣に貼ってあるからそうなのかなっていう店でも、ペーパータオルになってる。今は。そうなってるはず。てゆーか、そう信じたい。
客も客で、お昼になると決まったおっさんが決まった席に座っていって、メニュー表にないラーメンを普通に頼んでるようなさ。喫茶店っていうか、カネ払って知り合いの家でメシ食わせてもらってるのの、ちょっとオープンなやつですよね。
待って、そんな喫茶店は普通のタオルでもよくない?
世の中、色々あってペーパータオルに変わってきてますよねーっていう例えとしておかしくない?
取り出し口が濡れちゃう問題
ペーパータオルって、ボックスティッシュのように折りたたまれているタイプが主流だと思うんですけど、濡れた手を拭く関係上、どうしたってペーパータオルを取り出す部分が濡れるじゃないですか。
ペーパータオルや、最近じゃティッシュペーパーもそうですけど、コスト削減なのか資源の節約なのか簡易包装になってるパターンをよく見ますよね。
家だとそのまま使うって人もいるでしょうし、100円ショップやちょっとした雑貨屋で売ってるような、ペーパータオルホルダーに入れてるパターンもあると思うんです。特にお店のお手洗いとかでは、大抵はなんか入れ物に入ってますよね。
その取り出し口がどうしても濡れちゃうの。濡れてる手を拭くために使うわけですから、どうやったって濡れるんですよ。
あれが、なんか嫌で。
せっかく、より清潔にしよう、感染症対策をしようと布タオルから紙タオルにしてるのに、その取り出し口が濡れちゃうのはちょっとなと思っちゃうんですよね。
あたしゃ、そんなに潔癖じゃありませんから、布タオルでもあれば普通にそれで手を拭きますし、ペーパータオルホルダーの取り出し口が濡れてても、指先をなるべくとんがらせてペーパーの先だけつまんでひょいって引き抜きますよ。
でもやっぱり、取り出し口を濡らしちゃうこともあるわけです。
けっこう気をつけてやってみてもそうなるんですから。
外出先とかで、誰かが使ったあとの、残り少なくなってペーパータオルの先がちょこっとしか出てないのに、ホルダーの取り出し口が濡れちゃってるようなのに遭遇することもあるわけです。
そうなると、親指と人差指の先をくっつけてオーケー的な感じにしてなるべく指先、なんなら爪で取ろうとするわけですよ。
待てよ、中指のほうが長いよな、なんつって。オーケーサインからベイビーメタルの決めポーズっていうか影絵のキツネの薬指上げバージョンっていうか、そんな感じで取ったりもするんです。
そうやったって、濡れるもんは濡れんです。ベビメタポーズでシュッと取ったってそうなるの。誰がやったってある程度濡れちゃうもんなんですよね。
こっちがさ。入店直後にあーやっちゃったと思ってる、ド昭和な喫茶店でね。
普段めったにこない、近所の住民以外の客が来たとき用に空けてある、カウンターのいっちばん端のピンクの電話機といつのかわかんないような電話帳が積んである前、っていう席でさ。
もうコーヒー頼んじゃってっから。間違えました! って言ってすぐ出たいけど、もう頼んじゃってっから。
その、なんで入っちゃったのかもうよくわかんない、旅先で本当の気の迷いで入っちゃった、ほぼほほ町内の寄り合い的な喫茶店のお手洗いできれいに使おうとしても濡れるんだって。
ここをびっしょびしょにしたら、延々と言われるんだよ、きっと。
オールバックの店主はもとより、ビーフカレー食ってる隣のトクさんからもスポーツ新聞のエロ記事を堂々と開いたまんまナボリタン食ってるゲンさんからも、延々と言われるんだから。そうに決まってんだから。
てゆーか、あんの? その喫茶店あんの?
もうそういう喫茶店の描写が楽しくなっちゃってんじゃねぇかよ。あったよ。今もあるかは知らないよ。
エリエールのディスペンサー
でね。
取り出し口周辺や場合によっては次の紙タオルが濡れてたりするのは、やっぱりちょっとなんかアレじゃないですか。
だからもういいや、あたしゃキッチンペーパー派として生きようと。しかもロールタイプ派閥として生きてやろうと。くるくる巻き取りながらそう誓ったんですけどね。
ある日、とある場所でお手洗いを使って手を洗おうとしたら、代わった形のペーパータオルホルダーを見つけたんです。
それが今回買った、エリエールのペーパータオルディスペンサーです。
逆さま!
これなら紙が下に向かって出ている状態ですから、取り出し口が濡れるようなことは少ないはずです。
あと、従来のボックスティッシュ式の紙タオルだと、最後の方は取り出しにくくなることもあると思うんですけど、下に向かって紙タオルを取り出すのでそういうことも減るんです。
本体が透明なので残量も把握できますし、見たことのあるどのペーパータオルホルダーよりもどう考えたって使いやすそうたってことで、すぐにネットで検索して購入してみました。
値段は少しばらつきがありますが、おおむね2千円ちょい。
普通のペーパータオルホルダーなら、100円ショップとかでも売ってますからそう考えると高いかもしれませんが、一度買えばそうそう壊れるものでもありませんし、2千円で使いやすさや清潔感が得られるわけですからいいと思うんです。
ペーパータオルのセットは、上部のひし形になっている部分の上半分が蓋になっていますから、それを開けて紙タオルを入れ、取り出し部分から1枚引っ張っておくだけ。
取り出し口を濡らさずに紙タオルを取り出せるってのは、ストレスがなくてやってみるとかなりいいんです。
本体、特に台の部分は濡れるかもしれませんが、同封されていた取説によるとAS樹脂という素材で、普通に水拭き、あるいは中性洗剤を含ませて拭くことが可能。
接地部分にはシリコンの滑り止めが付けられているので、普通に使うぶんには本体が動いたり倒れたりすることはなさそうでした。
ひとつだけ、ペーパータオルのサイズには注意が必要で、同じエリエールから出ている専用のペーパータオルがあるのですが、それしか使えないというわけではなく、170×220mmサイズのものなら200枚・組まで収納できます。
使い捨て、というと資源の無駄遣い的な話もあるかもしれませんが、清潔さとのバランスも必要なわけで、自分自身の性分とも相まってペーパータオルで濡れた手を拭くのがベストなのかなと思っています。
特に不特定多数のかたが使うことが想定される店舗などでは、今後も布タオルに戻ることはどうもなさそうだなと思っていますが、そういう場所でこのディスペンサーがあるとポイント高いんじゃないでしょうか。
そんなわけで、キッチンペーパー派からペーパータオル派に鞍替えしたきっかけになった、エリエールのペーパータオルディスペンサーでした。