ライフログの一環でもあるという位置づけで始めたのがこのブログなので、書かないわけにはいかないのが、TwitterのAPIが変更される件です。
それにともなって、従来のAPIは廃止され新APIの無料利用には大きな制限がかかり、有償での利用もかなりの高額な支払いが生じるようになりそうです。
これによって、従来のAPIで成立していたサードパーティ製のツイッターアプリや、IFTTTやSlackなどの外部サービスとの連携、同じく外部サービスでTwitterIDでのログインなどがほぼほぼ出来なくなる、少なくとも今までのように無償あるいは少額での利用はまず無理になるであろうということが言われています。
9年分のライフログ
そうするとどうなるかというと、9年前から構築している自分のライフログの根幹部分であるところの、
「普段使っているスマホやネットサービスの結果を収集して1箇所に、半自動的に蓄積していくことで、勝手に日記ができていく」
という、ライフログの仕組みのかなりの比重を占めていたツイートの収集ができなくなるよ、ということなんですね。
日記を書くことを想像してもらうと分かりやすいと思うんですけど、まず今日の日付や曜日があって、その日の出来事とか、あるいはニュースとかを綴っていくじゃないですか。
自分のライフログも、その日の日付や天気予報、ニュースみたいなものを色んな方法で収集してきて、それらも記録として残しているんですけど、もっとも大きなウェイトを占めているのはやっぱり、今日あった出来事なんです。
それを短時間でポッと書けるTwitterがまあまあの割合で補ってきたんですよね。
記事とまったく関係ないけど春だから |
ツイート=ライフログ
もちろん、書けないこともあればフェイクを入れたり時間をズラしたりして書くこともあって、100%リアルで起こっている出来事ではなくても、日記のように後で見返した時にはおおむねわかる感じにはなってるんです。
だって、まるまるウソもツイートしてるからね。虚言だから。妄想だから。
昨日なんか、「一日ぶりに食事しようと思って、スーパーに行って、買ってきたお惣菜を電子レンジに入れようとレンジのドアを開けたら、昨日の夜に入れた汁なしタンメン的なやつが入ってた」 みたいなことを書いてるんだよ。
ウソに決まってるじゃないですか。そんなね、レンジに入れてあたため完了したのを完全に忘れてビールの残りをぎゅーっとやって、今日も疲れたしそろそろ寝るか寝ちゃおうかなんて、普通の人間ならあるわけがないんですよ。
ちゃんとした大人はそういうことがあっちゃ困るんです。まる24時間前にレンジに入れて取り出すのを忘れてるタンメンとか、見たことありますかと。
あのね、ドア閉めるよね。
思わず。
だって、完全に記憶から途切れてるからなんにも入ってないと思ってるわけ。で、レンジのドアをカパって開けて、なんかいる! ってなったら、いったんドア閉めるって。
で、念のため、もう一回開けるじゃん。
あるんだよ。そういえば入れたけど食ってないなってなるんだよ。
もう一回閉めるよね。
あたためたよ。
24時間くらい大丈夫じゃね? イケんじゃね?
ちょっと長めにやりゃあイケんだろ。そうだよ。
もちろんここまでウソですよ。そういうことがもし仮に万が一、実際あったらっていうことをシミュレーションして書いたウソですよ。そうに決まってるじゃないですか。あたしくらいちゃんとした大人ならそういうシミュレーションもできちゃうの。なんだよなんだよ、お腹痛くなってないから大丈夫なんだよ。
ツイートをSlackに流す方法
そんなことをね。
連日連夜、ツイートしてきたじゃないですか。
そんなね、たいしたこと書いてないの。ロクな内容じゃないんだから。
だからそれがなくなったって、なんとかなるわけ。いいんです。Twitterが有償化したって、そのあと事業として続くかどうかなんて知りませんけど、こっちはダメならなんか代わりのものを探すか作るかするんだから。
んで、とりあえずの代替策として、ツイートをSlackに転記する方法をこんな感じでやってますってのを書いておきましょうか。
まず、環境はAndroidで、全部のAndroidでできるわけじゃないし、今後どうなるかはまったく不透明なので、これを読んで真似してどうなっても責任は負いませんよと書いておきます。
あぶねぇから。こういうの書いとかないと、みんなすぐ真似しちゃうから。24時間レンジの中にあったタンメンとか真似して食っちゃダメだって。
で、とりあえず、Twitterのアカウントをふたつ用意します。
で、メインでツイートする用のアカウントをひとつ作って、もうひとつのアカウントでそれをフォローしておきます。
メインアカウントをフォローしたら、Twitter公式アプリの通知設定で、メインアカウントがなんかツイートしたら通知がくるように設定します。
アカウントがふたつあればいいので、Android端末はひとつでもOKです。
で、通知されたことをトリガーにして、Google Calendarに書き込まれるようにします。
これを可能にするのがIFTTTだったり、MacroDroidのような自動化アプリです。あたしの場合はMacroDroidを使っていますが、IFTTTでも可能だと思いますし、詳しくありませんがTaskerとかでもいけるんじゃないかと思います。
で、MacroDroidがGoogle Calendarにツイートを予定として書き込んだら、IFTTTのレシピやSlackのアプリがそれをトリガーとして発動し、Slackのチャンネル内にツイートが転記される、というわけです。
まとめると、
ツイートする
→Twitter公式アプリから通知がくる
→MacroDroidが通知内容をGoogle Calendarに予定として登録
→IFTTT等がSlackに登録した内容をポストする
という感じになります。
弱点は、画像は転記されないことですかね。
さいわい、あたしの場合は画像付きでツイートをあまりしないので、そんなに困ってはいないんですけど。
そんな中でも、もし画像をライフログに残したいなら、Slackに直接アップロードすればいいので、自分の使い方では大きな問題になっていません。
なんでこんなにしてまで、Slackにツイートを流してるかというと、現時点ではSlackにライフログ専用チャンネルを作って、そこに収集したライフログの情報を全部集約して、最終的にEvernoteに月単位で転送して保存、といったことをやっているからなんです。
なので、あとは応用して自分の好みに合わせてカスタマイズすればいいと思います。
サービス停止はつきまとう
ライフログを始めたいという時に、パッケージされたサービスを使うのもアリだと思うんです。
むしろその方が、こんなめんどくさい事をせずにすむし、多分見た目にも綺麗でわかりやすいものが出来上がるんでしょう。
でも、ライフログって、一生続けるものだと思うんですよ。
そりゃ止めたっていいですし再開したっていいんです。
でも、昔ながらの手書きの日記のように、継続して記録するのがまあまあ大変なことも、今の時代ならかなり手間暇をかけずに似たようなことが実現できると。
カッコつけずに言えば、あたしみたいな電子レンジを開けて二度見する感じの、ドのつくくらいダメ人間でもね、9年も続けていけるような仕組みというか環境を、プログラミングとか難しい知識なしに実現できちゃうと。
それなら、長期間続けて、できればお迎えがくるまでずっと書き残したいじゃないですか。
それをサービス終了のひとことで、なしになるってことが起こりうるわけです。
自分の一生より、既存のサービスが終了する可能性のほうがずっと高いと思うんです。
そうなると、パッケージされたライフログサービスを使うには、リスクがあるんじゃないかと。
そりゃあ真摯な企業ならサービス終了にあたっては、データのエクスポートやダウンロードができるような逃げ道を残してくれるかもしれませんよ。
でも、そんなのわからないよね。
ライフログに限らず、急遽終わっていったサービスなんていっぱいあるじゃないですか。
Twitterですら、一部サービスの提供を終了しようとしているわけです。
ある日突然、YouTubeなくなりまーす、LINE潰れました、あたしたち合併して「スクエアエニックス・ナムコバンダイ・データイースト」になりましたー、ってなってもおかしくはないんですよ。
それなら、自分で今あるサービスを繋げて、どこかがダメになっても代わりのものを見つけたり探せるようにしたほうがいいのかなと
正直、Twitterの公式アプリって使い勝手が悪くて、カスタマイズできる項目も少ないので、サードパーティ製のツイッターアプリが全滅するのは困ったことだし、使い勝手の悪さをどうにかせずにぶら下がってるサービスを全排除するのは、ぶっちゃけセンスがないっていうかいいとは思ってないんです。
なので、今後はTwitterじゃないなにかで、ライフログを埋めようとするかもしれませんし、なにか新しいサービスが始まってそれがマッチするかもしれません。
とりあえず、10年目に至ろうとしているライフログの収集は、こんな感じで転機を乗り切ろうかなと思ってます。