東北一周を目指す旅の2日目。福島県の道の駅を出て、よさげな日帰り温泉に向かって車を走らせたところです。
あたたかい朝食を求めて
この日は雨でね。
強くなったり弱まったりと波はあるものの、止み間なく降り続いていた記憶があります。早朝の気温は道路脇の電光掲示板を見る限り、ひと桁の数値をさしていましたから体感通りけっこう寒い朝でした。
途中で朝ごはんのためにコンビニへ立ち寄ったんですけど、おにぎりでもお弁当でもなく、カップヌードルにしようと。こういう日は、やっぱりあったかいスープ系ですよね。
なんといっても長旅ですし、体調を崩さないためにも身体によさそうなものも口にしたいという思いもあって、カップ麺の他にヤクルト1000を手にとっておきます。
一時期は人気で品薄でしたが、東北地方では潤沢に供給されている印象でね。自分のいつもの生活圏では見かけないこともあって、この旅では毎日のようにヤクルト1000を飲んでいました。
都市部のスーパーのように人が大勢集まるようなお店では、一家族で2本までというふうな購入制限があるところもありましたが、旅の途中で立ち寄った中ではそういう制限がなく棚に普通に置いてありました。
直感でお店を見つけるチカラ
でね。
朝ごはんも食べ、ちょっと落ち着いたあたりでいいアイディアを思いついたんですよね。
これから日帰り温泉まで行こうとしているわけですが、出発からここまでは特に地図を見たりせず道路上の青看板を頼りに進んでいまして。
ただただ東北一周ってのを掲げているだけで、明確な行き先が特に決まっていない旅です。
なので、このままアテもなく行き当たりばったりオンリーでなんとなく漂ってるのも嫌いじゃないんです。むしろ望むところというか。
でも、日帰り温泉に行きたいとか、近くに食事ができるところはないかとか、はたまたコインランドリーで洗濯だとかになった場合、さすがに効率が悪すぎるなと。
むかしむかし、紙の地図を頼りにして知らない街を旅してたころは、こっちにもカンというか、そういうのがあってね。
なんか、こっちに行けばコインランドリーあんじゃね? みたいなのが確かにあったと思うんですよ。
街の造り、みたいなものからなんとなく察して、この通りには八百屋もあれば肉屋もあんだから、飯屋もあるんじゃないのと。
ちょっとくたびれた暖簾の出てる、メニューは肉野菜炒めとチャーハンとチャーシューメンと餃子しか書いてないけど、頼めばあんかけ焼きそばくらいは出してくれる中華料理屋とかがあるんじゃないのと。ずいぶん具体的なカンだけれどもと。
で、まんまとあった時の、してやったり感ね。
手探りで旅してた頃はそういうアンテナが備わってた気がするんですけど、最近はマップみたりするし検索すればなんでもわかっちゃうじゃないですか。そういう直感が働かなくなった気もするんですよね。
ナビアプリを試す
行き当たりばったりで偶然見つかる、出会うことが旅の醍醐味と知りつつも、旅を続けていられる猶予期間も決まってる中で、しかも東北一周とか言っちゃってるからさ。
できるだけ先へ進みたい部分もあるわけで、ある程度は行きたい場所を検索して辿り着くってのをやっていこうとなるわけです。
そうなった時に、今度はナビが必要になるんですけど、試してみたいスマホアプリがあって。
auスマートパスってのに課金してるんですけど、月々いくばくか払うと色々特典が受けられるような感じの、ザックリ説明するとそんなものでね。
その特典の中に最近、auのナビアプリの有料コンテンツの一部を月3回まで利用できる、というものが追加されまして。
月3回ですから、ゴールデンウィークのように月またぎで長期休暇となった場合、4月分と5月分で最大6日間その恩恵にあずかれるじゃないかと。この旅にピッタリなやつですよ。
グーグルマップのナビは、やたらと細い道に誘導するので、さすがに土地勘のないところで使う気にはなれませんし。
件のauのナビアプリが、どの程度の精度や使い勝手の良さなのかはわかりませんが、せっかく特典があるなら使わないの手はないじゃないかということになりまして。
で、そのナビアプリをインストールして、設定を済ませた後、日帰り温泉へと向かったんです。
映画みたいな風景
その道中も、雨は降ったり止んだりだったんですが、今度は霧が濃くなってきまして。
西会津から出発して、喜多方市と会津若松市の間を通り抜けて猪苗代湖の上っかわを走り、そのまま安達太良山へ向かうようなルートを案内されているのですが、要はちょっと標高高めの道なんです。
そういう地形のせいか、これはヘッドライトを点けたほうがいいなと思うような霧がしばらく続いた記憶があります。
知らない土地の初めて通る道ですから。
そこは慎重になりつつ、霧の中から現れては消える道路沿いの家々だったりアップダウンのある道だったりを通過していくうちに、ちょっと冒険してる感じっていうか。
こういう映画とかドラマ、あるよなっていう。ミステリーとかサスペンス系のドラマに出てくるワンシーンみたいに思えてきちゃって。
自然に起きていることなのに、どこか演出めいたものを感じてるんですよね。
初めて使うナビアプリが示すルート。
霧。
先が見渡せない見知らぬ山道。
霧の中から、ふっと現れる集落や人影や家々。
あの、これが映画の冒頭だとすると、主人公は嫌な目に遭うやつだよね。事件に巻き込まれるやつだよね、これってね。
そんな、出どころのわからない謎の不安感をかすかに覚えつつ、例のナビアプリに従うまま車を走らせていきます。
急展開
ナビって到着予測時刻みたいなものも表示してくれるじゃないですか。それによると、9時40分ころには目指している日帰り温泉に辿り着けそうだと。
その温泉は10時オープンですから到着がちょっと早いけど、途中で時間調整するようなコンビニとかスーパーとかもなさそうだし、行けば駐車場には入れるだろうからとりあえず行って開店するのを待ってればいいやと思っていたんです。
確かもうすぐ到着しそうだなと思ってましたから、おそらく9時30分とかそのあたりですかね。
猛烈におなかが痛くなってきましてね。
ん!? と思ったあたりから、急激なやつがきまして。脳内で警報ランプがバンバン点きだしまして。パトライトがぎゅんぎゅんに回る感じの。
ちょっとは我慢できるだろう、いや待てこれ結構危ないぞと。
どうする!?
このまま走れば確かに9時40分には着くな。で、お店が開く20分をそこの駐車場で耐えて、日帰り温泉のオープンと同時に受付を済ませてトイレ、いやとりあえずトイレを借りてから受付したい。
いやいや、無理だって。20分も車の中でモジモジは無理だって。万が一間に合わなかったら、この旅どころか人生も終わりかねないって。
さっきまで映画のワンシーンみたいとか、雰囲気にひたってたんですよ。そんな映画ないよ。B級映画だってもうちょっとなんかあんだろうよ。
そうやって色々考えている間も、脳内では真っ赤な警報ランプが見たことない勢いで点滅しまくってるから。エマージェンシー。ランプの周りは黄色と黒のエマージェンシーカラーでビッカビカだから。
じゃあその道中にコンビニがあるかといえば、そんなものなんてないの。安達太良山の峠道みたいなとこをナビされてんだから。峠の茶屋だってなさそうな山道だよ。
あれかな、アップダウンでおなかが刺激されたのかな。それともあったかいカップ麺で腸がゆるくなったのかな。
いやあれか、ヤクルトか。腸まで届くやつか。飲んだもんな。2本。飲んだよな。だって普段見かけないものが旅先でいっぱい置いてあったんだもの。昨日も道の駅横のスーパーで買ったのに。
今日も買うよねー。飲んだよねー、グイッといったよねー
温泉街を目指せ
…とにかく目的地まで行こうと。
事前に、この日帰り温泉をちょこっとリサーチした時は、確かそこは温泉街の中にあるようなことを書いてあったから、その街まで行けばコンビニとかがあるかもしれないし。
でね。
自分との戦いってこういうことかと。
アスリートだよね。トップアスリート。マジで。あの瞬間は世界で活躍するトップアスリートにも負けてなかったんじゃないかと思うもん。主にメンタル面で。
自分を励まして。がんばれと。ここは耐える時だと。やればできると。今までの練習を思い出せと。何の練習だよ。
それで、ナビ通りに温泉街の入口みたいなところに着いて、目指す日帰り温泉はその入口から比較的近い場所にあったんだけど。
通り過ぎちゃって。
なんかね、ちょっと初見ではわかりにくいような、車体の幅いっぱいくらいの細い登り坂があって看板も出てるんだけど。
あれここだったのかと思う間に行き過ぎちゃって。
いやね、あたしがなんでもない状態だったら一発で入れたかもしれませんよ。ちょっとアクセルを緩めて、ゆっくり来ればその道を見つけられたかもしれませんよ。
でもね、今アクセルを緩めると、他の緩めちゃいけないとこも緩んじゃいそうなの。あぶないんだって。変な汗かいてんだから。
じゃあ、どこかで切り返して戻れるようなところがあるかといえばないんだわ。温泉街ってさ、道が細いイメージがあるじゃないですか。
そこもそんな感じで、それほど広くない道の脇に旅館とかが立ち並んでて、散策するにはすごくいい雰囲気の街だったんだけど、車で行くにはちょっと道が狭いっていう。
でもすごくない? このエマージェンシー中に、この街の雰囲気がいいなと思ってるんだから。変に冷静な視点を持ってるの。ここ散歩したいなーだって。
そんなのは生き残ってからだよ。この戦いから、自分との戦いから生き残ってからだよ。今にも壊滅しそうだろうがよ。壊滅っていうか決壊だよね。
希望の蒼
それでさ、コンビニみたいなのもないし、もう営業してる土産物屋さんみたいなのも見えたけど、車を停められる場所がないんです。
で、少し走ったんだけど、これはもう街の奥まで行ってもダメだと思って、少し広い場所をようやく見つけてそこでUターンして。
駐車スペースが見当たらないから、止まってスマホで検索とかもできないわけ。肝心のスマホのナビは、
「目的地付近ですから案内終了しますね☆」
的なことを言った後はもうだんまりだしさ。
ただ、マップは表示されたままで、マップ上にコンビニがあるとアイコンが出る設定にしてあるのね。それをチラッと見る限りはどうもコンビニらしきものはないっぽい。あってもマップ上は表示されてないというか。
だからもう、一旦温泉街を離れて元の道に戻り、その先へ行ってみようと。そうすれば安達太良山を降りていくような道になってたはずだと思って。
正確には、地名的にここが安達太良山なのかはわからないんだけど、とにかくこの峠道を下ればコンビニくらいあるだろうと。そっちの方に賭けるしかないということになり。
そうやって、元の道に戻ってその先へ行くんですけどね。
それはそれで不安しかないんだ。だって知らないところなんだもん。
この先、コンビニとかトイレを借りられるような場所があるのかないのか、まったくわからない道を行くんだよ。エマージェンシーボディを抱えて。10km先かもしれないじゃん。
今、冷静になってみればね、例えば音声入力で付近のコンビニを検索する、みたいにすれば運転中でもなんとかなったかもしれないんです。
でもその時は、オッケーグーグルとか発声出来たかどうかもあやしいんだから。
オッケの時点で。
オッケの時点からもう二度と何もしゃべらない、こんなブログとか二度と書かないような事態になってたかもなんだから。
もしくは、おなかが常にグーグルグーグル鳴ってるから。音声入力しっぱなしになるから。
こういうダジャレみたいのも書いとく? おなかがグーグルだよみたいな。だって思いついちゃったし。念のため書いとく? いらないか。いらないかな。いらないのかぁそうかぁ…
それでね。
あったよね。コンビニがあったんだよ。温泉街からちょっと走らなきゃいけなかったけど、コンビニがあったの。
血走った目でコンビニの駐車場をガン見して。停まってる車が多い場合、トイレも埋まってる可能性大じゃん。
そうやって見ると、やっぱりこのへんにはコンビニが少ないんだろうね。そこそこ車があるわけ。
モジモジ歩きで、コンビニに入ってトイレのドアの鍵のところが青かった時の安心感ったらなかったよね。
御とめ湯り
てゆーかさ、おなか痛い話をこんなに長くするブログある? もう5千文字近いよ。
んで、ようやくその日帰り温泉に着きまして。
土湯温泉という温泉街にある「御とめ湯り」という名前の、宿泊もできるけど日帰り温泉もやってるようなお店です。
リサーチした時に自分の中でピンときた部分があって。
ひとつはネーミングもそうなんですけど、ロゴのフォントが面白いなと。経営してるかたのセンスなのか、それともコンサルティング的なものかはわかりませんけど。
ふたつめは、これはもうカンなんですけど、ここは昼の間は混むかもしれないけど、朝一番なら比較的ゆっくりできるんじゃないかと思ったんです。
この旅の間は、そういうカンがなぜかよく働いて、行く先々のお店のチョイスとか、もしくは入店する時間帯とかの間がよかったりしたんですよね。巡り合わせに恵まれたというか。
まあ、ヤクルト2本飲んだらどうなるかについてのカンは働かないんですけどね。
リサーチの時にお店のウェブサイトを見つけまして。料金とかシステムとかを大雑把に把握できるってのも、お店選びとかの参考になりました。
福島県土湯温泉の日帰り温泉施設「御とめ湯り」(おとめゆり)https://otomeyuri-spa.com/
今どきお店のサイトとか、どこでもやってそうな気もしますけど、この旅の中でザッと調べたりすることは何度もありましたが、そういうのがないお店ってまだあるんですよね。
ネットで調べていると口コミとか星の数みたいなのも表示されるのが、先入観がついちゃうからあんまり好きじゃないので、それが目に入る前にお店のサイトに辿り着きたいなと思ったりします。
この「御とめ湯り」は会員制で、非会員のフリー利用より会員価格のほうがずっとお得。
で、登録するための用紙に住所氏名などを記入するなどすればその場で会員になれて、会員価格も適用されるシステムでした。
だから、あれだよね。おなか痛い状態でなんとかここに辿り着いたとして、オープンの時間まで持ちこたえられたとしても、やっぱり受付前にトイレ貸してくださいってなってたよね。会員登録の間ずっとモジモジは無理だって。
日帰り入浴施設って玄関で靴を預けるロッカーがあって、例えばその鍵を入館時にフロントに預けるみたいな仕組みが代表的かなと思うんですけど、ここは靴袋といってしっかりしたバッグが入り口に置いてあり、それに靴を入れてバッグを持って入店するようになっています。
こういうのは初めての経験で。
館内で荷物が増えちゃう面もあるけど、反面で靴の取り違えみたいなトラブルがないし、運営する側もロッカーの用意や預かった鍵の管理をしなくて済むメリットもある、面白いシステムだと思いました。
館内は新しめで今風なイメージを受けます。精算はチェックアウト時で、滞在中はバーコード付きのロッカーキーを身につけていてそれで各種サービスを受ける感じ。
精算もクレジットカードはもちろん電子マネーや、なんとかペイ的なバーコード決済にも対応していました。
お風呂は、源泉かけ流しで湯の花が浮かぶいいお湯でした。温度なんかもあたしにはちょうどいい感じでね。
洗い場はフル稼働だとシャワーなどの湯量が少ない感じもしますが、必要充分。露天風呂やサウナもあって、のんびり過ごすことができました。
なにより、個人的に日帰り入浴施設に行くということそのものが、ここ3年で格段に減ってしまっていて。多分3年間で2回ほどしか行ってないんじゃないかな。
世の中、色々あって機会は減ってしまっても、こういう施設がなんとか生き残ってくれてるってのはありがたいものです。
旅縁
お風呂上がりに、今後の身の振り方について考えます。
東北一周とはいえ、前回も書いたように南相馬や浪江町といった地域へは昨年訪れていて、今回はパスしてもいいだろうと。
その場合、海岸線沿いをぐるっと一周というのはなくなるわけで、じゃあもうとにかく東北6県を通過しさえすればいいという、ゆるゆるな一周を目指そうかと。
で、今は福島県の北側にいて、そういえば福島市って行ったことがない気がするなと思い立ちまして。
ならいっそ、福島市に初上陸して、その地域のスーパーマーケット巡りとかピンときた街並みの散策でもしつつ北上。そのまま宮城県に入ってしまおうじゃないか。
その途中で頃合いを見て、昨日と同じくらいの時間帯に辿り着けるような道の駅を探して、そこで一泊しよう。
そんな感じのザックリとしたプランを立ててみました。
温泉街を出発します。また来るかもしれませんし、そうでないかもしれません。それはもう、縁というものなんです。
あたしが来れることと、その場所がその時に在ることは、縁ってもんだとそう思うんです。
駐車システムに戸惑う
プラン通りに北へと進んで福島市に入ります。
ナビも起動せずに大きめの国道をダラダラと走っていて、休憩も兼ねてなんとなくで入ったのがとあるショッピングセンターだったんですけどね。
ここがそのショッピングセンターの駐車時間が決まっている様子で、駐車場内のあちこちに60分まで無料でその後は料金が発生しますよという看板があるんです。
かといって、駐車場の入口で駐車券を発行する感じでもなくスルッと入れたんです。入ってみて、あれあれとなったの。
周りの様子を見ても、どういうふうに駐車時間を測定しててどうやって料金を払ってるかイマイチよくわからず、でも60分という制限はどうやらありそうだと。
こっちもね、そりゃご迷惑になりますから、駐車場に延々といる気はないんですけど、スーパーマーケット巡りが目的だったりしますからハキハキと買い物をするってわけじゃないんですよね。
ああ、ここのチェーンは魚が強いんだろうなとか。この野菜、いつも行くスーパーより断然安いなとか。お惣菜が美味しそうだなとか、地域の名産コーナーとかを見てこんなのあるんだみたいなのが楽しいっていうか。
要は、ここらへんに住んでる人の日常にすごく近くて、いつもと違う場所にいるんだってのを強く感じられる場所として、スーパーを巡ってるんです。
だから普段買い物をするより、時間がかかるわけですよ。もちろん、ただ冷やかしで見て回るのもなんですから多少は買い物もして、その時のレシートの写真を残すみたいなこともしてますし、ショッピングセンター内にあるテナントで興味を惹くところがあればそこにも行ってみたいじゃないですか。
そしたら60分とかあっという間なの。そう考えたら東北一周とか、マジで大変なんだって。無制限に時間を使っていいなら一周するのに5、6年はかかると思うもん。
それに加えて、正確に何時何分に入場したかがわかるような、駐車券とかがないからさ。ギリまで時間を使うみたいなこともできないじゃない。
駐車場の仕組みを色々見ていくと、どうやら入場時にナンバーを監視していて60分以上いた場合は精算機でお金払ってから出て行って下さいね、っていうシステムみたいなんだけどね。
出口にも特になにかあるわけでもないから、場内に何分いようがとりあえず出ることはできちゃうと思うんですよ。
もちろん、ナンバーを監視してますっていうくらいだから、60分を超えて支払いせずに出て行っちゃっても、後から追跡して請求できますよってことなんだろうけど、なんかボンヤリした仕組みだよね。
そりゃそんなことしようと思わないけど、わざとバックレるやつだっていそうだし、さっきも書いたけど正確に何時に入場したか、要はいつから60分のカウントが始まってるかがこっちにはわからないからさ。
故意じゃなくても、あなたギリギリ60分超えてましたんでっていうことも起こりうるでしょうに。
そう考えてたら全然落ち着かなくて。すぐ出て行っちゃったんですけども。
旅はまだ続いていく
そんなことがあったもんですから、ちょっと腑に落ちない気持ちのまま、けっこう走ってしまいまして。
国道4号線を進んでいたらいつの間にか宮城県入りしてて、白石市で休憩がてらスーパー巡りと、100円ショップで車中泊用の小物を買い足したりした記憶があります。
そろそろ午後も遅くなってきた頃合いでね。
そこで考えたのは、ゴールデンウィークの日曜日ですから、仙台市内に行くのは混雑もあって止めたほうがいいだろうと。
どちらかといえば都市部を回避しつつ、どこか落ち着けるような道の駅に行きたいということになり。
で、ピンとくる道の駅が見つかりまして。
午前中はともかく、それからは調子も悪くないし持病も想定の範囲内でしか発症していませんでね。
ならばもう少しという気持ちも出てきて、今日はその道の駅で夜を越そうと決めて、旅を続けることにしたのです。