年末。2023年もようやく終わりそうです。
個人的には長かった2023年なんですけど、まあ色々ありました。
そんな2023年なんですけど、いや毎年のことですけどね。過ぎてった日々をそれほど振り返ろうみたいなことはなくて。
いやいや、ないってのはウソになるよね。だったらライフログとかせっせと10年もやらないものね。振り返ることはあるけど、それは別に年末っていうタイミングではないというか。年末だからって特に振り返ったりはしないっていうか。
一年を振り返ること
ただまぁ、世間的にはそういう流れになるじゃないですか。今年の10大ニュースだの流行語だの、順位付けや選び方には大いに疑問符はあるものの、まあそういう流れになりがちですよね。
でね。こういう書き方してるってことは、あーこの人そういうの好きじゃないんだなってのがわかっちゃうかもですけど、そうですねその通りで。
自分で自分主観で自分のことを振り返るのは、まあわかります。そういうこともあるしあっていいし。
ただ誰かが言ってる、今年はこれが流行りました話題でしたこの人が注目されました、みたいなのはあたしゃ知らないよっていう。
もっと正確に言うと、流行のほぼほぼ全てに乗っかるのが嫌っていう、全力で斜に構えてるような人間なんです。
だから、年末。12月に入ると同時にあちこちで挙がる、今年はどうだった系の話題ってのは見えた瞬間に避ける訓練が終わってるわけ。今年の流行語って見えた瞬間にブラウザのバツを連打する感じ。カメラを向けられるととっさに、ヤバい! 魂抜かれちゃうみたいな、あの感じですよ。
そういう感じで、YouTube Musicにそれっぽいタイトルのなにかが出てきた時も基本ガン無視して、自分が聴きたい曲を集めて自分で作った、Made in 自分のプレイリストから曲をかけてたんです。
ライフログに音楽を
そもそもなぜにSpotifyとか他の音楽系サブスクでもなくYouTube Musicかというと、YouTube Premiumってのに課金してると、YouTubeの広告非表示とYouTube Musicの音楽がまるっと全部聴けるという、ふたつのメリットがあるからなんです。
だったら音楽単体で課金するより、副産物的に広告無しで動画も見られる方がいいよねっていう。
そういう感じでYouTube Musicを利用しているんですけど、昨日かな。ふと気になって。
今年一番聴いた曲がなにか、どのくらいの時間なのかなって。
ライブログとして色んなデータを残してみたいとは常々思ってるんですけど、出来ることとそうでないことがあるわけです。
例えば家計簿をつけたいけど、昔ながらに紙のレシートと出納帳でせっせとやるのはハナから無理。だからってレシートアプリやカードの明細みたいなものも、自分のあらゆる出費の詳細を包括的に管理できるわけじゃないと。
だから、出来る範囲で記録を残してみましょうよっていうのが、自分のライフログのスタンスなんです。
ずっと噛むガム
でも、これは記録したいなと思うものもあって、その中のひとつが「どんな音楽を聴いたか」なんです。
時折、ハッシュタグでNowPlayingとつけてツイートしているんですけど、手動で投稿しなくてはいけないので、とてもじゃないですけど今聴いてる曲をすべてってのは無理で。
それにあたしは、同じ曲を延々と連続でリピートすることがけっこうあるんです。上手く言えないけど、噛んでるガムがいつまでも味があるなっていう。これ美味いな、ずっと噛んでるけどまだ美味いなぁっていう。
近所の、寂れてもう引退間際のじいさんとばあさんが、身体が動くうちはってやってるラーメン屋なんだけど、そこんちの中華そばは妙にまた食いたくなる。そういうのが好きなアーティストとか好きな曲があるっていうことじゃないですか。
あれですよ、最初は素朴でどこにでもあるような、でもうめぇんだよなぁっていうラーメンを出してたのが、いつの間にか頭にタオル巻いて腕組みしてる写真をバンバン載せて、ギットギトのド豚骨背脂まっしましみてぇなラーメンを売りにしはじめて。
よくわかんないけどカリスマ店主ってことになっちゃってるようなのもいるじゃないですか。アーティストって言われる人にも。急に顔つき変わっちゃって。
そっちじゃなくて、噛んでも噛んでも味がするような、舐めても舐めてもなくならない飴みたいな、それがまたいいんだっていう曲が見つかっちゃってね。
そうなるとその曲だけを無限に聴き続けちゃうんです。一日でも一週間でもずっと。
音楽アプリにデータ集計機能があれば
そういう聴き方をするもんですから、例えば音楽アプリとかが曲を再生する度に自動で曲名とアーティスト名なんかをツイートしてくれたり、どこかクラウド上のスペースに記録してくれたり、もしくはExcelのシートの中に追記してってくれるようなサービスやプログラムを書けたとしても、おんなじのがずーっと書き足されていくことになっちゃうの。
今さらAdoのうっせぇわとか米津玄師の津軽じょんがらランバダ地獄とかにハマってさ、それを延々と自動でツイートされてみな。もしくはExcelの200行目から682行目までずーっと。
音楽のなにを聴いてたかを記録してくれるサービスがあるとしたら、求める条件は、
・時系列でどの日の何時に誰のなんて曲を聴いてたか
・連続して同じ曲を聴いてる場合は、上手く丸めてくれて何回聴いたかにしてくれる
・スキップした曲はノーカウント
・興味がないのに勝手に再生してきたり誤操作でかかった曲はノーカウント
みたいな感じになると思います。
特に、今はアルバム単位で聴くことよりも、プレイリストを作ってランダム再生。
で、そのリストの中でかかった曲でも、今はこれじゃないなってのはスキップしてることが多いので、そういった実情をただただカウントしてデータ化して、それをエクスポートしてこっちの好みの媒体に保存させてくれるような機能が欲しいんです。
2023年のハイライトの謎機能
でね。
YouTube Musicにはそういうのないのと思って、いや正確にはどうせないだろうと思って調べてみたらあったんです。
ハイライトっていうもので、再生履歴を削除するような設定にしたり実際に削除してなければ、統計から作った情報をお見せしますよ、っていうもののようです。
YouTube Musicのアプリを開くとこれが出るようになってたんですけど、どうせアレだろと。なんか今年の流行った歌はこれです的なやつだろと思って、全スルーしてたんですけど、どうも違ったらしくて。
じゃあ実際にどういったものかというと、同じGoogleのフォトというアプリで、これまで撮った写真からアルバムとしてまとめたり、関連性があるものを自動で集積してムービーみたいにしてくれる、ああいうノリで2023年に聴いた曲はこんなですよっていうちょっとしたショートムービーを生成してくれるんです。
その内容がまた、ちょっとアレで。
今年音楽を聴いた時間は何分で、曲数はどのくらいで、一番聴いたのはこれです、みたいなのはなんとなく想像できるじゃないですか。今年のハイライトっていうくらいだから、そういう情報を求めてるわけで。
一番聞いた曲のジャケット写真をベースに、誰がどういう基準でつけたのかはサッパリですけど、曲に当てはめられてるムードみたいなものから謎のイメージ画像を作って見せてくれたりもするの。
いる?
それ、いる?
作ったから一応見てよってことなの? 忘年会の余興でまだピコ太郎のコスプレするって幹事長がきかないからって。一応見てやってっていう。
それがこれなんですけど。
なにこれ。
どうするの。これどうするの。これをどうすればいいの。
ちょーザックリなデータ
で。
こっちが気になるのは、データ的なことなんですよ。
確かに今年の音楽再生時間はトータル何分とかは欲しい情報だし、曲のランキングとかもあっていいんです。でも、例えば一位の曲のデータはあっても2位以下はないとか、情報としてはもう面白くないじゃないですか。
他にも、その曲とかランキングとかを見てると、多分こうだろうなってのはあって。
まずは、YouTube Musicでサブスクで聴ける曲のみが対象のようで、ローカルに保存されてる曲や自分でYouTube Musicにアップロードした曲はランキングの対象外っぽいんです。再生時間にカウントされてるかどうかはわかりません。
あとは、先述したようにプレイリストを作ってその収録曲を聴くことが多いので、よく聴いたアルバムというくくりでランキングされてもあまり意味はなかったりします。
あと、12月22日時点から更新がないのですが、それも今年のハイライトと言うにはまだ早いっていうか。
あるでしょう、年末のほんっとに年の瀬にそれまでの10大ニュースを覆すようなのが飛び込んでくること。話題を全部持ってちゃうような。
親戚のおじさんが女になってたとか。
今季初めて袖を通したコートのポッケに5千円あったとか。
下の階にパトカー3台と警官6人きてるとか。
年末なんて、そういうのあるんだから。みんな浮っついてる時に起こるんだって。
あたしだって、ようやく仕事納めまで辿り着いたあたりで車で延々と走って色んなとこ行ってきたし。そこで件の1曲だけオールリピート病が始まったらさ、塗り替えかねないでしょう。ランキング3位に、はいだしょうこで移民の歌が入ってくる可能性だってあるわけですよ。
時々ありもしない曲も混ざってますよ。こちとらそういうブログですから。そんなレビューサイトじゃないんですから。読んで真に受けるほうが悪いっていう。
もっと幅広くオールジャンルで新しいものも古いのも聴くっていう人なら、また別の視点があるかもですが、個人的にはもっと数字的な面で充実した感じのものだったらよかったなというのが正直な感想です。もちろん、まったくないよりはマシかなと思っています。
そんなわけで、YouTube Music調べで、今年2023年の超個人的ドローカルな音楽シーンを振り返ろうと思います。
2023年に一番聴いた曲
今年聞いた曲は584曲、聴いたアーティストほ121組。
聴いた時間は9090分だそうです。(2023年12月22日現在)。さぁ割って。60で割って時間に直して。そしたら24でさらに割って。日単位に直して。
そこに24をかけてから60をかけてみて。で、部屋の中を行ったり来たりしてみて。うまい棒食ってみて。窓を開けて「9090分!」って大声で叫んで。夜中に。明日から回覧板回ってこなくなるから。大家さん来たりするから。
てゆーか、ブログの読者様になにさせてんだって話なんですけどね。
9090分は一年の1.7%の時間にあたるとのことで、これは1月1日〜12月22日までの期間で計算するとその通りになりました。
あたしの場合は運転中に音楽を聞くことが多いんですけど、一日中流しっぱなしみたいな使い方はしないので、そんなものかなと。
一番よく聴いた曲は 吉井和哉 の 「ならず者アイムソーリー (Guide Vocal ver.)」(90回)とのことです。そうか、そうきたか。そんなに聴いたか。聴いたわ。うん。
この90回ってのが実感としてピンとこなくて、もっと多いような気もします。
本曲は4分50秒ですので、90回フルで聴いたとすれば7時間15分。そんなもんか。そんなかな。
ランキングの方は、
1位:ならず者アイムソーリー (Guide Vocal ver.) / 吉井和哉
2位:世界の終わり (Live) / 吉井和哉
3位:Balloon Balloon / THE YELLOW MONKEY
4位:Hang Onto Yourself / THE YELLOW MONKEY
5位:みらいのうた / 吉井和哉
今年よく聴いたアーティストは、
1位:吉井和哉
2位:THE YELLOW MONKEY
3位:HARDFLOOR
4位:中島みゆき
5位:電気グルーヴ
という結果になりました。
中島みゆきはもっと上でもいいくらい聴いてるイメージなのですが、サブスク解禁が今年の途中からだったのと、まだシングル作品のみということもあって、このランキングのカウント対象外と思われる自分でアップロードした曲が入ってないことでこういう結果になっているんでしょう。
また、今年のハイライトということで生成されたプレイリストがあって、その中身を見てみると一曲ごとの再生回数や視聴時間など詳細なデータはないものの、上記のランキングの順から始まって100曲選ばれているので、おそらく再生回数順だと思われます。
ランキング上位以外の曲で、ハイライトの中に選ばれている曲から印象的なものをいくつか書いておくと、まずはHARDFLOORの「May You Find Warmth in da Middle of da Night」。Data Miningというその名の通り過去の曲を再発掘しているシリーズの3番目に収録されてて、かなりお気に入りです。
中島みゆきでは、今年は新曲やアルバムが発表されたりして復活イヤーという感もありました。
中でも、アニメ映画の主題歌でもある「心音」は、もう当然すぎて書く必要もないくらいリピートして聴きました。いいんだよ、マジで。
最新アルバムの「世界が違って見える日」にも収録されている「倶に」の方がYouTubeの再生回数は圧倒的に多いしそれも充分すぎるほど好きなのですが、「心音」のイントロや曲調と歌詞の刺さってきかたみたいなものが深かったのを鮮明に覚えています。
電気グルーヴでは、「Set you Free」が最も上位にランキングされていました。近年の曲っぽい、あるようでないようででもなにかあるというか、作業用的に流しておけるんだけど気がつくと踊っちゃってて作業にならないというか、そんな。これはもう聴いたほうが早いので、ここに長々と書くことでもないか。
上位のアーティスト以外では、
・言葉のない空 / 宍戸留美
・宇宙の夜 二人の朝 / ストレイテナー
・恋人よ / 五輪真弓
あたりが目立ちます。
歌ものは自分でカラオケとかで歌えるものっていう基準もあって、もちろんいいなと思うのが先なんですけど、歌を覚えようとしてリピートしまくるとプレイリスト入りするし結果ランキングにも入ってくるっていうことになりますよね。
そんな感じで、今年よく聴いた音楽をYouTube Music調べで確認できるよ、というお話でした。
てゆーか、1位の曲のことをもっと書くよね。普通なら書くよね。
まあいいか。聴いたほうが早いから。聴いてみて。それでいいから。
そんなだよ。そんな。