雑談ラジオ 床屋に行ってきました

2024年3月10日日曜日

#ライフログ #喫茶店 #食べもの #旅

t f B! P L

  前回ね、その床屋がさ。なかなか決まらないと。別段すごいものを求めてない、普通の。ごくふつーの床屋さんがなかなかない上に、妙な床屋さんにばっか当たるって話を書いたじゃないですか。

 あれ。まとめると3行で終わるね。前回もダラダラあんなに書いたのに、あれ?

予約完了です 

 でね。あの記事を書いたのがだいたい1月の半ばとか終わりごろだったんです。この記事を公開するのがいつになるか、書いてる今は全然わからないんですけど。

 前回の記事をアップしたのが昨日。リアルな時系列からいけばそうなるんです。要は記事をほぼ書き終えてから一ヶ月寝かせちゃってて、急に思い立ってアップしたってことなんですけど。

 なんで急に思い立ったかというと、床屋の予約をしたからなんです。

 なので、これから書くであろうことは前回の後日談的な。地続きになってるお話ということになるんじゃなかろうかと思っています。

 なんでこうボカした言い方をしてるかっていうと、別にテーマがあって書いてるわけじゃないから。書いてるうちに脱線するし、別の話とつながったりもするしさ。

 だから書き終えて、全然違った話になるかもしれないから。行き先なんて決まってないわけ。ブログの構成とか起承転結とか知ったこっちゃないっていう。

 徘徊。

 奇文の徘徊。

 そんなのをあなたは読まされているのです。

 えーと、ありがとう。

ケンカをやめて 

 それでも、このことを書きたいってのはあるんです。一応ね。徘徊するだろうなとは思ってても、一応行きたい場所はあるわけ。そもそも徘徊しに行きたいとは思ってないんだから。

 はぁ? と思うかもしれないけど、実際の旅もそうなんだよ。別に徘徊しようと思って出ていくんじゃないからね。

 いつの間にかだよ。いつの間にか、さまよってるの。

 だから、とりあえずはその予約の決まった床屋の話からね。

 決まったんです。前回あんだけ、こういうことをホットペッパーとかお店のウェブサイトに載せてる床屋はその時点であたしゃ行けないよ、っていうのを書いてね。どんなだったかはそっちを見てもらえればと思うんですけど。

 それが条件というよりも、そういう方向性のお店に行くと居心地がよろしくないという経験則だったり、そういう感じなんです。

 食べログとかで、店構えとか口コミを見た時点で、あれここは行かないほうがいいなってところ、ありませんか。店の前まで行ったけど、やっぱ違うなと思って入らなかったことってありませんか。そういうカンが働くことってありませんか。

 例えば街を歩いててお腹すいてきて、とりあえず飯にしたいけどと思って通り沿いにあるお店を眺めてたとしてね。

 ガラス張りで内装が白い壁の、それほど大きくはないけどそこそこ広めではある店内が見えてさ。カウンター席と椅子席に何人か客がいてコーヒーらしきものとホットサンドっぽいなんかを口に運んでるわけ。

 こんなところに喫茶店あるんだ、入ってみようかなと入口付近まで歩いていった時にですよ。

 入口のドアがなぜかちょっと開いてて、店主お気に入りであろうモダン・ジャズが漏れ聞こえてくるのと、中から猛烈な怒鳴り合いの声が聞こえてくるのとじゃ、話が変わってくるじゃん。

 なんかもめてるなってのはわかる。それも多分、この入口のドアを開けたらすぐ目の前でやってるっぽい。さっき通りから見た時はガラス張りの店内が見えた時はわからなかったから、その死角になってる入口の真ん前でなにかが起こってると。

 あ、これ実話ですからね。ちょっとシチュエーションを変えてるけど、あたしが実際に出会ったお店ですからね。

 で、待てよってなるわけ。

 客は外から見るぶんには普通にコーヒー飲んだり軽食食ったりしてたよね?

 そりゃみんながみんな、ヘッドフォンして爆音でガバみたいなハードコア系の音楽を聴いてるんならわかるけど、普通店内で揉め事があったらそっちみたり食事を中断したりするよね。

 普通にしてるように見えたんだけど。

 そうなってくると話が変わってくるっていうか。

 え、これが日常ってこと?

 店主とバイトが仲が悪くって常に大喧嘩してるってことなの? もしくは店主と奥さんとか。店主と客とか。客同士とか。

 関係性はわかんないけど日常化してて、それが当たり前なんだけどここんちのパスタはやたら美味いからもうもめててもガン無視してるっていう感じなの?

 テメーふざけんじゃねぇぞ今日という今日はぜってぇ許さねぇからな! あ、ミルクは抜きで。はいかしこまりました、みたいな。

 オメーこそ二度とそんな口きけねぇようにしてやっからな覚悟しろコノヤロー! お待たせしました、魚介たっぷりペスカトーレとジャスミンティーでございます、的な。

 もうそれがウリっていう。あそこんち、いっつもマスターと店員が喧嘩してんだよ。やっぱあの喧嘩見ながら食うピザがサイコーだよな、っていう。

 そうなってきたら、行かないよね。行かないのが正解だよね。腹がへって街を歩いてたとしてそんな店があったとしても普通入らないじゃん。嫌な予感しかしないじゃん。

 そういうちょっと、この店は行かないほうがいいよねっていうのを嗅ぎつける能力が、ネットで予約できる床屋を選ぶにあたって身についているんです。

 帰ってきたね。床屋の話に戻ってきたね。床屋の話をするのに、いったんケンカが絶えない喫茶店の話を経由しなきゃいけないっていうさ。病気だよ。多分そういう病気なんだよ。

合う床屋がない理由

 でね。

 そういう自分の中の法則性とかに従って、この店なら普通に髪を切ってもらえそうっていうのを探すんだけど、これがホントにないんだ。滅多にない。

 また飯屋の話になるんだけど、例えとしてわかりやすいからさ。

 え、例えとしてわかりやすかった? あの、喧嘩が絶えない喫茶店は例えとしてわかりやすかったの?

 で。

 飯屋もさ、なんかちょっと小洒落たような店は居心地悪いっていうタイプなのね。あたしゃそういうタイプなんです。

 あと、スタバとかマシマシどうのなラーメン屋みたいな注文が面倒くさそうなのも嫌かな。まずこれを食べてからこっちにいってくれ、みたいなルールの強い店も嫌ですね。

 要は普通にお店に入って席に座って、普通の食事が出てきて普通に過ごせるんならそれでいいのね。とびっきり美味いとかそういうのはそんなに求めてなくて。

 求めてないっていうと語弊があるか。

 そりゃ美味いほうがいいに決まってるけどさ、美味いかもしれないけど行列がすごくて入れないとか、なんか七面倒なルールがあってダルい店より、そういうのなしで普通のメシが出てくるほうがいいっていう感じなんです。

 床屋さんも、普通に入れて普通にカットしてもらえるんならそれでいいんです。なんならちょっと料金が高めでもいいですよ。このご時世、経営として成り立たないなら多少値段が上がってもしょうがないっていうか。そんな、毎月毎月行ったりしないわけだしさ。

 ただ、床屋さんの場合は飯屋とはちょっと状況が違ってて、オサレを全面に出してくるじゃん。

 こっちはオサレ目的じゃないの。このダラダラと伸びた髪をどうにかしたいんだけど、自分でやったら上手くいくはずもないから誰かどうにかしてほしくて、床屋さんに頼るわけ。

 でも、たいてい床屋さんって、オサレにしてやろうかってなるじゃん。美容院とかもってのほかなんだもん。嫌だと言ってもオサレにしてやるぞっていうさ。そういう空気がすごいじゃないですか。

 こっちはそういう場にいたくないわけ。かっこいい髪型とかどうでもいいの。右半分が坊主で左半分がドレッドヘアとかじゃなきゃいいんだから。

 だから、そこは矛盾というか。矛盾でもないか。こっちの特性が床屋さんっていうものと合ってないんです。そういうのがあるから、なかなかちょうどいい空気感温度感のお店に行き当たらないんですよね。

思い出してごらん

 でね。

 そんな中であたし的には危険回避、ネットの予約サイトに載ってる文面から察することのできるここは違うな感で候補から消していく作業をしていたら、このお店ならだいじょうぶそうだっていうのが一軒見つかりまして。

 で、こっちはもうさ、あまりに髪が伸びすぎてどうにかしなきゃっていう状態だから。そんな理想の、いや理想はないに等しいんだけど、多少は居心地悪そうでも目をつぶろうかってところまできてるから。

 そんな感じで、それこそ前回の記事を実際に書き終えた段階であんな内容になるくらい何度も検索してはやっぱないよね、ってなってるんだ。

 

 それが、あれこんなお店いままで検索でヒットしなかったのかなっていう、ちょうどいい感じのお店が出てきて。

 で、ここでいいや予約しちゃえと思って、手続きを進めていったら自分の中で、あれ待てよと。なんか見覚えがある気がするってなったのね。

 お店の名前にちょっと見覚えがあるような気がするし、お店の場所を地図で見ると行ったことがある気がするんだ。

 試しに自分のライフログ、日記みたいに記録してるデータがあるんだけどそれをさかのぼってみると、やっぱり一回行ってることがわかったんです。

 一年ちょい前に。

 自分の記憶ではいつ行ったかなんてまったく覚えてないんだけど、そう言われればこんな感じのお店でこんな人がいてこんな会話したよなってのはなんとなく記憶にあって。

 で、そのライフログを見ていったら、その前日くらいに予約したんだと思うんだけど、その予約当日の午前中にぶっ倒れてるのね。

 確かお風呂に入ってたら急激に意識が遠くなって、朦朧としつつも風呂場から出なきゃと思って出た途端に倒れたらしいの。

 それで、すぐ回復して事なきを得たんたけど、予約しちゃってるからっていう理由でぶっ倒れたあとに行った床屋さんがそこなんです。

 今思えばさ、行かないよね。行かないっていうか、まず病院に行けよっていうさ。

 で、その床屋さんに行った感想も書いてあって悪くない感じだったから、じゃあもうそこでいいやってことで一年以上ぶりに予約を取って。

 その流れで、そういえば床屋さんの話を書いて寝かせてあるのがあったなと思って、ブログをアップしてからその予約した床屋に行くっていう。それが昨日の午前中のお話。

アフター 

 時系列が行ったり来たりしてるけど、あたしのブログなんてそんなもんだから。整理する気のなさがすごいよね。

 でね。

 その床屋さんに行って。普通で。よかったよ。

 こっちも別に、仏頂面で世間話なんかしたくないです、マネキンみたいに座って動きませんから勝手に切って下さいっていうことはしないわけ。相手は人間だからさ。そういうのもあって、成り立ったりするものもあるじゃないですか。

 そのお店自体も、一般的な床屋さんとちょっと毛色が違うには違うんだよね。代々床屋さんでその街に根付いてるっていう感じでもなく、新しい理容室がオープンしましたよみんな来てねーっていう感じでもないみたいな。

 それがあたしにとっては、いい方向になってるんじゃないかなと思った。誰かの髪を切って清潔感とかオシャレにするとかそういう商売なのに、こっちはあんまりそれを求めてないっていう、ちょっといびつな関係性を成り立たせるにはこういうお店が合ってるのかな、なんて。

 おかげさまでスッキリしましたよ。

 

 それが気分をよくしたんですかね。

 お店を出てから、結果二時間ほどドライブしましてね。

 車から降りたのはもう夕方だったと思います。何度か来て土地勘は多少ある、自分の住んでるあたりからかなり離れた大きめの街まで来ちゃいまして。

 特に目的とかはないの。

 別に行きたいところがあるわけじゃないの。

 どうやら自分はどっかへ行きたいらしい。じゃあ、最近ここらへんは行ってないなっていうあたりに来たっていう、ただそれだけ。

 それだけなんだけど、このあたりまで来たんなら寄っておきたいラーメン屋さんってのがあるんです。もうここまでにさんざん書いてきたからアレなんだけど、あたし的にはちょうどいいお店でね。

 誰かにおすすめするかと言われれば、こういうあたしの空気感がわかる人にはするっていう感じ。すごく美味いとか安いとか特別なものはない、でもそれがもうすでに特別っていうお店でね。

 近くに行ったら寄ってみようと思ってたし、実際に割と近くまで行った時も何度かあったんだけど寄れずにいたんです。あとで、例のライフログで調べてみると最後に行ったのは2022年の秋だった。そんなに行ってなかったっけと思ったけど、たぶんそう。

 で、車から降りたのは、そのラーメン屋さんがまだ営業時間前だったのね。だからそれまでの時間つぶしと思って、駐車場の広いショッピングセンターでなんかブラブラすればいいやってことなんです。

 それが寒くて。

 ここに来るまでに道の途中で気温が出てる電光掲示板みたいなのを見たら、2度とかなんだもん。

 こっちは床屋に行こうと思って出てきたから、雪も積もってなかったしスニーカーにショートソックスにパーカーみたいな格好なわけ。

 もともとが着込むのはそんなに好きじゃない上に、これは積雪の多い地域あるあるかもしれないんだけど、真冬はとにかく雪とそれが溶かされてぐちょぐちょな路面環境だから、長靴。冬場に履くのは冬靴とかじゃなくて長靴なんです。

 ある程度、足が雪に埋もれても靴の中に雪や水が入ってこない感じの長さの靴じゃないと、行動できないわけ。オサレなさ、防寒だけしてある冬靴とか役に立たないんだから。

 当然、スニーカーとかに比べたら履きづらいし歩きづらいのね。うっとおしいと思いつつも機能面重視で履かざるを得ないっていう季節なんだけど、今年は暖冬で雪が降るもののしばらくすると溶けてしまうってのを繰り返してるんです。

 そうなると軽快な靴がいいじゃない。

 歩きやすいし脱ぎ着しやすいのがいいじゃない。

 だからその日は降雪の予報でもないし、比較的近場の床屋にいくだけだしっていう理由でスニーカーでいいやってなったのね。

 そんな格好だから寒いんだ。パーカーも冬用のぬくぬくなやつだけど、それでも寒いの。足元はスッカスカだしさ。

 それでとりあえず目の前にあった家電量販店に入って、買う気もない家電を見たりさ。お試しマッサージ機があるよ! なんつって。ウィーンって。

 最近のマッサージ機すごいよね。昔のに比べたらすごい進化だよ。

 あのさ、昔ってその、お風呂はあったよ。自分の家にお風呂はあったし、フォークソングの神田川の時代みたいに安アパートには風呂なしとかあっても共同でっていう。みんな銭湯に行くのが普通みたいな。

 流行りのドラマが放送される時間帯は女湯が空になる、みないなご時世ではないから。一応、お風呂はあったの。

 あっても壊れたりした時とか、それこそスーパーじゃない、昔ながらの銭湯もまだまだ街の色んなところにあったし、たまにそういうところにも行ったりしたんです。

 そうするとマッサージ機が置いてあるようなところもあってさ。またそれが100円を入れると10分とか動くんだけど、痛くないようにクッションの付いてる玉が座席の背もたれにちょっと突き出てて、ただただ延々と上下するだけのやつ。

 力加減とか変えられないよ。今みたいに体型をセンサーでまず測定してから、みたいなのじゃないわけ。もみ玉ですらなくてホントに丸いローラーが上下するオンリーの、動作音のやたら大きいやつですよ。

 そういうのを知ってるから、それと直接比べるわけじゃないけど今のはマジですごいよね。最新モデルとかそこですそこってところをグイグイ押してくれるじゃん。

 もちろん、まだまだ人間がやってくれるマッサージには敵わないとは思うよ。ひとにやってもらうってのは、また別物っていうかさ。温度っていう意味じゃないあたたかみとか、そういうのもあるじゃん。

 そもそも、仰向けで寝てて下から押されるって、人間がやってくれるマッサージではまずないじゃない。要は自重を利用して圧がかかるってことだろうけど、そういう面でもやっぱり別のものだと思うね。

目的をマジで思い出して

 それでさ。

 人間って、いやそれだとちょっと違うか、自分の欲の果てしなさみたいなのを思うのはね。

 昼間に床屋でやってもらったヘッドスパとか、よかったなーなんて思うわけ。マッサージ機に座ってグイングインされながら。もう夕方だけど、今からやってるマッサージのお店とかないかなって検索をはじめるの。

 マッサージ機すごいよ。ちょーすごい。でもなんかこうさ、誰かにやってもらうのとはまた違うじゃない。

 で、あるんだよ。ちょっと都会のほうだからさ。下手すりゃ20時以降もやってるところとかあるの。

 でもさ。

 それでいいの? ってなるわけ。

 確かに最近忙しかったし、身体の疲れはピークですよ。

 でも、そんなに誰かのお世話になってね。こんなあたしみたいなののためにさ、それでいいのっていう。

 今、冷静に考えると、なに言ってるのか自分でもサッパリわからないんだけどなんかそういう風になってきて。買う気もないのにマッサージ機に座っていいのかみたいな。

 いいんだよ、そうやって置いてあるんだから。嫌なら電源切っときゃいいんだからさ。マッサージ屋さんだって別に料金を払って営業時間中に行こうって話なんだからいいんだよ。

 いいはずなのに、なんか変にこのままじゃいけないみたいになってきて。若者かっていう。お前は世界を憂う若者かよっていう。

 

 それでマッサージ機の時間が終了すると同時にハッ! って。

 そうだ、ラーメン屋さんに行くんだったって。危ないところだったよ。このままじゃ自分がダメになるとか、そっちにいきそうだったから。

 もう充分。

 充分ダメだから。逆にだいじょうぶだから。

 あったかいラーメン食って帰ろうと思って、例のラーメン屋さんを目指すんだけど、ちょっと不安要素があってね。

 まだ時間が早いんです。もう開店してるんだけど、開店直後は混んでるだろうと。

 あたしが行くくらいだから基本は混雑してて行列ができてる有名店っていう感じじゃなくて、近所の人がメインのラーメン屋なんだけど。さすがに休日の開店直後は人も多いだろうなと思ったんです。

 でもまあ、とりあえず行ってみようと。カウンターが一席空いてればいい話だから。でも待てよ、それよりも駐車場の方が問題だな。そっちのほうが空いてない可能性があるなと。

 そのお店は、商店街の外れみたいな位置関係にあって、自前の駐車場が2台分とかそのくらいしかないのね。そこに停められる可能性は低いから、いつもは離れた有料駐車場に停めてるんだけど、休日の夜だから空いてるかがあやしい。

真冬の夜を歩く

 とりあえず、陽も落ちてしまった街をすり抜けるようにしていつもの駐車スペースに来たら、なんとか一台だけ空いてまして。

 そこに停めて陽も落ちかけた商店街をトボトボ歩いてラーメン屋さんの前まできたんだけど、これがやっぱり混んでるんだ。店の前から中が見えるんだけど、どうもテーブル席はおろかカウンターまで満席っぽい。

 でも、この店の感じはよく知ってるから。もう何度も来てるからさ。

 このままずーっと満席ってことはないなと。なんならちょっと時間帯が早すぎただけで、あと30分。いや20分くらいすれば席は空くんじゃないかと思って。

 かといって、有料駐車場に停めてるからそこから車を出してしまうと、そこは別の車に埋められてしまうかもしれない。駐車場まで戻るのもなんだし、じゃあこのへんを歩いて商店街の中心部あたりまで行ってみたりして時間を潰そうか。

 

 そんな感じで商店街の外れにあるラーメン屋さんから、商店街の中心部に向かって歩き出したんだけど。

 寒いの。

 ものすごく寒いんだ。気温2度だよ。もしかしたら夜になってもっと低くなってるかもしれないくらい寒いの。

 さっき書いたようにパーカーとスニーカーみてぇな格好だからさ。より寒い上に、髪の毛もサッパリしちゃってるから。足元もそうだけど頭がビックリするくらい寒いわけ。

 また、床屋さんでめずらしく整髪料とか使って髪型を整えてもらっちゃってさ。オールバックでもないな、なんかインテリヤクザみてぇな髪してんだよ。せっかくやってもらったのにさ、パーカーのフードをかぶったら崩れちゃうじゃん。なんか嫌じゃんさ、それも。

 もうね、びゅーびゅー風が吹いてるし。なんなら小雪も舞ってきてる中を、商店街ならなにかあるかと思って歩いてるんだけど。

 ないよ。日曜の夕方なんか、みんなもう閉まってるよね。

 開いてる店は基本飲み屋が飯屋っていう。飲み屋は無理じゃない。本格的に帰れなくなるもんね。床屋に行こうと思って家を出たのに翌日帰って来ることになるよね。

 だからって飯屋はさ。これから久しぶりのお気に入りなラーメン屋に行くっていう前にさ、美味そうな唐揚げ屋とかあるんだよ。

 …入ったら最後だよ。

 食べるよそりゃ。唐揚げだけじゃ済まないって。よく考えたら何も食ってないんだもん。床屋からこっち、ドリンクしか口にしてないんだからさ。ご飯も食べますよ。

 だから、真冬の雪がちらちらしてる街で、行くところもない感じでさまようしかないっていう。

 そしたらコンビニがあって。もうとにかくあったかいところに居たいっていう。そもそも車の中にいたほうがよかったとか、言うやつがいるんだよ。あたしの中にいるんだよ。あたしが言うの。

 もうね。黙ってろと。

 真冬のね、ちょっと寂れちゃあいるけど商店街なんかめったに歩かないんだから。いい経験じゃないかと。てゆーか、歩く必要がない。いや黙ってろと。

 

 もうどうかなっちゃうくらい寒いの。小走りでコンビニに入ったらさ、普通にあったかいんだ。店内があったかいわけ。いらっしゃいませとかいう、今どきめずらしい若い店員さんの挨拶もホッとするっていうか。

 そしたらねぇ、やっぱりどうかなってたんだろうね。ホットドリンクを買いました。そりゃ買いますよ。あったかい飲み物が飲みたいですよ。

 それを持ってレジに行く間に、いつも売り切れてて一回食べてみたかったシュークリームをみっけてさ。

 買っちゃってるの。ふたつも。

 ラーメン屋の前まで来て。読み通りにお客さんがはけ始めてて、カウンターが空いてるのが見えて。

 店の前で冷たいシュークリームを急いでふたつ食べるっていう。

 そんなやついる? 店の前でシュークリームふたつ食ってから、ラーメン屋に入ってくやついる? 食いしん坊なの?

500ほど増えてますし、何なら一旦消えてます

 それでようやくラーメンにありついたんだけど。美味かったね。なんか前に食った時の倍くらい美味かった。あれか、直前にシュークリーム食ったせいか。そんなわけねぇだろ。流し込まれる胃のことも考えてやれよ。

ラーメン
隠しきれない町中華感


 そのラーメン屋を出たのが19時すぎだったか店に入ったのがその時間だったか忘れたんだけど、自分の家に辿り着いたのが深夜の1時だったよね。家から出て戻るまでに300km以上走ってた。

 床屋経由ラーメン屋で往復300km。12時間以上かけて。

 なにしてるの?

 徘徊か。徘徊だな。そりゃブログの文面も徘徊するよ。もう9千文字だって。

 これがちょっと寝かせて冷静になって手直しすると増えるんだよね。文字数が。

 多分、みなさんが読んでるやつは、これをいったん書き終えた直後より増えてるバージョンだと思います。こんなこと書いてるから増えるんだけどね。

 そんなこと書いてまたこの記事を寝かせて、もう半分以上内容なんか忘れちゃってさ。そりゃ、ケンカしてる喫茶店の話を書いたことなんか覚えてないよ。書く予定のないやつなんだもん。本題とほぼ関係ないんだから。

 それで下書きのデータを見ようと思って、テキストアプリを立ち上げたらないんだよ。中身が消えてるの。

 え、あれ、はぁ?

 なるよ。そうなるって。書いたテキストファイル、タイトルだけ残ってて中身のデータはなんにもなし。1文字も残ってないの。

 そんなことある? いや確かに、このブログってよく嘔吐だとか神が降りてきて書けるんだとか、そういうふうに表現してるけど、書けるときはもう一気に書き切っちゃうのね。

 で、指が止まったところで一旦寝かせて、ちょっと落ち着こうと。落ち着いて、わけのわかんない寄り道してる話を相当量削除して。

 てゆーか、どうでもいいマッサージ機の話とかいる? また増えてっから。なんのために一旦寝かせたんだよっていう。

 でも、最近のアプリはよくできてるよね。バックアップがちゃんとあるんだ。あぶないよ、9千文字も書いたのが消えられたらさ、また髪を伸ばして床屋を予約するところからやり直しじゃん。

 あーでも、いいか。

 内容とかもう消えてても別に支障がないやつだもんね。増えてるしね。文字数、やっはり増えてるし。データが消えた話も足してっから。

 そんな。そんなですよ。そんな。

QooQ