雑談ラジオ 三代目Frying pan Brothers

2024年6月29日土曜日

#グッズ

t f B! P L

 フライパンを買おうか買うまいか迷ってまして。

 あの、釣りとかしたことありますかね。魚釣り。

 海でも川でもいいんです。釣り堀でもいいですよ。釣り竿の先に針とエサつけてさ、海でも川でも堀でもその、然るべき所に行きましてね。針とエサを垂らしてあとは魚が食いつくまで待つっていう。

狩猟の民

 あたし自身はほとんど経験がありません。まったくやったことがないわけではないけれども、それもいったいいつ頃のことだったか、記憶を探っても出てこないくらい遠い昔のことで。

 あれって、急にひとりで始めるもんでもないじゃないですか。魚が泳いでるのを見て、それを捕りたいってなる人はもう狩猟民族の血がどっかに流れてるんでしょう。

 いやね、あたしもそういうケがないわけじゃないですよ。UFOキャッチャーの前に立てばさ、狩猟の民の血が騒ぐことだってありますから。

 ガラスの向こうにいる、たれぱんだのぬいぐるみと目が合ったと。

 たれた瞳でこっちをジッと見てると。

 でもアームの可動範囲を考えると、あのたれた胴体を掴んで持ち上げるにはアームが届かないんじゃないか。

 いや待てよ、直接掴むんじゃなく、いったんアームをたれてる頭の一角に落とす感じで下に押すことで、たれぱんだの角度がこう変わるだろ。

 そこから左足付近を掴み上げることで完全に持ち上がらないまでも、ちょっと宙吊り状態になるはず。そのままアームがこう戻ってくるから、このあたりで自重に負けて落ちるはずだと。

 そうなるとアームが届く範囲でかつ、ベストな態勢でたれるんじゃないか。たれったれになるんじゃないか。300円。多くて500円あればいける。捕れると。

 この時にUFOキャッチャーの筐体に映る自分の目つきは、どう考えたって狩猟民族のそれなわけです。鳥を矢で撃ち、魚をモリで突き、クマを仕留めて暮らしていたころのDNAが、この都会の片隅のゲームセンターで目覚めるわけですよ。

 で、アームが弱いんだ。ヘロヘロの。赤ちゃん以下の握力なんだよ。

 そういえばあの頃もそうだった。矢を放てば鳥まで届かず、クマには罠をスルーされ続け、茂みに潜んで待ち伏せしてたら蚊に食われ。

 ムヒを塗って。蚊取り線香も炊いて。ムシコナーズも頭に巻いてですよ。

 え、けっこう最近じゃね? 狩猟民族やってたのってけっこう最近のことじゃね? DNAに刻まれてるっていうか普通に覚えてるよね、ムシコナーズ持ってたとしたら。

釣りを始めるとしたら

 その、えーと、釣りの話。

 釣りってさ、魚が泳いでるのを見て始めるもんでもないじゃん。

 魚を捕りたいって思うのは、海で泳いでる時みたいな見える範囲に魚がいた時じゃん。でもそれなら、モリとか網とかそっちにいくでしょう。どっちかというとフィッシングじゃなくてハンティング方面っていうか。

 釣りって、あそこに行けば魚が釣れるっていう情報を、誰か知り合いから聞いて道具を揃えて行くわけじゃん。

 それもいきなり、そのへんの棒っ切れに家にあった裁縫用の糸を縛り付けてなんのアテもなく海水浴場へGO、ってならないよね。

 初めて釣りに行くとしたらまず釣具屋さんとかに行って、とりあえずルアーとかエサとかを買って、釣りをやったことのある知り合いと行くってパターンだと思うんです。

 それも一回きりなら、そういう知り合いとか釣具屋さんでも道具を貸したりしてくれんのかな。知らないけど。

 あの、海に近い民宿とかだと、釣り道具貸してくれたりするところもあるよね。なんかそういうの、あるでしょう。そうやって道具を借りたりして、その日限りの釣りをエンジョイすればいいと思うんです。

 そこから始まって、釣りってやってみたらちょっとおもしれぇってなったら、ちょっとずつ道具を集めてったりするじゃないですか。

 詳しくないからわかんないけど、ルアーも折れにくいとか軽いとかあるんでしょ? リールだってなんかそういうのあるんでしょうよ。

 海で釣るんならサングラスとか服装もそれっぽい、あのポッケがやたらたくさんあるベストみたいなのあるじゃん。子供の頃ちょっとあこがれるやつ。ポケットいっぱいついてるからスゲーってなるやつですよ。

 クーラーバッグとかさ、ちょっとした携帯用の椅子とか関連するアイテムって色んなのがあるじゃないですか。釣りバカ日誌も釣りキチ三平も全巻揃えることに、そりゃあなるでしょう。

 そういうのを一気に揃えるのはまぁ、あたしみたいなちょー大金持ちならカンタンですよ。いい道具を頭のてっぺんからつま先までビシッと揃えちゃうのは容易いことです。

 なんならさっきのたれぱんだだって、メルカリとかで売ってるのを買えばいいんだよ。くにゃーってなる激弱アームのUFOキャッチャーにムキになって5千円とか入れるくらいならさ、ネットでどうせ売ってんだろ。

 それをそうね、3千円目を両替しにいく時に言ってほしかったよね。こっちの目を見て言ってほしかったよね。こっちは狩猟民族の血が騒いでっから。たれぱんだと目が合っちゃってるからさ。早く教えてほしかったよね。5千円のぬいぐるみ、いる?

 あ、一万円を間違ってメダル全部に両替機で替えちゃった話もする? しかもそれを泣きながらメダルゲームに入れてたら、最終的に増えた話もする?

 しなくていいのかー、そっかーそうなのかー

道具を一気に揃えていいのか

 でね。

 一気に道具を揃えるのはさ、容易いっちゃ容易いんですよ。

 釣りに限らず、そういう趣味っていうか興味のあることを始める時に、1から10までずらっと揃えてしまうのはある意味カンタンなわけ。

 もちろんそういうアイテムだってピンからキリまであるわけで、いきなり高級なやつを揃えようと思ったら、あたしみたいにまずはクマを獲って解体して毛皮を売って、を繰り返して大金持ちになる必要があるじゃん。

 通称クマ御殿を建てて。世田谷にでっかい一軒家を建てて、自伝のひとつも書いてベストセラーになって。『クマにハイキックはやめておけ』みたいなタイトルの微妙なやつ。上下巻で。

 それで、もうこの世で手に入れたいものは全部手に入れちゃったなと。カネも名誉もある、でもなにか物足りない日々を過ごしてた矢先に聞きつけるわけです。

 どうも釣りってもんがあるらしいと。どうやら、そういうのがあるらしいと。

 で、近所の上州屋に行って棚を指さして、ここからここまで全部下さいってやるわけです。虫刺されの薬はいっぱいあるからいらないですって。

 でもそれって、おもしろくないよね。

 いきなりさぁ、竿から針から長靴からベストから釣りバカ日誌のDVDからせーんぶ揃えちゃってさあやるぞっていうのも、おもしろくないと思うんです。あたしゃね、あたしゃそういうタイプで。

 まずは、必要なものから。それも代用品でいいならとりあえずそれから始めればいいと思うのね。

 サッカー始めるのにボールはいるだろうけど、あとはとりあえずカラダひとつでいいよねっていうか。シューズとか色々あるんだろうけど、とりあえずやれればそれでいいじゃん。

 その上で、あれもいるなこれもほしいなと思えば、ちょっとずつ揃えていく、その過程が楽しさのうちに入ってるんですよね。

 今月は靴のそこそこのやつを買おう、2ヶ月、いや3ヶ月後には気になってるアイテム、例えば野球だったらバットの今使ってるのより軽いやつとかさ、それを買おう。

 そのためにちょっと食費を削って貯金して、みたいなことも普通に食事のグレードを落として目的もなく貯金に回すのに比べて、楽しさが加わると思うんです。

 なので、フライパンを買おうかどうしようか迷ってるわけなんです。戻ってきたよ。やっと話が戻ってきたよ。クマで財を成した成金は、あいつどっから出てきた? フライパンの話をしたかっただけなんだけどさ。

ドラマー

 いやね、その、例えをわざわざ出したのには理由があって。

 釣りとかってやりたくてやるものじゃないですか。サッカーだってやりたくてやる。

 料理って、あたしにとってはやりたくてやることじゃないの。家でアヒージョ作りてぇとか、一度も思ったことがないんだから。圧力鍋で豚の角煮がほろほろでとか、一瞬たりとも思ったことがないの。

 やりたくてやるものなら、道具を揃えようとか上手くなろうとかっていうモチベーションもわきあがってくるでしょう。

 そうじゃないから、いつまでたっても上手くもならないし、道具を揃えるところまでいかないわけ。元々が、さっきも書いたように道具なんて徐々に揃えてくのが楽しいんじゃんっていう考えだしさ。

 そもそもフライパンを手に取ることが、月に一度もないってことが普通なんだもん。包丁を握るのが年に4回。そのうち1回はあれだよ、どこからでも切れますって書いてあるカップ麺の特製醤油ダレの袋が開かない時なんだから。

 そういう暮らしぶりだから、道具を揃えるっていったって、優先順位はすぐお湯が湧くポットのほうがフライパンとかよりぜんぜん上なわけ。電子レンジでパスタが作れちゃう容器のほうが、よっぽど使う頻度が高いのね。

 でもさ、フライパンとか鍋って、あってもいいじゃん。

 焼いたり煮たりしないまでも、とりあえずそれでお湯を沸かせたりもできるし。お箸で叩けば楽器にもなるし。ドラマー気取りで石原裕次郎ごっこもできるじゃん。

 ドラマー、イコール石原裕次郎っていつの時代だっていう。おいらはドラマーはいいとして、ヤクザなドラマーってなんだよっていう。

ドラマー
な?(なにが?)

 だから、フライパン自体はすでに持ってるんです。楽器として。主に裕次郎ごっこをする時用に持ってるんですけど。

 え、裕次郎ごっこをするんなら、バカでかいグラスが先じゃね? 道具を揃えるんならスーツとサングラスと葉巻とブランデーグラスのほうが先じゃね?

 待って、バカでかいグラスはゆうたろうごっこの時にしか使わないから。てゆーか、ゆうたろうって通じてる? 読んでる人に通じてるの?

 この令和の時代にドラマーといえば石原裕次郎って言ってる上に、石原裕次郎のモノマネをする、ゆうたろうも出しちゃって大丈夫なの? 読んでる人が完全に置いてきぼりにならない?

 読んでる人のことを思うんなら、早くフライパンの話をしろっていう。ここまでほぼほぼ無駄話じゃねぇか。

身の丈に合ってない広いキッチン

 なんだっけ、そうだ。フライパンを持ってるけど、買おうかどうしようかって、しばらく考えていて。

 元々は、今の部屋に引っ越したのがもう5年くらい前なんですけど、そんな暮らしだから当然料理道具なんかほぼ持ってなかったのね。

 引っ越しも何回かやってきて、不動産屋とかネットとかで住まいの候補を選ぶ時にキッチンの広さみたいなものの優先順位が低いわけ。今あるものでどうにかする主義ってのもあるんだけど、別に卓上コンロと電子レンジがあればよくねっていう。

 で、今の部屋が、歴代の住んだ部屋の中でもキッチンが広めなんです。料理が得意な人だとちょっと手狭かもしれないけど、収納はかなりあるしコンロとかを置くスペースも充分あるしっていう感じ。

 ああ、でも思い出したけど、一番最初に住んだ部屋はキッチンがかなり広かったな。キッチンっていうより台所っていう感じの、設備とかは古くてアレだったけど。

 そこは昭和も昭和、ド昭和のころに建てられたアパートで、その時点で築20年、下手すりゃ30年とかじゃないかと思うんだけど。キッチンと、他に畳の部屋が二間と風呂トイレ別っていう感じだった気がする。

 今だと食洗機が置けるスペースとかがあったり、コンロもIH式だったりするからそういう作りになってるじゃない。

 それが、食品工場の厨房かっていうような深くてバカでかいシンクがある代わりに、他はなんにもない感じ。

 ガスコンロが置いてあるスペースがちょっとあるだけっていう。すんごいアンバランスなさ。

 当然のようにエアコンとかインターホンとかもなかったし、浴室乾燥機なんてもってのほかだしさ。一年ちょい住んでたと思うけど、よく住んでたよなっていう。

 で、そうやって引っ越しを何度かしてきて、中には家具家電付きみたいな物件もあったりしたから、長年使ってるフライパンとか、もっというと家具とかもほとんど持ってないのね。

 だから今の部屋に来た時も手ぶらに近い状態だったの。それで、キッチンも広めだし料理道具もちょっと買っちゃう? みたいな。

 だけど、当然ながらコンロなんて持ってないんです。ガスはきてるけど、ガスコンロがないの。

 だからって、ほぼしない料理のためにガスコンロを買うんだったら、それこそ電気ポットとか冷蔵庫とか、先に揃えたいものがあったからそっちを買うじゃない。

 で、卓上コンロでいいやと。ガスボンベも使う時だけ買ってくれば、そっちのほうが経済的じゃないのみないな賢しげなことでさ。

 そんなあたしでも、やっぱりキッチンが広いってのが、広いっていったって今まで住んだ中では比較的って話だけど、そうなるとちょっとはなにか料理めいたことをしようってなるんだよね。

 だってさ、例えば炒め物をしようって思うじゃん。あたしがだよ。オリンピックくらいの頻度でしかそんなことを思ったことがないあたしがですよ。

 だって、今まで住んでた部屋だと、油がはねたら逃げられないんだから。そういう手狭な部屋ばっかりだったんだもん。人がひとり立ったらやっとっていう感じの。そんな手の込んだ料理なんてやれるスペースがないんだって。

 それにさ、どうせ旅に出たりすればいないんだから。

 家になんざ滅多にいないようなやつのキッチンが広かろうが狭かろうがさ、そんなのどうでもよかったわけですよ。

 それが、今の部屋なら避けられる。油がぱちぱちなっても逃げられるの。

 なんなら、家にある菜箸で一番長いやつの柄の部分。そのいっちばん端を持って、手を限界まで伸ばしておっかなびっくり炒め物するだけの余裕があるんだよ。だって怖いじゃん。ぱちぱちしたらこわいじゃん。

あなたは何代目?

 でね。

 フライパンとか鍋とかを卓上コンロに置いて使ってたんだけど、意外とガスボンベも消費するしだんだん面倒になってきて、確かこのブログでも書いた気がするんだけどIHクッキングヒーターなんてのを買いましてね。

 ここで、インフルエンサーなブロガーなら昔書いたIHクッキングヒーターの記事のリンクを貼ったりしてさ、オサレな感じで見せるリンクを置くんだろうけど、やんないから。

 だってやっとフライパンの話になったんだよ?

 ここでIHクッキングヒーターの記事にリンク貼って行っちゃったら、もう戻ってこれないって。さすがに無理だって。ネットの海でぷかぷか浮かんだまま帰ってこないって。

 で、その記事にも書いたんだけど、買ったやつがビルトインタイプっていうか。

 要は据付型の、IHクッキングヒーター用のコンロ台にはめこんで使うタイプのを間違って買っちゃってさ。ただ置くだけじゃだめなんだというのがわかり。

 仕方ないからホームセンターに行って、台になるものを探して設置するっていうことがあって。

 それで、それまで使ってたフライパンがガス火専用だというのが判明して、その時にフライパンも買い替えたんです。

 それも、IHクッキングヒーターの時と一緒で知識がもともとない上に、心のどこかで自分なんかが料理道具なんてっていう、ヘンな自意識がずっと住み着いてるわけ。

 例えば、釣りをほとんどしないし、やっても付き合い程度みたいなくせに道具だけ一人前、みたいなのがちょっと気後れするというか小っ恥ずかしいみたいな、妙な意識がどっかにあるんだ。

 もっとわかりやすく言うと、ゆうたろうのマネなんてやったこともないくせに、ブランデーグラスを買っていいのかっていう。

 ブランデーなんか飲まないのに。よしんば飲むとしても普通のグラスで飲むのに。

 ゆうたろうのマネってことになると、石原裕次郎のモノマネをしてる人のモノマネってことになるんだから。もうオリジナルがどっかいっちゃってるやつだよね。とにかくデカいグラスを持ってっていう。顔とかは誰にも似せる気がないっていうかさ。

 そんなだから、IH導入の時に買った二代目のフライパンも、どっかのホームセンターにたまたま行った時にあった商品入れ替えお値引きコーナー。在庫整理で安くしときますよ的な売り場に置いてあったやつを、これでいいじゃんっていう感じで買ってきたんです。

 それが、普通のフライパンじゃなくて、底面が波打ってる感じになってて。

 要は、お肉。それもステーキ肉みたいな一枚物の肉を焼く時に、フライパンの底面に凹凸があるから余計な油がそこから逃げますよ、みたいな仕様のやつだったの。

 もちろんその説明書きも読んで、その上でじゃあそれでって買ったんだから、いいんだよ。いいんだけど。

 自分ちでステーキなんてやらないよね。やらないこと、この上ないよね。肉を焼くにしたって細切れとかが関の山なんだから。

 どっちかというと、目玉焼きのほうが頻度が高いんだもん。底面が波打ってるところに卵を落とすと、そのカタチに目玉焼きができるから。フライ返しですくおうとすると、底面が波打っちゃってるから上手くできないんだよ。

 そもそも、目玉焼きなんて上手く焼けないんだよ? 2回に1回以上は黄身がでろーんってなるんだから。

 サスペンス映画の冒頭で起こった事件現場みてぇな惨状になるんだからさ。鑑識が白手袋はめてとんでくるんだから。キッチンが黄色と黒の柄のテープで囲われちゃうんだから。

 その二代目も、コーティングがそろそろ剥がれてきつつあって。最後に本来の使い方をしてやらないとコイツも浮かばれないだろうと思って、ちょうど半額のそれっぽい肉が売ってたから買ってきて。

 よく考えたらナイフもなけりゃフォークすらないから、箸でがんはるっていうスタイルで。和風。和の心。

 そのお肉をお箸で食いながら誓ったよね。

 今度こそ、普通のフライパンを買おうと。それも、大は小を兼ねる理論で、大きいほうがなんだかんだでいんじゃないかと思ってたけど、そんなにデカいのはいらなくねって。

 今のよりもひと回り小さいのでいいよと。身の丈にあったやつにしましょうよってなりましてね。大人の階段をのぼるってこういうことかなって。成長の物語ってこういうものかなって。

 何度も例えに出すけど、やりたくて買う釣り道具と違って、特にやりたくないと自分では思ってる料理道具にお金をかけるのに抵抗があるわけ。

 でもよく考えると、釣り道具って釣り以外には使えないじゃん。そりゃ完全に使えなくはないけどさ。

 お風呂でシャンプーがなくなったのに気がついたら釣り竿があればね。シャキーンって伸ばして、脱衣所に置いてあるストックのシャンプーを釣り上げることだってできなくはないじゃん。

 リールだって暇な時にくるくる回してれば楽しいもんね。飽きたら逆方向に回せばいいし。

なったよ

 でもね。

 ここでも行ったり来たりするんだけど。

 その、良く言えばコンプレックス?

 実際はそんなカッコいいやつじゃなく、意味のわからねぇ拒否感だったり恐怖感に近いようなぐちゃぐちゃっとしたなにか。それに支配されてるのはそう簡単に変わんないわけ。

 だから、ひと回り小さいサイズってのが具体的にどのくらいなのかとかさ、もっというとリサーチとかも結局せずに明確なビジョンなんてないまま、ホームセンターのフライパン売り場に行っちゃって。

 一番安いのでいいよと思ってたものの、持ってみると今使ってるやつと比べて重い気がしたり、思ってたよりほんの数百円高かったりして。

 結局そこでは買わなかったの。もともと乗り気できてないんだから。だから、買わないまま、とりあえずぜんぜん別の買い物をしようと思って。

 前の記事でも書いたけど、最近行くようになったドラッグストアに行ったのね。

 そしたら、まんまと売り場にぶら下がってるわけ。フライパンが。

 そういえば意識したこともないけど、スーパーとかドラッグストアの一部のお店ってラインナップに料理道具ってあるよね。

 売れてんのかどうかしらないけど、スーパーはともかくドラッグストアに行って、鍋とかフライパン買おうってなる? 普通ならないよね。ならないと思うんだ。

フライパン
どうも、三代目フライパンです。きれいな赤です

 なったよ。

 生まれて初めてなったよ。フライパン買ったよ。ホームセンターのやつより安くて軽くてコーティングの試験結果みたいなのもよさそうだったフライパン、ドラッグストアで買っちゃったよ。

 そんなやついる? って思ってたやつになっちゃったよね。まさかの。

 で、家に帰ってきたら、コーティングのはがれかけた波打ち二代目フライパンとおんなじ大きさなんだ。

 大人の階段? くだってるよ。降りていく一方だよ。そうか、サイズが一緒ってことは前のフライパンと同じ蓋が使えるじゃん! よかったねー、だって。

 目玉焼き? まだ焼いてないよ。それどころか買ったけど一度も使わず飾ってあるよ。

 そんなだよ。そんな暮らしぶりだよ。

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