天童市 記憶に埋もれた旅 その3

2016年5月2日月曜日

#ライフログ #旅

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 山形県は天童市へのひとり旅について、風化した記憶を色々な方法で掘り起こしつつ書いてみる謎のシリーズ。今回で3回目になります。

 天童市、滞在4日目。
 この日は国道13号線を南下して山形市へ。記録は、私にしては結構早めの9時から。




 おそらく朝食などを仕入れるのにコンビニに寄り道しつつ、ダラダラと走っているのがわかります。お盆休み期間中ですから、道もそこそこ混んでいて、どこに行こうにも行きにくかった記憶があります。
 コンビニ以外にも2ヶ所ほど車を停めたと思われる場所があるのですが、地図上でもストリートビューでもちょっと思い出せません。というよりも、記憶にある立ち寄ったはずのお店と違いますから、もしかしたら最近新しいお店に変わっちゃった、ということなのかも。
 
 旅先では地方感を味わいたいので、なるべくその土地にしかなさそうなスーパーなどのお店に行ってみることにしています。
 今はマニュアルが浸透しているのか、お店の店員さんたちはどこに行ってもフラットな接客をしてくれると感じています。それはそれで素晴らしいことなのですが、いつも住んでいる場所とは違うエリアに来ているという感覚を得にくい側面もあります。
 ローカルなお店に立ち寄ると、そこに集まっている近所の人たちの立ち話などから、日常の会話が漏れ聞こえてきますから、そういう光景に出くわすと「旅先にいるんだ」という実感が湧くんですよね。
 
 追憶の旅に話を戻すと、ルート的には13号線から外れて348号線、その後は北上しながら、逸れては戻って行っては帰ってを繰り返す感じ。これはGPS云々というよりも、いつもの私のふらふら感でしょう。
 どこに行くわけでもなく車を走らせて、ただただ街の景色が流れていくのが好きだったりします。
 
 見たことなんてないはずなのに、どこかで見たような気がしたり。
 
 今来た道を引き返すと、違う街並みに見えたり。

 そういうことが楽しくて仕方がないのです。
  
 何度かコンビニに立ち寄ってますから、休憩がてら朝もお昼も食事はそこで済ませたんだと思います。
 最終的には夜になって県道20号線へ。Google Mapsを眺めていると、郊外型のショッピングモールが広がる大きな通りがあって、そこの回転寿司屋さんに入っている履歴になっています。
 この通りはうっすらですが記憶に残っています。2車線の大きめの通りで、もともとは田んぼだったであろう場所にバイパスを通して、その沿道が街として拓けていったような造りになっていました。
 そうそう、立ち寄った回転寿司ですが、大きいチェーン店で当時住んでいたあたりにはまだ進出していなくて、この時に初めて入ったはずです。
 お盆期間中とあって中はお客さんで賑わっていましたが、そこは天下のお一人様、すんなり一席空いて食事にありつけたのでした。
 
 ホテル着は21時を回っていたようですね。
 
 
 さてさて、この奇妙な旅の記録も最終日。
 この日はチェックアウトぎりぎりに出発して、ほぼ寄り道なく帰路に着いています。私の記憶もそうなっています。
 途中、有名な某ラーメン屋さんによるつもりが思いっきり道を間違えてしまい、結局そのまま帰ってきてしまったはずです。
 その心残りだけは強めに残っていて、天童市へのひとり旅が記憶の中で埋没してしまったのは、そのせいもあるんじゃないかと勝手に思っていたりします。
 
 以上のように長々と書いてきた天童市への旅の果て。
 実際にこの旅のことは、ほとんど覚えていない状態でした。いつごろ行ったかも曖昧でしたし、記憶の混在もありました。
 どうにかして思い出せないだろうかと考えて、あれこれやってみたら、当時撮った写真からの日時特定からのGoogle Mapsのタイムライン機能に行き当たったのです。
 あとは芋づる式に立ち寄ったホテルやお店や場所を、検索やストリートビューで見てみたり、過去の天気やイベントを追ったりすることで、頭の中ですっかり埃をかぶっていたレコードを探しだす手助けとしてみました。
 大きいのは行動ログであるタイムラインですね。どこに行ったかが意識せずとも記録されているのは、ちょっと怖い側面もありますが、反面このように役立つこともあるということ。普段は機能をオフにしていても、どこかに出かける際はログを取っておくのもいいんじゃないでしょうか。
 
 完全に旅の詳細が思い出せたわけではありません。それでも、やってみるまでは忘れていたことが、いくつかハッキリ思い出せたのは私にとっては収穫でした。
 自分のやったことを忘れ去っているのは、どこかわびしいものです。それが少しでも取り戻せたような気分にはなりました。
 
 今ではライフログというものを採取するようになって、旅に出た時の記録もずっと多く残っています。
 一期一会が旅のひとつの側面であるなら、もう一度出会えるきっかけがライフログを見直すことじゃないでしょうか。
 その時は見逃した、忘れたことが、色々な記録を残すことでもう一度見る機会を持てる。これは、なかなか面白いことだと感じています。

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