日々の疲れは、ユニットバスのシャワーでは取れるわけもありません。もう温泉に行くのはしょうがないんです。
のっけからそんな言い訳をしながら、自分の背中を押すというより思いっきり突き飛ばしつつ、あちこちの日帰り入浴施設にお邪魔しています。
今回は、長岡市は三島地区にあります、花みずき温泉 喜芳に行ってきました。ここ、イチオシです。
公式サイト
旬食・ゆ処・宿 喜芳(きほう) │越後・長岡/花みずき温泉http://www.kihou.jp/sp/
三島地区は、いわゆる平成の大合併で市区町村が現状のようになる前は、三島町という自治体だったようです。
北陸自動車道と関越自動車道がつながる長岡ジャンクションから、車で20分ほどでしょうか。長岡市の市街地からほどよく離れた辺りですね。
前述したように合併前は自治体だったためでしょうか、喜芳の近くには長岡市役所の支所や体育館が建っています。
前述したように合併前は自治体だったためでしょうか、喜芳の近くには長岡市役所の支所や体育館が建っています。
街からほどよく離れて
ちょいと話は逸れますが、個人的な印象として、長岡市の中心部は「あまり好みじゃない街」です。
信濃川の東西に位置するということで、土地が比較的平坦なせいか、特に川の西側の街の造りが起伏に乏しいと感じてしまうんですよね。
長岡市の中心部って、中規模のショッピングモールを住宅街が包むエリアがあちこちに点在するような造りになっていて、どこに行っても代わり映えしない印象を受けてしまいます。
また、道が広いのはいいのですが、バイパスと中央分離帯が多く、見えているのに辿り着けない、行くために大回りさせられる、というのも面倒くさいのです。
また、道が広いのはいいのですが、バイパスと中央分離帯が多く、見えているのに辿り着けない、行くために大回りさせられる、というのも面倒くさいのです。
というわけで、どちらかというと今回書く「喜芳」がある三島地区などの、中心部からちょっと外れた地域のほうが好みです。
近郊では最高峰な温泉施設
前置きが長くなりましたが、喜芳のことを書いていきましょうね。
もう何度か訪れていまして、個人的には長岡市近郊では最高レベルの温泉施設だと思っています。
もう何度か訪れていまして、個人的には長岡市近郊では最高レベルの温泉施設だと思っています。
こちらは日帰り温泉施設と宿泊施設が別棟で、隣り合って建てられています。
都合上、夜に訪れることが多いのですが、駐車場や玄関付近がオレンジの街灯で照らされておりますから、近くまで来ればあの辺りだなとわかるでしょう。
昼間は、長岡市中心部から三島地区に向かって行くと、大きめの看板が見えますからそこまで迷う立地でもありません。
都合上、夜に訪れることが多いのですが、駐車場や玄関付近がオレンジの街灯で照らされておりますから、近くまで来ればあの辺りだなとわかるでしょう。
昼間は、長岡市中心部から三島地区に向かって行くと、大きめの看板が見えますからそこまで迷う立地でもありません。
入り口前に置かれている大きなカエルさん。最近名前がつきました |
入店時に靴箱に履物を入れて施錠。フロントで入浴料とともに鍵を渡すと、脱衣所のロッカーと引き換えてくれます。
入浴料は平日で大人870円、土日祝は1,080円。タオル付きです。
頻繁に利用するにはちょっとお高い価格設定ですが、夜18時以降はなんと270円引きで、平日600円の土日祝870円となります。タオル付き600円のこのお得感。
頻繁に利用するにはちょっとお高い価格設定ですが、夜18時以降はなんと270円引きで、平日600円の土日祝870円となります。タオル付き600円のこのお得感。
建物は三階建て。
一階がフロント、ロビー、売店、宴会場や食事処。二階が大浴場と休憩室、マッサージルーム。三階が仮眠室とTVシアタールームなどとなっています。
一階がフロント、ロビー、売店、宴会場や食事処。二階が大浴場と休憩室、マッサージルーム。三階が仮眠室とTVシアタールームなどとなっています。
施設の構成としては健康ランドやスーパー銭湯に似ていますが、全体的に品のいい旅館のような雰囲気の内装で統一されているので、スーパー銭湯などにありがちな若干下世話な空気感は感じません。
むしろ、高級志向なイメージでデザインされていて、特に一階部分はそういう感じでまとめられている印象があります。
宿泊施設が隣接していますから、そちらと合わせたデザインなんでしょうね。一度泊まってみたいものです。
そのおかげかどうか分かりませんが、客層も比較的いいなという印象です。スーパー銭湯などでは、客層も良くなくマナーの悪さが目に付いてしまう事もありますが、ここではゼロではありませんがそういう客は少ないなと感じています。
むしろ、高級志向なイメージでデザインされていて、特に一階部分はそういう感じでまとめられている印象があります。
宿泊施設が隣接していますから、そちらと合わせたデザインなんでしょうね。一度泊まってみたいものです。
そのおかげかどうか分かりませんが、客層も比較的いいなという印象です。スーパー銭湯などでは、客層も良くなくマナーの悪さが目に付いてしまう事もありますが、ここではゼロではありませんがそういう客は少ないなと感じています。
大浴場へ
早速エレベータで二階へ移動し、大浴場へ。
暖簾をくぐって脱衣所へ入り、先程の鍵に付いているナンバーのロッカーを探します。
暖簾をくぐって脱衣所へ入り、先程の鍵に付いているナンバーのロッカーを探します。
ちょっと変わっているのが、ナンバーが横方向、しかも右から左へ連番だということ。他ではこういった採番のロッカーは見た記憶がありません。
ロッカーは正方形のもので中央のが縦三段の、壁際のものが四段。その横列の端でナンバーが下の段に折り返すので、縦に採番されているタイプのロッカーに慣れていると、自分の場所が探しにくいかもしれません。
ロッカーは正方形のもので中央のが縦三段の、壁際のものが四段。その横列の端でナンバーが下の段に折り返すので、縦に採番されているタイプのロッカーに慣れていると、自分の場所が探しにくいかもしれません。
ついでにロッカーの使い勝手を書くと、扉はほぼ正方形なのですが、よく見かける物より、少し奥行きがあります。
これが意外と使いやすく、例えば手前に着替えやタオル、奥の方に脱いだ衣類という感じで置けるのです。
脱衣所が広くなかったりして、他のお客さんと着替えをするスペースが重なっちゃうような場合は、サッと着替えてしまいたいものです。
その点では、間口のわりにあまりストレスを感じない造りだと感じました。
内湯は大浴槽の他に、ジャグジー付きジェットバスとサウナに水風呂とシンプルですが、内湯の広さはそこそこ大きめ。
特にジャグジー付きのお風呂は、壁にもたれかかると背中からジェットバスの適度な刺激があり、伸ばした足元にはジャグジーの泡によるボコボコ感が味わえてかなりいい感じ。
浴槽の壁には、加温循環と表記があります。湯温は熱すぎず、ちょうどいい感じ。
特にジャグジー付きのお風呂は、壁にもたれかかると背中からジェットバスの適度な刺激があり、伸ばした足元にはジャグジーの泡によるボコボコ感が味わえてかなりいい感じ。
浴槽の壁には、加温循環と表記があります。湯温は熱すぎず、ちょうどいい感じ。
洗い場の数も必要充分で、仕切り付きとなしが半々という感じ。
シャンプーとコンディショナー、ボディソープが常備されています。
内湯の入り口のドア前には、体洗い用のタオルが置いてあって自由に使うことができたり、かかとをこするブラシとシャンプー用のマッサージブラシも備えつけてあるなど、アメニティ類は充実していますね。
シャンプーとコンディショナー、ボディソープが常備されています。
内湯の入り口のドア前には、体洗い用のタオルが置いてあって自由に使うことができたり、かかとをこするブラシとシャンプー用のマッサージブラシも備えつけてあるなど、アメニティ類は充実していますね。
ちゃんと露天感のあるお風呂
露天風呂は大きな岩風呂に、檜と陶器の浴槽の三つです。
一番広い岩風呂が外側に配置されていて、一段上がって陶器風呂、更に一段高くして檜風呂と、どこに入っても見晴らしを損なわないような工夫を感じます。
岩風呂は屋根がなく開放的な造りです。内風呂ともガラス一枚で隔てられているだけで、夏季は内風呂から直接出入りできるように扉が開放されている時もありました。
陶器風呂のみ市水の沸かし湯で、ここだけ市水と聞くと、なんとなく避けたくなるのが不思議な心理ですが、陶器製のバカでかいバスタブという感じで、実際に入ってみると居心地が良くて意外と気にいっています。
檜風呂の方は建物側にあって屋根がついており、源泉かけ流しで他のお風呂よりも若干ぬるめの温度設定です。長湯に向きますね。
檜風呂の方は建物側にあって屋根がついており、源泉かけ流しで他のお風呂よりも若干ぬるめの温度設定です。長湯に向きますね。
長岡市内中心部のスーパー銭湯や日帰り温泉には何ヶ所か立ち寄ってみましたが、どこもかしこも露天とは名ばかりの「屋外湯」がある施設が多くてね。
隣の建物の壁しか見えなかったり、壁と天井があって「ほぼ室内だろ!」とツッコみたくなる所がほとんどです。
行ってみた中では、記事にもしている「麻生の湯」が唯一露天な感じが味わえました。
隣の建物の壁しか見えなかったり、壁と天井があって「ほぼ室内だろ!」とツッコみたくなる所がほとんどです。
行ってみた中では、記事にもしている「麻生の湯」が唯一露天な感じが味わえました。
いつもと違うお風呂に入るってのも日帰り温泉の楽しみですから、露天と名がつくお風呂なら曇雨やみぞれに打たれようが、天を仰いでみたいじゃありませんか。
そういう意味では、建物の二階ですがまごうことなき「露天」風呂。
明るい時間帯には周辺の田園風景を一望できますし、空と星とわずかに街明かりが見える夜間もなかなかの風情です。
春になると、庭に咲いている桜を上から眺める事ができます。風呂に入りながら、桜を上から見るというのも中々体験できないのではないでしょうか。
明るい時間帯には周辺の田園風景を一望できますし、空と星とわずかに街明かりが見える夜間もなかなかの風情です。
春になると、庭に咲いている桜を上から眺める事ができます。風呂に入りながら、桜を上から見るというのも中々体験できないのではないでしょうか。
ただちょっと、外に面した手すりが低いなと思ったので、子供などが転落しないか不安ではありました。
風呂上がり。
脱衣所に、洗面所と呼ぶにはちょっと小洒落た感じの一角がありまして、手洗いができるスペースが10ヶ所くらい。そこでドライヤーが使えます。綿棒やヘアトニックなども設置してあります。
この綿棒がちゃんとコシのあるやつです。ここ大事なポイントですね。
この綿棒がちゃんとコシのあるやつです。ここ大事なポイントですね。
館内をウロウロ
さて、さっぱりしたので館内の探索をしてみます。
そうそう、館内はロビーでもお風呂場でも、昭和系歌謡曲が琴っぽい楽器で和風インストゥルメンタルアレンジされた、どこで売ってるんだよって言う感じの謎BGMが流れているのですが、三階に上がるとそれは聴こえません。
この階には、仮眠室や、ヘッドフォン付きテレビをリクライニングシートで見ることができるシアタールームがあるので、BGMもなく静かなんですね。
この階には、仮眠室や、ヘッドフォン付きテレビをリクライニングシートで見ることができるシアタールームがあるので、BGMもなく静かなんですね。
仮眠室は、床にマットのようなものが敷いてあって、無料の貸毛布とともに夢の国へ誘おうとするので油断がなりません。入り口は一か所ですが、男女で部屋が別れています。
別室のリクライニングシートの方もいい感じで、電動式でリクライニングするソファが置いてあり、ソファに対してひとつずつテレビが備えつけてあります。どちらも休むことに集中できる環境です。
一階に戻りますと、自販機やちょっとした土産物系の販売スペースの他に、貸し部屋や宴会場があります。利用していませんが食事も可能です。
ソファやロッキングチェアにテレビが置いてある休憩室もあり、一服したり待ち合わせに使える感じ。
ソファやロッキングチェアにテレビが置いてある休憩室もあり、一服したり待ち合わせに使える感じ。
他にもキッズルームもあるので、家族連れも含めて長居できる施設になっています。
そんな感じで利用客も多い施設なのですが、私がメインで利用している平日の夜に限って言えば、浴室内外にかかわらず混み合ってちょっとツライなという印象はほぼありません。
おそらく、三階建て各階で利用用途を絞っているので、お客さんがある程度館内で分散するからなんでしょうね。
もちろん、休日などはこの限りではないと思いますが。
ここを利用していると、結構考えられた設計になっているなと感じることがあって、そういうのもポイント高いというか利用していて面白い部分です。
と、いうわけで、長岡市の喜芳を堪能しました。冒頭にも書いたように、すでに何度か利用しています。今のところ、完全に私好みの温泉施設です。
平日夕方以降の料金はかなりお得感があると思いますし、館内でWIFIが利用できるなど長時間の利用を想定した環境が整っていますから、日中や休日利用もアリではないでしょうか。
今後も日々の疲れを癒やすべく、お世話になると思います。