再訪して感じたこともあるので、あらためてこちらの温泉について書いてみたいと思います。
前回の記事はこちらです。
新潟県長岡市の「天然温泉 麻生の湯」に行ってきました
https://lifelogblog2015.blogspot.nl/2016/11/blog-post_27.html?m=1
このロゴ、かっこよくて好きです |
麻生の湯は、長岡市内の中心部の東端に位置しています。国道8号線バイパスから近く、アクセスしやすいところにあります。この地域内の天然温泉施設としては、もっとも市街地に近いのではないかと思います。
そのぶん、多くのお客さんが訪れるのではないでしょうか。現に、国道のバイパスから降りてすぐの場所に非天然のスーパー銭湯が一軒あるのですが、こちらはいつも大勢の人でにぎわっているようです。一度利用しましたが、いい場所に建っているのに、率直に言って手狭でのんびりとはできませんでした。
麻生の湯も、広くはありません。おそらく潜在的な客数に対して、充分なキャパシティーではないのではないかと感じています。
なぜいきなり立地や広さから書いているかというと、麻生の湯は地下1,200mから湧き出している温泉をそのまま使用しているそうで、けっこうぬるめなのです。風呂場に設置された水温計は40度くらいを指しています。
ぬるめのお風呂ですから、ゆっくりつかりたくなりますよね。ぬるめのお湯に長時間つかるとリラックスできますし。
でも、お風呂場が混雑していたらそうはいきません。第一、落ち着かないでしょう。
麻生の湯は残念ながら、ちょっとお客さんがやってくると混雑するくらいの広さなので、日にちや時間帯によっては、利用しにくさを感じてしまうのです。
第一印象がこういったものでしたので、再訪したいなと思ってはいたものの、日中や休日は行く気が起きませんでした。しかし、たまたま遅い時間になってどこか温泉に行きたくなった時に、24時まで営業している麻生の湯を思い出して、今回の再訪に至ったという次第です。
22時を過ぎても営業している入浴施設は、近隣では麻生の湯と前述のスーパー銭湯系列の2店舗しかありません。新潟県全体を見ても、私の知る限り10軒あるかないかじゃないでしょうか。
私が訪れたのは22時ころでしたが、まだまだお客さんはいたものの比較的のんびりと温泉を楽しむことができました。
この時間帯では、施設内の食事処やマッサージなどは営業していませんが、そのぶん人もまばらで落ち着いて長湯できますし、休憩所もガヤガヤしていません。
ビジネスモデル的には長時間滞在型を目指して作られているのでしょうが、再三書く通りにキャパが小さいものですから、休日にゆっくりと長居するような使い方は向いていないと思っています。
むしろ、日帰り入浴施設としてのいいところを味わうには、開店直後か閉店前のお客さんが少ない時間帯に利用するのがベストな気がしています。17時以降ですと値段も安くなるので、やはり夜の利用がおすすめですね。
ぬるめのお湯は身体に負担も少なく、長めに入っていると緊張がほぐされている気になってくるから不思議です。露天風呂があり、ちゃんと「露天」で空が見えます。
この日は大きな満月が出ていましてね。限りなく零度に近い外気をどこまでも昇っていく湯煙のせいか、時折ぼんやりとかすむ月の光は、飽きることなくいつまでも眺めていられるようでした。
首から上はまだ冬の空気の中にあるのですが、温泉の中に投じた身体のほうは芯から温まっているせいか、寒いと感じることはありません。月見に一杯、飲れれば最高なのですが、それはどこか風光明媚な温泉宿にでも泊まった時のためにとっておくとしましょう。
風呂上がりに髪を乾かしていると、以前は気が付かなかったのですが綿棒が設置してありました。前もあったのかな、と思いつつありがたく使わせてもらうと、しっかり腰のある綿棒でね。お風呂上りに綿棒で耳を掃除しないほうがいいとは聞くものの、もう癖になっているので仕方ありません。軸棒のしっかりしているやつだと、汚れもしっかり取れるので、使いやすいものが置いてあって助かります。
再訪で感じたことを中心に、麻生の湯について書いてみました。現在は新潟県内をあちこち訪ね歩いていますが、他県で訪れたことのある日帰り入浴施設でも、実は似たようなことを感じたことがあります。
温泉の場合、立地上の制約が大きいのかもしれませんし、採算を考えるとリラクゼーションや長時間滞在といった方向に向かうのはやむを得ない部分もあるのでしょうが、私のように落ち着いた感じが好みの人にとっては、悩ましいこともあります。
温泉施設も、存続が難しく閉業してしまうところも少なくありませんから、いいところがあれば上手く活用していきたいですね。
なんだかんだ言って月見風呂を堪能しましたし、せっかくのいい温泉ですから末長く営業してもらいたいものです。