日帰り温泉レビュー えちご川口温泉は露天風呂が最高

2017年6月25日日曜日

#レビュー #日帰り温泉 #旅

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 久しぶりに日帰り温泉のエントリーです。今回は新潟県は長岡市の「えちご川口温泉」へ行ってきました。露天風呂が非常に素晴らしいので、そのあたりも含めて書いていきます。


 公式サイト
えちご川口温泉| オフィシャルサイト ホテル サンローラ・えちご川口温泉 http://www.hotel-sunrolla.jp/echigokawaguchionsen/

川口地域の独特な立地


 まずは、えちご川口温泉がどういう立地になっているのかから見ていきましょうか。ちょっとこちらをご覧ください。
 
新潟県:県内の市町村合併地図http://www.pref.niigata.lg.jp/shichouson/1203958849744.html

 リンク先は新潟県のサイトです。
 県の市区町村の区域が分かると思います。中央のピンク色に塗られた部分が長岡市になります。
 その中の下の方、よく見ると飛び地になっているエリアがあると思います。ここがえちご川口温泉のある川口地域です。昔は町だったようですが、市町村合併によって長岡市となったようですね。

 同じ長岡市といっても、川口地域に行くには一度小千谷市など隣接した他の市町村を通らなくてはなりません。市内でも変わった位置付けの地域と言えそうですね。
 在来線の駅もありますし、関越自動車道のインターもありますからアクセスが悪いわけではありませんが、有名な名所や観光地には乏しく、仕事や旅行などでわざわざ川口地域に来るというパターンは多くないんじゃないかと思います。

えちご川口温泉 


 川口というだけあって、長野方面から続く信濃川と群馬県境から流れてくる魚野川が合流するあたりを見下ろすように建っているのが、えちご川口温泉です。
 
 川口地域を通る国道17号線を走っていると、関越自動車道と交差して高速道の下を17号線が潜る形になる場所があります。
 その付近に道の駅とコンビニが斜向かいに建つ交差点があり、そこをコンビニ側へ曲がっていくと運動公園入り口のアーチ状の看板があります。

 そのまま傾斜がきつめの山あいへの道を進んでいくと、左手に広い駐車場と大きな建物が見えできます。途中で看板がありますから、迷うことはないでしょう。
 駐車場のほうに入っていくと建物が三つ見え、向かって左手がサンローラという宿泊施設で、中央がえちご川口温泉の入り口。右手にあるのが温泉棟になります。
 
 私がお邪魔したのは夕方。18時近くだったと記憶しています。夏至が近い時期ですから見上げれば雲間から青い空がのぞいていて、まだまだ明るい時間帯でした。
 車を停めて外に降りると、鳥の声が一番よく聞こえるような場所です。不意に静まり返って、それに合わせて心も静まるような場所です。

えちご川口温泉の玄関

ちょっと変わったロッカーキー


 自動ドアをくぐった玄関先で靴を脱ぎ、下駄箱へ預けて鍵を取って中へ入ります。
 フロント脇にある券売機で入場券を購入します。大人800円のタオルなし。18時以降は700円です。タオルや館内着のレンタルもあります。
 
 ここはプールやトレーニングルーム、大広間やレストランなどが併設されていて、施設内でも色々と楽しめるような造りになっているんですね。雰囲気的には健康ランドに近いかもしれません。
 
 フロントに下駄箱の鍵と券売機で買った入浴券を渡すと、カードキーがもらえます。
 これは「脱衣所の鍵を開ける鍵」になっていて、二重ロックとでもいうような仕組みです。脱衣所のロッカーはここでは指定されず、空いている中から選んで利用します。ちょっと変わっていますね。

ロッカーキー
このカードを脱衣所のロッカーにセットするとロッカーの鍵が開く

 ちょっと話を戻しまして、鍵をもらったら浴室へと向うのですが、これが結構遠いのです。
 外から見て右手の、別棟になっている建物へ行くのですが、その建物へ向かう通路が別棟の外周をぐるっと回るような感じで配置されているので、脱衣所まで辿り着くまでに何度も角を曲がって思ったよりも歩かなくてはいけません。

 たまたまですが、腰の曲がったおばあちゃんが杖をつきながらヒイコラと歩いていましてね。色々お察し申し上げた次第です。
 途中には誰かが撮ったであろう写真がパネルにしていくつも飾ってあったり、マッサージ機が通路沿いに並んでいたりします。通路の作りが広々しているので、マッサージ機が置いてあっても邪魔には感じません。その分、先程も書いたように遠く感じるとも言えるのですが。

温泉棟への廊下

 何度か角を曲がってようやく浴室への入り口に辿り着くと、手前と奥で男女が別れています。男女は週によって入れ替え制です。
 
 脱衣所では縦長二段のロッカーが配置されていまして、プール利用者と温泉利用者で使ってもいいロッカーが一応別れているようでした。

 プールは夏季のみということでこの日は営業しておらず、手頃なロッカーへ先程もらったカードキーを差してスライド式のロックをすると、ロッカー本体の鍵が回せる仕組みになっています。
 カードキーといっても厚手の紙製ですし、この仕組みのせいかどうかわかりませんが、使用中止と張り紙がされているロッカーが結構目立ちました。
 
 ロッカー内もちょっと使いにくく感じました。
 縦長の細いロッカー内側左手に、おそらく眼鏡などの小物を置くための小さな台が付いているのですが、邪魔になる感じで出っ張っていて着替えなどの入った荷物が置きにくいのです。せめて折りたたみ式だったら気の利いた設備になりそうなのですが・・・
 

素晴らしい眺めのお風呂

ようやく内湯に入ります。洗い場は仕切りがついていていいですね。リンスインシャンプーとボディソープが備え付けてありますので、タオルを借りれば手ぶらで入浴しに来ることができますよ。
 
 内湯は大浴槽の他に流水風呂、電気風呂、寝湯、サウナがあります。
 大浴槽のお湯は色がついていますが、匂いは特にしないようでした。熱くはありませんから、のんびりと入っていられます。
 変わり風呂の中では、流水風呂がいわゆるジェットバスなのですが、浴槽の床にも噴射口があり、足裏に水流を当てることができます。勢いもそこそこ強いので、ここでしばらく足裏マッサージをしていました。
 
 電気風呂は多分お目にかかるのは二回目で、初めて見たのは富山かどこかだった気がします。
 ピリピリ感がお湯越しに伝わってくるのがなんとなく苦手でして、今回もちょっと足をつけて電気を感じただけにしておきました。
 
 内湯からもガラス張りの壁面越しに、外の景色を見ることができましてね。これは建物の中から見てる場合じゃない、露天風呂へいくしかないなと、内湯の探検をさくっと切り上げて露天風呂のドアをくぐります。
 その途中、壁に編笠がかけてあって、雨天はこれを使っていいのかな、などと思いつつ外へ。
 
 こういった温泉施設の露天風呂では、結構広い部類じゃないでしょうか。手前には源泉がそのまま使われている浴槽があり、これも充分大きいのですが、その向こうには開けた敷地に石で囲うように設えられた大浴槽が広がっています。

 浴槽というより池というかプール感さえありますよ、これ。大きな石が配置してあって真四角ではなくデコボコしていますが、おおむね楕円形の池ないしちょっとしたプールサイズの温泉といっていいでしょう。
 
 露天風呂の縁まで行くと、建物が崖といっていい傾斜地の縁に建っているのがよくわかります。
 巨大な浴槽の向こうは特に囲いもないので、行こうと思えば崖になったあたりまで行けそうでした。左右も目張りはありますが、基本的には山の中といった風情です。

 見下ろすと、信濃川と思しき河の流れが曲がりくねっている続いている様子と、その向こうの町並み、さらに向こうの高速道路を一望することができます。
 さらにさらに遠くへと見やれば、深い緑に覆われた山々に視線がぶつかるまで邪魔するものはありません。
 折しもようやく今日のお勤めを終えた太陽が、その山々の向こうへ去っていく頃で、残念ながら薄曇りなのであかあかとした夕焼けは拝めませんでしたが、実に雄大な印象を受けました。
 
 石造りの大浴槽も、崖側の縁の所々に腰掛けられる大きさの石があって、お湯に浸かりながら飽きのきそうもない景色の移ろいに浸っていると、時々電車が通る音がガタンゴトンと聞こえてきましてね。
 道路には蛍のようにヘッドライトが灯り始めて、帰るアテのない旅の途中というのに、郷愁のようなものがよぎるのでした。

何度も来たくなるいい施設


 実はこのえちご川口温泉には、このあとすぐにもう一度お邪魔しています。その時に交代制になっている手前側の浴室を使うことができました。

 内湯の構成は奥側と大きく違いませんが、露天風呂は手前には同じく源泉のお風呂。奥側の展望のいいあたりは、大浴槽の広さこそ奥側のに比べると若干コンパクトな印象ですが、大きな岩がポツポツと配置されていてまた違った印象を受けました。眺めの良さはどちらも同じです。
 
 後回しにしていた源泉の風呂にも入ってみました。お湯は茶色く濁っていて、底は見えません。手すりを頼りに浴槽に入って身体を沈めてみると、少し熱いかなという気がしました。間もなく芯まで温まってくる感覚がありまして、湯上がり後もそういった感覚が残っていたのを覚えております。
 
 風呂上がり。
 脱衣所にはドライヤーや綿棒などが置いてあって自由に使うことができます。綿棒は芯のしっかりしたいいやつだったのですが、ドライヤーは携帯用という感じのの小さなタイプで、髪の長い女性なんかは乾くまでにかなり時間がかかると思います。
 
休憩所の大広間
人の少なくなった大広間

 平日の夕方だったせいか、大広間に行っても他のお客さんはまばら。先程の露天風呂と同じ並びに位置しているようで、露天風呂で見えた景色をガラス越しに眺めることができます。
 私が大広間に来るまでには日が暮れていたので残念ながらその景色の写真はありませんが、冒頭に載せたえちご川口温泉のウェブサイトに夕日が沈む光景が載っているのでご覧ください。
 
 他にもレストランや売店などの設備がありますし、周辺には道の駅やキャンプ場、運動公園などがありますからアウトドア的な用途で周辺を含めて遊んでいくには、面白い地域かもしれません。
 コンビニもありますし、車でちょっと走れば小千谷市が近いので買い出しも可能です。
 
 
 そんな感じで、露天風呂が素晴らしすぎる日帰り温泉、えちご川口温泉をご紹介しました。立地的に立ち寄りやすくはないかもしれませんが、足を伸ばしてみる価値はあると思います。
 おすすめの季節や時間帯は、初夏から秋口。日が長く、まだ明るいうちから温泉に入って長湯するのが最高ではないでしょうか。逆に冬場は雪が非常に多い地域ですし、山あいですから車で登るのも苦労しそうです。
 雪に包まれたあとの、かの景色を見てみたい気持ちも非常に強いのですが。

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