旅とコーヒー

2018年5月19日土曜日

#食べもの #旅

t f B! P L
 コーヒー好きですか。
 私も好きです。こだわりはありませんから、この豆が云々とか淹れ方がどうのとか洒落臭い話をしたいわけじゃないので大丈夫です。
 何が大丈夫かは、まだよくわかっておりませんけども。

深夜ラジオとコーヒーと


 まだ若かった頃は、インスタントコーヒーを手放す事ができませんでした。
 深夜ラジオを聴きながらお湯を沸かしてね。
 夜の厚い闇の向こうから届く少し雑音混じりの声が、カップから立ち昇る白い湯気と溶け合って、なんとも形容し難い時間を私にくれたものです。

 ながら聴くのがラジオの良さ。ひとくちすすっては、スピーカーやイヤフォンからの声に耳を傾ける。
 そして深夜の高揚感をコーヒーが落ち着かせてくれたり、盛り上げてくれたりね。
 
 
 残念ながら極度の面倒くさがりですから、自宅で豆から挽いてコーヒーを飲むまでには至っておりません。もちろん、苦味だの雑味だのを語る資格もございません。
 
 要は、コーヒーはお酒と一緒で雰囲気モノ、深夜ラジオを聴きながらというのもそうですが、とどのつまりは気分とか空間とセットで楽しむモノだと決め込んでおります。


 コーヒーと同様に、紅茶も好きです。
 ですが旅先では入手のしやすさから、やっぱりコーヒーを飲む事が多くなります。

旅とコーヒー


 ビジネスホテルに泊まるなら、お湯の調達には事欠きませんから、紙コップとセットになったスティックタイプのコーヒーを持参することにしています。

 繰り返しになっちゃいますけど、先程も書いたように雰囲気で飲みたくなるのです。ですから、飲みたい時に手元にないってのが一番嫌なのです。
 飲む予定がなくても、旅の荷物の中にはいつもスティックコーヒーが入ってる状態ですね。
 この前、長野県飯山市に行った時はスティックコーヒーを持っていくのをすっかり忘れていて、ちょっと残念な気持ちになったものです。


 
 ホテルによっては、ウエルカムドリンクでコーヒーが飲める場合もありますよね。
 出張など仕事で旅に出ると、ホテルで作業する事もあります。特に勤勉じゃありませんから、パソコンや資料を広げたりするだけでウンザリで。

 そういう時って気持ちを切り替える必要もあり、私の場合はそのスイッチとして「コーヒーを飲む」という行為があると自覚しています。
 
 ひとりで出張だと、やるべき事さえ終わらせれば後は自由になれるわけですから、サクッと仕事をやっつけるためのスイッチが、日頃飲んでいるコーヒーなんでしょうね。

朝とコーヒー


 仕事ではない旅になると、コーヒーを飲むのは朝が多くなります。
 ホテルだとそうでもないのですが車中泊していると、時間になったら起きるというより、明るくなってきたとか車内の温度が上がってきたとか、そういう目覚め方になるもので。
 
 そうすると、普段そんな時間に起きないだろっていう、朝の4時とか5時に目が覚めちゃう事もあります。
 寝起きで朦朧としながら、あれここどこだっけ、ああそうだ昨日は力尽きてここで寝たんだ・・・ みたいな事をぼーっと考えて。
 
 朝ごはんどうしよう。
 これから何しよう。
 どこに行ったら褒められるかな・・・
 そんなモヤのかかった脳内で、堂々巡りぐるぐるバスツアーが始まると、ほんの僅かな理性のホントに欠片が、
 
 (そのバスに乗っちゃだめだって! ちょっと冷静になんないと、今回もまたどこ行こっかなーで午前中が終わるんだからもう!)
 
 ・・・ね?
 
 旅先の朝の、まだ目覚めきってない頃のぼんやり感ふんわり感の半分自分じゃないあたり。
 そういう時に飲むコーヒーが美味いんですよね。
 
 ひとり旅で、何してもよくて何もしなくてもよくて、何時までなんて縛りはなくて、何も得なくてもいい。
 
 そんな状況に置かれてる事そのものが楽しい。
 そういう朝に飲むコーヒーってのが格別なんです。
 
冬の旅先の朝の定番

 今はコンビニでも安くてちゃんとしたコーヒーが手に入ります。
 色々とハードルはあるものの、お好きな方はお湯を沸かしてコーヒーを淹れて、余ったら真空断熱系のマグに入れておく、みたいなのもいいですよね。

お湯を沸かすという行為


 ちょっと話はそれますが、お湯を沸かしてる間ってのが、また旅情をそそると思いませんか。
 
 自宅にいると電気ケトルとかレンジでお湯を沸かすようになってきて、火を使ってお湯を沸かすなんて事もなくなってきましたよね。
 
 キャンプとかで、バーナーとケトルとかクッカーでちょっとだけお湯を沸かして、コーヒー飲んだりカップラーメン食べるでしょ。
 私はキャンプそのものはそれほど好きじゃありませんが、あの行為だけは最高だと思います。
 
 キャンプ場じゃなくたって、ビジネスホテルの電気ケトル、あれもいいもんだと思いますよ。火は起きませんけど、お湯が湧くのを待っている時間が好きなのかもしれません。
 
 家では電気ケトルを愛用しています。コンロの青い火で沸かすのに比べたら短時間で湧いちゃいますけど、不思議と嫌いじゃありません。

再び旅とコーヒー


 特に公共交通機関を使って旅をすると、飲み終わっても捨てやすくてこぼれないペットボトルが最強だと思います。
 
 ですが、保温保冷がネックじゃないですか。そういう時に、密閉できるマグやボトルを持ち歩く手もありますよね。
 洗う必要が出てくるのでその点をクリアする必要がありますが、特に保温が効くのは旅先ではありがたい要素だったりします。
 

 たまにやるのは、コンビニコーヒーやペットボトルの飲み物を真空断熱ボトルに詰め替えて持ち運ぶこと。
 
 サイズに注意が必要ですが、ローソンではコーヒーを買う際に、持ち込みのマグに入れてもらうと10円引きになります。
 ローソンのコーヒーLサイズは、360mlの容量があるマグならちゃんと入りますので、あとは機械にセットできる高さであれば問題なく入れてもらえます。
 
 これって意外にやっている人を見かけませんし、そのせいか店員さんも10円引きを忘れる事があります。
 10円引きの処理をしなくてはいけないので致し方ない部分もありますし、気にする額でもないのですが、今後ひっそりとサービス終了していたりするもあるかもしれませんし、気になる方はレジで事前に確認するといいのではないでしょうか。

 旅とコーヒーって「合う」ような気がします。
 お茶でもない、ジュースでもない。お酒でもない。やっぱり旅にはコーヒーがしっくりくると、なぜかそう思うのです。

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