道の駅 うみてらす名立を散策 併設の名立の湯 ゆららも堪能

2018年5月14日月曜日

#レビュー #道の駅 #日帰り温泉 #旅

t f B! P L
 埒のあかない旅の途中で、日本海沿いに位置する道の駅「うみてらす名立」へ行ってきました。
 国道沿いの大きな道の駅ということもあって利用者が多く、個人的には立ち寄るのに躊躇する印象が強かったのですが、平日ならばとお邪魔したというお話。

※2018年12月3日 再度お邪魔したので加筆しました

 車で旅をしていると、道の駅にお世話になる事が増えます。よね?
 ちょっとした休憩。お土産品の購入。食事や仮眠・・・
 
 あまり計画性のない、ある意味自由な旅をしていると、逃げ場が必要だったりします。
 スケジュールを組み直したり、ぼんやりと想いを巡らせたり、荷物を整理したりと、体勢を立て直す時間や場所ですね。
 自由すぎると見失うものもあったりして、ね。
 
 そういう意味もあって、道の駅を見かけるとできるだけ立ち寄るようにしています。
 道の駅ってだいたい2km手前くらいから案内板が設置されていますから、旅をしているとよく発症する「どこまでも行っちゃえモード」を解除して、キリよく休憩に入りやすいんですよね。
 実際は、駐車場が混雑していたり、夜なのに騒がしかったりすると、すぐにその場を離れてしまいがちですが。

うみてらす名立


 今回お邪魔した「うみてらす名立」は、何度か通りかかったり立ち寄った事があったのですが、土日祝日は人気があるのか駐車場がいっぱいでお客さんも多く、長居することはありませんでした。
 立地や景色に館内設備など、どれをとっても人気がありそうというのもうなずけるものが揃っています。
 
 うみてらす名立は新潟県上越市にあります。
 上越市内から国道8号線を富山方面に進んでいくと、だいたい20kmほどでしょうか。日中であれば海沿いにある風車と建物が見えてくると思います。

うみてらす名立での夕陽
後日撮影した敷地内から見た夕陽と風車

 海沿いにはうみてらす名立の建物と漁港があり、国道を挟んで名立地区の町並み。その向こうは北陸道と名立駅があって、そこを越えるとすぐに山になるような地形です。

 名立駅から歩いてくるにはちょっと遠くなりますが、北陸道のインターからは遠くはなく、上越市内からのアクセスは悪くありません。
 道の駅の駐車場は広く、一般車両の他に大型やバス専用のエリアもあります。ですが、行楽シーズンの日中はかなり埋まってしまう印象がありますね。

 そうは言っても、今回はなんたって平日ですからね。
 どんなもんかしらと道の駅に入っていくと、キャンピングカーや乗用車やトラックやらと、思ったよりは車が停まっておりました。

入口のテーブル

館内にはこの手の謎オブジェが結構ある

道の駅の中へ


 道の駅の建物は、正面入口から向かって右手が宿泊施設になっています。オーシャンビューな宿泊施設でしょうから、機会があれば一度泊まってみたいものです。

 今回はそちらに行かず、正面入口の自動ドアをくぐります。すぐ右にはトイレがあります。建物内にありますが、夜間でも開放されていて自由に利用できます。

 トイレにも行かずに、そのまま正面にあるもう一枚の自動ドアを抜けると、ちょっとした休憩スペースになっています。ここも夜間開放されていて、椅子とテーブルや自販機が並んでいたり、道の駅周辺のパンフレットなどが置いてあります。

休憩所の掲示物
正面入口すぐの休憩所内

 休憩スペースから左手に進むと、土産物売り場や併設の入浴施設などのエリアがあり、正面は中庭に通じています。上から見た場合、中庭を囲んでコの字を左右反転した形に建物が建っているイメージですね。

 左手に進んでまずあるのは海産物売り場。近海モノの海の幸や上越市の特産物などが売られています。

売店の様子

 売り場を抜けた角を右に曲がると、食事処とお土産物屋さんがあります。外に通じるドアと二階への階段もあり、二階はレストランのようです。

 お邪魔したのはお店が開いて間もない時間帯で、半分まだ準備中といったところ。

時期的にゴールデンウィークが終わった後くらいにお邪魔したのですが、連休中は相当忙しかったと見えて、店員さん同士が「なかなか疲れが取れなくて」的な話をしているのが聞こえてきます。
 そうですよね、繁忙期の大きな山がゴールデンウィークでしょうから、忙しかった事でしょう。フランクに話しかけたりはしませんが、店員さんたちの素の会話が聞けたりするのは嫌いじゃありません。

海産物売り場の天井のオブジェ
海産物売り場の天井のオブジェ

 食事エリアは通路内に厨房が二箇所あって、海鮮丼やラーメンなどが注文可能。そばにはいくつかテーブルが並んでいて、注文したものをそこで食べられるようでした。
 二階のレストランはお邪魔していませんが、ゆっくり食事を楽しみたいかたはこちらがいいのかもしれません。
 
レストランの看板

 今はそれほどピンとくるものがなく、そのまま建物内をずんずん進んでいくと、もうひとつ右に曲がって入浴施設が見えてきます。
 入り口手前に掲示してあるイベントカレンダーを何気なく見ていると、本日メンズDAYとやらで入浴料金が男性は390円也。

ゆららの日替わりサービス

 え、390円って安くね? 銭湯レベルで安いじゃないの。普段700円って書いてあるよ?

 こりゃあ、このタイミングで呼ばれたなと。こういう巡り合わせが無計画な旅の醍醐味というか、いいところです。
 

お風呂タイムのその前に


 というわけで、そのまま突撃しようと思ったのですが、ふらっと入ったものですから着替えもタオルも車の中です。

 これはあれかな、車に一旦戻って着替えを持ってきたら周辺を散策しちゃったりして、若干汗をかいてからの朝風呂じゃないのと、テンションが急激に上がってまいりましてね。
 
 旅に出たものの、ここまでは持病やらのせいで体調が思わしくなく。旅してるっていうよりは、休んでるに等しい日々だったもんですから、ようやくノッてきたかという感じなのです。
 
 まずは着替えを取りに行こうと、お食事エリアに逆戻り。
 そこで裏口のように外へ通じるドアを見つけたもんですから、そっち行きますよね。当然ね。

構内の案内板
商店街連絡通路が気になる

 ここが地下道に繋がっていて、通行料の多い国道の向こう側にある名立の市街地方面へ出られる様子。この辺に住んている方々は、ここから道の駅に足を運ぶんでしょうね。

 これまでは気が付かなかっただけなのかもしれませんが、道の駅にこういうような地域とつながる通路があるってのは初めて見たものですから、ちょっといいなと思ってしまいました。
 
商店街への地下通路

 名立地区を歩いて巡りたい衝動もあったのですが、お風呂が待ってるから。待ってますから。とりあえずは道の駅を探索しましょう。という事になりました。

2018年12月3日追記

 名立地区、巡ってきましたよ。
 かの地下道は国道8号線をくぐって、住宅地の中に通じていました。
 地下道を出てすぐ脇には、小さな個人商店があります。
 うみてらす名立周辺には買い物をできるような場所が、道の駅の中とセブンイレブンくらいしかありません。ですから、こういった小さな商店もこの地域では貴重な存在なのだと思います。
 コンビニじゃちょっと味気ないとか、地元のお店で買い物したいというような場合は、こういったお店を利用するといいんじゃないでしょうか。

 このあたり一帯は小さな集落といった風情で、道の駅から地下道を出たところの通りが国道と平行するように走っていて、同じような商店が2、3件ありました。その他に目立ったお店はなさそうで、それは名立駅の方まで足を伸ばしても同様でした。

追記ここまで
 
 ということで話を戻します。
 この日は地下通路へは潜らずに脇道を出て、道の駅の敷地内を探索です。

風車と夕陽の見える公園


 建物の脇に出ると、遠くからも見えた例の風車がそびえていました。
 そのそばには小さな人工の入り江。ポケットビーチと呼ぶようで、ずいぶん狭いのですが、夏になったら海水浴をするんでしょうか。
 
 風車の方へ行ってみます。
 海岸沿いをドライブしている時に風車を見つけると、近くに行けないかなと道を探したりしませんか。道路から見える風車って、意外と近くに寄れないものですよね。
 ここはバッチリ真下まで行くことができます。

風車

 道の駅の正面入口の休憩所内にも同じ物があるのですが、焼き物のようなレリーフが壁や風車本体に付けられています。
 よく見るとイニシャルなどが見えますし、妙にヘタウマ感のある出来栄えなので、近隣の小中学校の生徒さんが作ったものなのかなぁなどと妄想したりして。
 
謎オブジェ

謎オブジェ

 この風車でどのくらいの電力を賄えているのかなとか、色々と興味深いものです。
 メンテナンスなどの維持費用もあるでしょうし、単純にあればいいというものでもないのでしょうが、巨大な風車が建っていてその近くまで行けるというのは、インパクトがありました。そういう意味でも、観光地のシンボル的な施設という役割も小さくはないのかもしれません。
 そういえばちょっと離れた道の駅 能生にも風車がありましたね。

関連記事
 夕陽と神社とローカルスーパー 道の駅「能生」周辺を散策|Time goes around 
 
風力発電所

風車の向こう側はすぐに岸壁です。
 道の駅の建物との間には広場があって、ベンチやトイレなどが設置されていたり、丘のようになっている場所があったりして、ちょっとした公園のような感じ。

 軽く散歩したりするには充分な広さじゃないかと思います。天気のいい日には海風に吹かれながら、お弁当を持ってきてここで食べるのも良さそう。
 何よりここは夕陽を見るのにちょうどいいスポットにです。
 新潟県の海岸沿いは、日本海に夕陽が落ちる様子を眺めるのにもってこいな場所がたくさんあります。ここは駐車場も広いので、お弁当食べたり食事したりしつつ日没までゆっくり遊んで夕陽を見て、みたいな使い方には最高の場所です。
 
敷地内の案内板

併設の入浴施設 ゆらら


 ゆっくり歩いて道の駅の敷地内を一周しました。
 いいよね?
 もうお風呂に行ってもいいよね?
 
 と、自分に確認。
 どうぞどうぞと即ゴーサインが出ましたので、一旦車に戻りお風呂セットと着替えを持って館内に逆戻りです。
 
 のんびり散策していた関係で時間的に朝風呂とはいきませんが、昼風呂だって贅沢のうちに入るでしょう。気分も足取りも軽くなるってもんです。
 
 ぐるぐると建物内を回って、入浴施設「名立の湯ゆらら」へ向かいます。
 入り口のドアを抜けると一直線に長めの通路があり、両脇は下駄箱ロッカーという造りが個人的に珍しく、おおっとなりました。
 通路の突き当りのフロントで下駄箱の鍵を預けます。カレンダー通りの390円。フェイスタオル付きになります。通常は大人700円ですから、半額に近い値引きになりますね。やったね!
 
ゆららの案内

 やったねは喉の奥にぐっと押し込んで支払いを済ませ、タオルを受け取るとフロントから左手へ。
 真っ直ぐ奥の方はマッサージチェアと畳っぽい敷物のある休憩所。左手には二階への階段があり、上がると大広間とホテルへの通路がありました。
 そして右手側、フロントの並びにお風呂場への入り口があります。
 
 脱衣所は狭すぎず普通な印象です。ロッカーもよくあるタイプ。ドライヤーなども完備です。
 フロントのあるロビーではそう感じなかったのですが、少し暗めの照明のせいか、ちょっと古さが目立ちました。
 道の駅自体は2000年にオープンしたようですから、ある程度仕方ない部分もありますし、そこまで気になるようなものではありません。

 
 お風呂場へ。
 戸をくぐって左手にいきなり浴槽があります。これもちょっと珍しいかも。
 浴室内は大雑把にいうと、入って右側が洗い場で左側が浴槽というレイアウトです。これは男女の浴室で違うのかもしれません。
 
 洗い場は仕切りなしですが、小さくまとまって3箇所に分けられています。。シャンプー類は完備。
 浴槽はそれほど大きくないものが三つ並んでいてちょっと浅めです。
 壁には水槽が埋め込まれていて、丸い窓から中の様子を見る事ができます。といっても、いくつかある水槽の一部に金魚っぽい魚がいる感じで、正直そんなにすごいものでもありません。
 
 ここは天然温泉ではなく、当日は「湯沢の湯」という掲示があって、そこには同じ新潟県の湯沢方面の温泉について記載がありました。
 これが湯沢方面の温泉地から汲んできたものなのかは、イマイチはっきりしません。
 公式サイトの説明ですと、全国温泉湯巡り風呂と銘打たれて、
 
 『人工温泉システムの導入により全国の有名温泉の成分・色などを忠実に再現しています。湯質は20種類あり一週間毎に替わります』
 
 とのこと。
 
 ・・・マジで?
 
 どんだけすごいテクノロジーなんでしょうか。
 入浴剤との違いとか色々妄想が膨らみますし、もうサッパリ分かりませんが、そういうものとしておきましょうか。

 その他には強力系のジェットバスが設置してあります。このジェットバスは、おそらく私が体験した中で最強レベルの圧力で、素晴らしいのひとこと。水圧で押されるような勢いで噴出しています。
 ジェットバスの浴槽は4つに分かれていて、寝た状態で使うものと肩に集中的に圧がかかるものと、先ほどの強力なヤツになっています。最近あまりよろしくない腰に、ここでガッツリとマッサージしておきました。

展望風呂への階段を発見


 お風呂場の入口、洗い場の手前には階段がありましてね。
 見れば「露天風呂こっち」的な案内があるじゃないですか。事前にリサーチしてませんから、そう来たか! ってなもんです。
 
 早速上がっていきましょう。この階段、手摺りもありますが結構距離があるので、滑らないように注意が必要です。
 階段を登りきった先にはサウナと水風呂、洗い場にちょっとした休憩スペースがあり、ドアを隔ててガラス張りの空間に檜風呂が設置してあります。
 サウナの中も外側はガラス張りですから、中から屋外の様子が見えます。

 さらに先に上ると屋上に出るようになっていて、浴槽がひとつといった感じになっていました。
 
 手前の檜風呂は相当年季が入っていて、接合部分などのひび割れも多く、縁の部分も木目のデコボコ感や表面の手触りがだいぶ使い込まれた感じになっているのですが、ここまでくるともう味ですよね。
 
 屋上のお風呂は広くはありませんが、目張りはあるものの屋根はなく、開放感があってなかなかのものです。
 湯船に浸かりながらでは目張りの関係で難しいのですが、立ち上がれば日本海を見渡すように眺めることができますし、タイミングによっては沈む夕陽を見る事もできそう。
 
 何より屋根がありませんから、例の風車を下から見上げるようなロケーションが楽しい。
 当日は風車が回るのを見る事はできませんでしたが、代わりに海鳥たちが風車の上で羽根を休めるのを眺めながらゆっくりできました。

海沿いの敷地内

館内の掲示物

 お風呂については、天然温泉ではありませんし設備が古くなっている感じが強いものの、道の駅併設だったり海沿いだったりとロケーションがいいですね。
 サービスデー等のイベントも多いので、サイトをチェックしておくと、タイミングが合えばお得に汗を流す事ができると思います。

道の駅と風車

 他にもプールがあったりして、家族連れなら一日楽しめるスポットとなっている道の駅 うみてらす名立でした。
 近隣には灯台など、足を運んでも良さそうな場所もあり、上越市中心部からもそれほど離れてはいませんし、人が集まってくるのもうなずけます。
 上越市自体が新潟県内の都市の中でも毛色の違う街ですし、この辺り一帯を散策するのも面白いのではないでしょうか。

 公式サイト
 うみてらす名立 - 「食べる・くつろぐ・遊ぶ」がテーマの「道の駅」
 http://www.umiterasu.co.jp/

QooQ