下町ロケット推しな道の駅 国上と日帰り温泉てまりの湯

2018年11月29日木曜日

#レビュー #散歩 #道の駅 #日帰り温泉 #旅

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 新潟県燕市にある道の駅 国上とその周辺を散策してきました。日帰り温泉や無料の足湯に、食事や買い物ができたり公園や神社があったりと、なかなか散策しがいのあるエリアです。
 少しだけ冬の匂いを感じつつある、11月初旬のお話。

 新潟県燕市は県の中央付近に位置する街で、金属加工の工場が多くあります。
 TBSのドラマ「日曜劇場 下町ロケット」のロケ地として燕市内各地で撮影が行われたようで、私が訪れた道の駅でもそのロケがあったそうです。
 
 燕市の日本海側に国上山(くがみやま)という山があり、そのふもとに道の駅 国上があります。
 日本海沿いを走る国道402号線と、それに並行するように内陸側を走る国道116号線やJR越後線に挟まれるような位置関係ですね。
 
 燕市内や周辺の弥彦村、あるいは長岡市寺泊といった市街地に囲まれたちょうど真ん中あたりにあり、道の駅周辺は田んぼと川と山といった雰囲気ですが、とりたててアクセスが悪いというわけではありません。

下町ロケット推しまくり


 紅葉も終わったかなという11月の初め。
 こちらの方に用事がありまして、それが済んだあとにドライブも兼ねて行けそうな場所を探していたところ、ちょうど良さそうな道の駅があるのを知りました。
 燕市周辺は通過はしたことがあるものの土地勘はありません。道の駅 国上についても前日に存在を知ったばかりで、温泉が併設されているということ以外はよくわかっておりません。
 
 野暮用を片付けてから、コンビニコーヒーを相棒に馴染みのない道を数十分ほど、ナビに言われるがまま転がっていきます。
 ちょっと折れるべき道を間違ったりして、農道から土手っぺりから迷走気味に走った後、ようやく道の駅に到着したのが午後の早い時間だったと記憶しています。

道の駅国上

 駐車場に車を停めてあたりを見回すと、すぐ隣にも大型車が停められるような広い駐車場があり、山側には少し小高くなって温泉施設が見えます。あれが国上山なんでしょうね。
 道の駅の建物側からは、温泉施設を囲むように公園が広がっているようです。建物や駐車場などをパッと見た印象では、比較的新し目な施設なのかなと感じました。
 
 すぐに温泉へ入れるようにと、着替えとタオル類の入ったカバンを持って車を降り、まずは道の駅のメインとなっている「ふれあいぱーく久賀美」という建物へ向かいます。
 
 中は食事処と、物販や展示のあるエリアに分かれていました。
 展示エリアの方では全面的に下町ロケット推しになっていて、あちこちに写真やポップなどが飾られています。

下町ロケットの案内

 ロケ地となったことで町全体で盛り上げよう、あるいは言葉は悪いかもしれませんが、あやかろうという感じがあって熱意が伝わってきました。
 
 また、実物大と言っていいのか、ドラマ内に登場するトラクターをモチーフにした、大人が乗り込める大きさのダンボール製のトラクターがどーんと展示してありました。

展示のダンボール製トラクター

きれいなトイレと大きな足湯


 「ふれあいぱーく久賀美」の隣には駐車場に面してトイレ棟があるのですが、その内装がとてもきれいで、木目も鮮やかな板張りの壁がトイレとは思えない雰囲気をかもし出しています。
 洗面台の鏡は燕市で生産されたステンレス製のようです。

道の駅国上のトイレ

道の駅国上のトイレ

 道の駅はトイレがきれいかどうかで印象が大きく変わっちゃうと思っているので、利用者のマナー次第であるものの、いい印象を持ちました。
 
 
 トイレ棟の脇に通路があり、「ふれあいぱーく久賀美」の裏手につながっています。
 ここには足湯が設置してあります。ちゃんと屋根のある建物になっていて、ガラス張りで開放感がある感じ。

酒呑童子の湯

 酒呑童子の湯と名付けられた足湯には大勢のお客さんがいたもので、この看板以外の写真は撮っていませんが、一度に10人程度は足を入れることができそうな大きなものでした。
 時間をおいて二度ほど覗いてみましたが、人が多くて利用は断念しています。機会があればまた今度。
 
 足湯からは公園につながっていて、ゴーカートのコースがあったりするのですが、着替えを持ってウロウロするのが面倒になってきて、先に温泉の方へ行くことにしました。
 その温泉施設は道の駅の建物から見ると、いくばくか高台になっています。温泉施設の方にも駐車場がありますが、わざわざ車を出すのもなんですから歩いて坂を上がっていきます。

道の駅国上の案内板

てまりの湯からの風景
てまりの湯からの風景

てまりの湯

てまりの湯看板

 温泉施設は、「ふれあいパーク てまりの湯」という名前のようです。板を二枚合わせた看板がいいですね。書体も味があります。
 
 玄関口には靴箱があり、鍵を持って中へ入ります。
 フロントの前には券売機があります。入浴料金は大人500円で17時からは300円ですよ。私が知る限り、新潟県内ではかなり安い料金設定だと思います。しかもフェイスタオル付きでした。
 営業時間も10時から21時ですし、ポイントカードでスタンプが貯まると無料で入浴できるなど、かなり良心的な運営じゃないでしょうか。
 
 フロントで入浴券と下駄箱の鍵を渡すと、フェイスタオルと脱衣所のロッカーキーをもらいます。
 脱衣所では、受け取ったキーの番号のロッカーを使用するスタイルです。ロッカーそのものはよくあるタイプの正方形なものですが、やや大きめだったような思います。ドライヤー完備です。

てまりの湯の内部

 浴室内は中央に円形の浴槽と大型の浴槽にサウナ、そして露天風呂があります。壁沿いに設えられた洗い場は仕切り付きで、シャンプー類の備え付けがあります。
 
 円形の浴槽は市水の沸かし湯の表示があったと思います。大浴槽と露天風呂は天然温泉です。
 浴槽はそれほど大きなものではなく、私がお邪魔した時はお客さんはそれほどいませんでしたが、ちょっと人が多いと混雑しているなという感じになると思います。
 
 露天風呂の方も同様で、同時に3人も入ればいっぱいな感じでしょうか。
 目張りの塀が目の前にあるので開放感は強くありませんが、道の駅の名前にもなっている国上山がすぐ目の前に見え、視線を上げると紅葉で暖色に包まれた景色がなかなかきれいでした。
 
 売店や休憩施設があり、どうやら持ち込み自由のようで、お風呂上がりに談笑する地元の方々でそれなりに賑わっていました。
 お風呂自体はそれほど広くないので曜日や時間帯によっては混むのかもしれませんが、値段が安くて気軽に入浴できますし、総じて悪くない温泉だと思います。
 

公園を散策


 ひとっ風呂浴びてサッパリしました。
 一旦車に戻って着替えなどの入ったカバンを放り込み、今度は公園の方に行ってみます。
 この日の午前中はちょっと肌寒いかなと思っていたのですが、ゆっくり温まったせいか今はそれほどでもありません。陽射しも多少出てきた様子。

公園の休憩所

色づく紅葉

 公園は先ほどのてまりの湯の裏手、ちょうど露天風呂の方に位置しています。ちょっとした遊具がある広場と、公園の中央に池があるような感じになっていました。周辺をちょっと散歩するにはちょうどいい加減の広さです。
 
 秋の色合いを楽しむにはちょっと遅かったようで残念でしたが、午後の陽射しのマジックもあってなかなかいい雰囲気でした。
 
 公園の端の方まで行くと、すぐ隣に神社があるのが見えます。国上山のふもと、山に入るすぐ手前のあたりと言えばいいんでしょうか。手前に木が植えられていますが、その向こう側に山を背にして立っている鳥居と古い五重塔が見えます。
 

酒呑童子神社


 誘われるように足を伸ばしてみると、公園との間にちょっとした道と用水路があり、それに沿って囲いのように木々が植えられています。その一角にある、用水路にかかる小さな橋を渡って中に入れるようです。
 
 その橋から中へ入ってみると大きく横に長い池があり、公園と呼ぶには趣のあるちょっとした庭園のような雰囲気の空間が広がっていました。

酒呑童子神社

 池は透明度が高くありませんが、大きな鯉が数匹いて悠々とその中を泳いでいるのがわかります。
 その池の周りでは点描のように葉を落とした樹木たちが静かにたたずんでいるのが印象的でした。

酒呑童子神社

酒呑童子神社外観

 紅葉の終わりかけという時期のせいもあるのでしょうが、園内の静謐な雰囲気だけでもどこか胸を打つものがあったのですが、その空気感の要のように、敷地内の片隅に鳥居と五重塔が建っています。
 
 ここは酒呑童子神社というそうです。縁結之神と大きく書かれた石碑が目立ちます。説明書きのある看板を見ますと、酒呑童子の伝説が残っているようです。
 縁結びの神様ということで、そういった願いを書き入れた絵馬がたくさんありました。
 
 五重塔も立派なもので、一般的に思い浮かぶであろう法隆寺のものとは比べちゃいけませんが、この場所の空気感にしっくりくる素晴らしいものでした。

酒呑童子神社の説明板

酒呑童子神社鳥居

五重塔

 
 道の駅 国上とその周辺を散策してみました。訪れたのは秋の終わりでしたが、桜の季節や稲刈り前なんかもいい雰囲気じゃないかと思わせるような場所でした。
 お風呂もあり食事もとれますし、天気のいい日にはこの一帯でのんびり過ごすのも悪くないでしょう。少し足を伸ばせば弥彦神社や公園もありますし、寺泊などで買い物もできますから、ドライブで訪れるにはもってこいな環境の道の駅だと思います。

 道の駅国上ホームページ
 http://www.michinoeki-kugami.com/index.html

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