ブログでも何度か話題にしてるCoke ONアプリの歩数によるちょっとした特典を切っ掛け、というかダシにして、写真を撮るにも都合がいいし山登りのようにキツくないフィールドを探すと、そういう場所がいいんですよね。
今回はそんな公園を巡ったある日のお話。
冬にはできないこと
雪があまり降らない地域であれば、寒さ対策さえすれば真冬であっても散歩くらいはなんとかできますよね。
ですが、雪国にいると冬の間は散歩をすることが難しくなってしまいます。積雪のせいです。
車が走る道路は優先的に除雪されますし、そうするための設備や人員と予算などが確保されています。
これが歩道となるとそうもいかなくて、道幅が広い歩道は通学路などを中心に除雪機などで道が作られる、というか掘られます。反面、人がそれほど歩いていないような場所だったり、歩道が狭いとかそもそもなかったりすると、除雪の際の優先順位が低くなり道がなくなるのです。
雪というのは当たり前ですが広範囲に均等に降りますから、除雪されない場所にはどんどん雪が積もっていくばかりです。除雪だって機械を使っても重労働ですから、これはもう仕方がないことです。
ましてや公園となると、敷地の大きなものはいざしらず、町内にポツンとあるような小さな公園などは、たいてい雪に埋もれるがままとなるのです。根雪になったら春が来てもしばらくは居座るように雪が残っていますから、冬の間は実質的に公園に行くことができないんですよね。
春になると公園へ
そういうわけで、ようやく春らしくなってきた感もあり、さらにはゴールデンウィークを目前にしてがんばって遠出もしたくないなということで、程よい場所の公園へと向かった次第です。
まず行ってみたのは、新潟県上越市の高田公園。同所は桜で名高い公園です。
古いお城跡を中核とした広い公園ですが、シーズンになると見物客が大勢訪れるので人混みを避ける体質性質の私などは、桜見たさよりも混雑の憂鬱が勝ってしまいます。
ですが、観桜会と呼ばれる期間も過ぎまして、見頃も終わった今なら行ってもよかろうと足を運んだのです。そんなにかとお思いでしょうが、そんなにです。
上越市の中心部にある高田公園の駐車場に車を停めると、イベントなどで使ったであろう仮設テントらしき骨組みや大量のビールのケースが置かれていて、祭りの終わり感が全力で襲いかかってきます。
こちとらは望むところというか、そうだろうと思ってきてますからね。案の定、人も少なくてね。散歩やランニングをするかたがチラホラいる程度でした。
遅咲きの桜に目を細める
そんな空気の高田公園にも、遅咲きの桜が咲き残っているものです。ほとんどが緑の葉をつけて風に揺られる中、待ってたよと言いたげな花たちが散らずに空を彩っていました。
まずはそんな桜の写真を。
そして、私にはこういう光景にも心を引っ張り出される気がします。
散った花びらは何処へ行くのか、そんなことを思わずにはいられません。
ついでのように、昨年秋に見て回ったあたりにも足を運んでみました。
昨年に高田公園を訪れた時の様子はこちらから。
ロボット公園にも行ってみる
冒頭に載せた謎の写真。こちらは新潟県妙高市にある、通称ロボット公園と呼ばれる小さな公園に置いてある、大型の滑り台です。
まずは写真をどうぞ。
実は似たような形の遊具がどうも全国各地にあるらしく、ネットで検索すると現存するものがいくつかヒットします。
ツイッターで写真を見かけて、そんなものがあるんだと思って調べたところ意外や意外、近くを通ったことのある妙高市にもあるのがわかりました。
ですが、その時期はすでに雪が降りはじめたころでね。
妙高市といえばスキー場などもある豪雪地帯ですし、冒頭で書いたように積雪によって公園内に入るのは難しいだろうということで、春になったら行ってみたいなと思っていたのです。
この公園にも桜があって、すでに散りはじめの様相。
満開とはいきませんでしたが、桜に夕陽が朱をさしたようなやわらかな空間にたたずむ、ユニークなロボットの姿を見ることができて来てよかったなと思ったものです。
しかしこの遊具、見た目のインパクトはけっこうなものがあります。相当古くからあるようで、見た目もわかりやすい昭和的なロボット像が、今の時代にレトロ感やシュールな雰囲気を出していてとてもいいんですよね。
ずっと使い続けられるものなのかどうかはわかりませんが、末永くシンボルとして残っていてほしいモノだと思います。
何もせずただそこにいるだけの時間
公園に行って本気で遊ぶ年齢ははるか遠くに過ぎ去って、そういう年齢の子供がいる間はともかくとして散歩だとかひなたぼっこだとか、がんばってもピクニックが関の山なのが公園という場所じゃないかと思います。
ましてや公園に行かないといけない、なんてことはめったにないわけでね。
でも逆に、特に何もしない。ただ外に出てちょっと太陽や風に当たって、なんでもない時間を過ごすってのも悪くないなと。
そしてそういう場所って、案外近くにあったりしてねと、すっかり日の暮れた街を離れながらふとそんなことを思った記憶があります。