家で過ごす時間が増えてくると、なるべく快適に過ごせるような家具やグッズを買うなんてかたも多いんじゃないかと思います。
私もそんな感じで座椅子とクッションを買ってみた、というお話。
お家時間が増えたなら
さかのぼること2020年の年末。
忙しかった仕事の目処も立って、正月は一週間ほど休めそうだということになり。
感染症対策で外出は控えたほうがよさそう、さらには年末年始は大雪であるとの予報も飛び交っていて、例年のようにどこかへ旅に出るのは早々にあきらめたんです。
そうなると、営業しているお店も少ない上に大雪であろう年末年始は、お酒やら食料やらを買い込んで部屋に引きこもってやろうと。
ついては部屋で長々と過ごすにあたって、ちょっとでも居心地がいいように、いくつか買い物をしようということになりました。
そのうちのひとつが、以前記事にしたツインバードの掃除機だったんですけど、実はもうひとつ買い物をしてたんです。
それが座椅子。
今の部屋は、幸か不幸かけっこう広め。で、部屋の掃除という部分では、ルンバ的ないわゆるお掃除ロボットを導入するのが一番ピッタリくるなというのが、今の考えです。
ロボット掃除機もまだまだ進化しそうですしまだ買い時じゃないのかなと思いつつも、将来的に導入するためには、床にモノを置くというのは望ましくないわけです。ロボの邪魔になりますから。
それとは別に、整理整頓や掃除というのが苦手であるという自覚から、なるべくモノを増やさない生活を試みている最中でもあります。
座椅子を買うかで悩む
そこに座椅子はどうなのかというのは、何度も検討していまして。
というのも、今の部屋はおそらく元々は和室で、リフォームで床がフローリング風のシートになっているんです。
そのせいで、重い物を置いておくと床に跡がつくんですよね。例えば冷蔵庫とか室内干しとか、椅子とか。
ここからは私の個人的な習性というか性質というか。
ずっとこの部屋にいるということはないだろうという思いがどこかにあるんですよね。
ここが旅の終着点、終の住処かといえばそうじゃないよねというのが心のどこか、魂のどこかにある。
じゃあそれがどこなのか、どこにあるのかといえば、そんなものはないのかもしれないし、あったとしても辿り着けるかわからないんですけど、それにしてもってのがある。病気ですよね、たぶん。
で。
床に跡が付いて残ってしまうと、いつかは退室する際に問題になるかもしれないなというのが頭の片隅にありますから、部屋でくつろぐにしても足のある椅子とテーブルというのはあまりよろしくないだろうと。
そうなると、落ち着ける場所というのは座椅子またはクッションということになるわけです。
そこでまたひとつ問題なのは、私の腰の悪さ。
あぐらをかいて座っていられなかったり、背もたれがないとキツかったりと、普通に過ごすにもまあ面倒なことになってましてね。
おまけに、座面は低反発や、流行りかどうか知りませんがマシュマロ系のフワッとしたものは、身体がつらくなってくる。どちらかというと高反発系の、ある程度かたい感じのものがありがたいんです。
だけどだけど、クッションにしろ座椅子にしろ、お掃除ロボット的には邪魔者が増えることになっちゃう。足のある椅子やテーブルなら、その下を潜って掃除してくれるけど、それはなんかちょっとやだし。
現時点ではロボはまだ導入していないとはいえ、将来はそうしようと思っているのに、その邪魔になりそうなものを買うのはいかがなものか、みたいな考えが出てきてしまうっていう。
あとは堂々がめぐりまくって、結局、座椅子も含めて椅子のたぐいは買うのをやめていました。
とはいえ、この年末年始に部屋にいるのに、ずっと布団の上というのはさすがになんだろうと。
まったり飲むにしても、ラジオや音楽なんかを聴きながら過ごすにしても、寝っ転がっているよりは座っていたいなと。
なので、とりあえずここまでダラダラと書いてきた主義主張を横に置いておいて、思い切って座椅子を買ってしまおうかということになったんです。
よく考えれば、座椅子がひとつくらいあったって、それがなんだってんだってことですよ。いつものように無駄に考えだけが先行してんです。
それはそれとして買っちゃえばいいじゃないかと。
そう思ったら、ちょっとは気がラクになりましてね。じゃあ、どんな座椅子がいいんだろうかとあちこち検索し始めたというわけです。
日本製の座椅子がそこそこ安く買えそう
で。
とはいえ、年末になるまではたまの休みも削られているような状況ですから、ホームセンターとか家具屋を巡って探すようなことはちょっと無理があるなということになり。
そうなると必然的に通販に頼ることになる。これがちょっと引っかかるんですよね。
私もどっちといえば古いタイプの人間ですから、モノを買うのに現物を見ずに買うってのはやっはりどこか抵抗があって。
それが安価な物ならともかく、ある程度の値段がする、しかも長い期間使うとなると慎重になっちゃう。
座椅子の条件として、高反発素材であることは書きましたが、首のヘルニアの件もあるのでできれば背面の高い、いわゆるハイバックタイプがいいんじゃないか。
もちろん長い期間使うには、座面などのヘタリの少なさや、角度調節のギアやフレームが丈夫なものがいいに決まってる。
そんなことを考えつつ、予算的な面もクリアするとなるといいものはなさそうだよなぁ、などとネットを眺めていたら、案外サクッと見つけちゃったんですよね。
しかも、某サイトでクーポン使用で相場より安く手に入るのが判明した上に、年内に配送可能なのは今日までだということがわかり、これはもうこの商品でいいんじゃないかと。
そういうタイミング的なこともあって、もう今しかないと。
買うなら今だということになり。あれほど通販には慎重だ的なことを言っておいてなんですが、特に深くリサーチもせずに注文しました。
しかしこの右往左往感はなんなんでしょうね。色々考えるものの、結果ほぼその場のノリで買っちゃってんです。
なんですかねぇ、そういうとこだよ。そういうとこ。
気がついたら大晦日
そのままバタバタと年末年始の休みに突入したというのは、以前ブログかツイッターのほうに書いた気がしますが、おかげで完全にこの座椅子のことを忘れ去っておりまして。
思い出したのは12月31日の昼頃だったと思います。
そうだ、確かご注文を承りました的なメールが来てたよなと、そのメールをあらためて確認してみると、本商品はメーカーからの直送になりますという文言があるのを見つけまして。
ああ、多分年内に配達可能ってのはその通販サイトの在庫品についてであって、メーカーからの直送ってやつには該当しないんだろうなと。
まあともかくもう大晦日ですから、今日になって配達されることはおそらくないでしょうし、きっと年が明けて営業開始したあとになるんだろうなというのがわかりまして。
この時点で当初思い描いていた、正月休みに快適に過ごすために座椅子を買う、というのはほぼほぼ無理になり。
あんだけこのタイミングだとか、盛り上がって買った気がするのに無理だということになりまして。
仕方なく布団でゴロゴロしまくって正月を過ごすことにしました。
正月はといえば、煮込みすぎた車麩のようにグッダグダにすごしましてね。
大晦日からの大雪もあって、青空駐車場に止まっている自家用車の雪を降ろしに出る他には31、1、2、3日とほぼ外出せずに、飲んだくれすごしました。
雪でそもそも外出することが難しい、場合によっちゃあ災害レベルで降るかもしれないという懸念もあって買いだめしておいた、おでんやら煮物やら、正月だからと念のために買った切り餅やらでどうにかやり繰りした感じです。
荷物を受け取る申し訳なさ
そうこうするうちに仕事も始まって、のっけから色々とひどい目にあったりしていたもんですから、例の座椅子は完全に忘れていたんですけど、いつの間にか買った業者からメールが届いていまして。
発送しましたよと。
一瞬、なんだっけと思ったものの、ああそうかと気がついたのが到着予定日のお昼前くらい。配送業者さんのサイトによると、配送日の12時までなら到着予定日の変更等ができると書いてあります。
で、その日は仕事でね。
配達されても受け取れないのは間違いありませんし、変更することももう無理な時間なんです。
おまけにその日は強烈な大雪の日で、のちのちニュースになるほどの大豪雪だったんです。
とめどなくモサモサと降り続く雪は、道路の除雪も追いつかないレベルでして、そんなこんなでどうにか家に辿り着いたのが21時。
帰ったら不在票が入ってるんだろうな、この雪に座椅子なんて大きめの荷物を持ってこさせておいて不在とは、運送屋さんに申し訳ないことをしたと思いつつも玄関に入ると、郵便受けにそれらしきものはなし。
もしやと配送業者のサイトで荷物の追跡をしてみると、配送中の文字。
なるほど、この雪で荷物の配達もままならないんだろう、というのはすぐ合点がいったんですけど、配送中ってことはまだ私の荷物を持って配達してくれようとしているってこと!?
この大雪の中を?
それはもういいよ、私の荷物なんか愚にもつかないもんで、緊急性なんざカケラもないものなんだから。
そう思ってた矢先に、インターホンのベルが鳴りモニターには運送屋さんの姿が映ってるじゃないですか。
もうね、申し訳ない気持ちで荷物を受け取ったのを強烈に覚えております。
和楽の雲
購入したのは、セルタン社の「和楽の雲」。
実はすでに商品はリニューアルされており、座椅子本体の販売ページもないようです。その座椅子にかけられるカバーはまだ売っているようですね。
ただ、通販系の他社サイトでは販売が継続されており、先に書いたとおりメーカーからの直送で届いていることから、少なくとも2021年1月現在では在庫自体はまだあるようです。
実際に座ってみると確かにしっかりと反発してくれて、座り心地は悪くありません。
背もたれは私の身長だと首から頭部にどうにか届くくらいで、もうちょっとほしいなというのが正直なところですが、通販で買う時のデメリットな部分でもあり、全然ダメなわけでもないので、そこはまあ仕方のないところかなと。
なにより、座椅子がひとつあるだけで、今まで部屋でまったりする場合は横になっちゃうことが多かったのですが、ゆっくり座っていられるというのが大きいなと。当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
腰の悪さによって、長時間座り続けるのが苦痛ですらあるので、それをサポートしてくれるのは相当いい。
おかげで、お家時間の質はかなりよくなりました。
クッションを乗せたらどうなるの?
そんなわけで、いい買い物をしたなと思ってるんですけども、使っているうちに座面はもうちょっと反発してほしいというか、厚みがほしいなと思い始めてきました。
じゃあ、クッションを置いたらいいんじゃないのというのが、単純な思いつきですよね。
せっかくいい感じの座椅子ですから、もうちょっと良くしたいなという、欲望に満ち満ちた発想ですよ。
クッションといえば私はもうすでにいいものを見つけています。ホームセンターのカインズで販売している「フラッティ」というクッションです。
これがかなり硬めで、反発が強い感じ。
腰が悪いので座る時もそーっとゆっくりいくことが多いんですけど、しっかり支えてくれる感じがいいんですよね。
逆に立ち上がる時もクッションに手をついて、よいしょっとできちゃう。
もちろん体重をかければ沈み込むわけですが、低反発系のクッションでは頼りなさすぎて立つも座るも困っちゃうんですよね。
長座布団的なものから、足を伸ばして眠れるサイズのロングクッションなどのバリエーションがあって、私はそれを愛用しています。
で、そのバリエーションの中にはミニと呼ばれる普通サイズのクッションもあり、それを和楽の雲の上に乗せて使ってみたらどうかなと。
仮にそうやってみて具合がよくなくても、普通にクッションとして使えばいいし、普段家主以外には訪れる人もいない我が家に万が一来客があった時用にという名目なら、買っちゃってもいいだろうという感じですね。
もうひとつ、ニュースにもなっている通り、カインズで販売された珪藻土のバスマットがアスベストを基準以上に含有していたことが発覚、商品回収になりました。
我が家にも対象となる商品がありまして、カインズに行くついでがあれば回収してもらおうと思っていたんです。
そういったことでも後押しされてカインズにでかけ、フラッティのクッションを買ってきて、座椅子に乗せて使っています。
フラッティミニを乗せてみたら座面とほぼ合う |
これが目論見通りにいい感じ。
和楽の雲には肘掛けがないのと座椅子本体が軽いので、いざ座ろうとする時に手をつくところがなく、腰をかばって勇気というかちょっとした覚悟がいるんですけど、フラッティを乗せることでドーンと座りこんでも安心感があるんですよね。
わかってたことなんですが、フラッティはかなり厚いので座面が高くなるぶん背もたれが相対的に低くなり、頭部を支えられる高さではなくなったという面もあります。
ただ、いったん座ってからよいしょと腰を浮かして、フラッティを座面から背中に置いてみるなど、ほどよいポジションにしてみるのもいい感じです。
買うまでに時間をかけた座椅子ですが、いざ買ってみればかなりいい感じの商品に出会えたこともあって、家では格段に過ごしやすくなりました。
過ごしやすくなってというか、長時間座って飲んでいられる環境になったと言うかですね、酒量はあきらかに増えた気がしますけども…