8年経過するライフログの変遷を振り返る

2022年4月24日日曜日

#ライフログ

t f B! P L

  ライフログをとりはじめて8年が経過しようとしています。2014年の5月から2022年4月まで、1ヶ月単位でまとまった日記のようなものを、ずーっと残し続けられているというお話。


ゆるく勝手にが合言葉

 日記というと毎日毎日、ノートとか手帳に手書きで綴るものを連想しがちですけど、このブログの他の記事を読まれた方かたならおわかりかもしれませんが、そんな甲斐性があるわけがないというか。マメなタイプじゃありません。

 それが8年も続いてる理由は、「日記としてまとめる作業を自動化してるから」ということだと思います。

 

 あ、もうひとつ、ハードルを下げてあるってこともありますね。こっちのほうから説明すると、要は面倒な縛りをなるべく少なくしておくということです。

 

 例えば、日記は毎日書かなくてはならない、みたいな縛りを作ってしまうとなにかしらでそれが実行できなかった時に、全力で萎えるじゃないですか。

 もーいいやと。ここまでの人間だったんだと、あたしゃ。もはやこれまでだと。この世の終わりだと。

 そんなに? そんなにならなくてよくない?

 

 で、いざ書こうと思っても書くことがないわけ。

 平々凡々な面白いことなんて一切ない、つまらない人生だと。誰がつまらない人生だよ。ほっとけよ。自分自分。誰も言ってないやつ。自分で言ってるやつ。もしくは見えない妖精さんのやつ。


 だから、なーんにも思いつかないとして、それで書くのが止まるくらいならいっそ、今日は特になしってことで日付と天気でも書いてヤメ。それでもいいみたいに、ゆるい感じでやろうと。

 そう決めておけば、なんかこう気が乗らない時でもそれはそれでよしみたいに、気楽に取り組めるというか向き合えるもんでね。

 

 その上で、日記が自動的に仕上がるようにすれば、なおいいんじゃなかろうか。なかろうもんということなんです。

8年前の桜
8年前の桜



EvernoteとIFTTT

 あの、日記って、パーツがあるでしょう。

 具体的には、日記を書いた日付、曜日。その日の出来事。どこに行ったか、誰と会ったか、なにを買ったか、なにを食べたか、天気はどうか、時事ネタはあるか…

 

 みたいな感じで、日記を構成するパーツってのがあるわけです。

 昔ながらの日記ってのは、書斎の机の前に座って、分厚い日記帳を取り出しましてね。

 もちろん先に口ひげと着物は準備してますよ。書生さん的な。むしろ文豪感。なんでもカタチから入っといたほうがいいよっていう。スタイルからやったらどう? っていう。


 で、南蛮渡来の鉛筆と消しゴムを準備してから、まず今日の日付を書き、天気はどうだっただのなにがあっただの、色々と思い出しながら一日を振り返るかたちで書くのが一般的だと思います。

 

 そうじゃなくて、リアルタイムに近い形で勝手にパーツが集まってくる感じにしようと。

 実際どうやってるかというと、クラウドというかネット上にノートを準備して、日付が変わったらそれが書き込まれ、今日の天気予報が発表されたらそれも自動で書き込まれ、あとはどこかに行ったりなにかしたりする度に、ツイートしたりそのノートに直接書き込んだりすると。そんなことをやっているんです。

 

 もうちょっと具体的なことを書いてみますか。とりあえず、変な書斎から出ますか。もういいよね。文豪感出たでしょ。口ひげも取って、着物をいつものだらっとした部屋着に着替えましてね。なんだよ、南蛮渡来の鉛筆って。時代設定はどうなってんだよ、その妄想の。

 

 8年前にライフログを始めた時は、Evernoteにその日の情報を集めていました。

 というよりも、Evernoteをなにかしらに使いたくて、色々調べているうちに思いついたというのが正確です。手段が先ってやつですね。目的なんざあとあとっていう。

 

 IFTTTというサービスを使って、その日の日付やグーグルカレンダーの予定などを自動で書き込んてくれるようにし、そこにその日の出来事をなるべくリアルタイムでどんどん追記するようにしていました。

 そのうち、リアルタイムで書くにはTwitterがいいやということになり、ツイートしたらIFTTT経由でEvernoteのライフログ用ノートに追記されるようにして、現在地の情報はフォースクエアから取得。

 あとは、一日どのくらい歩いたかをソニーのLifelogアプリから、天気予報はmyThingsを使っていました。なつかしい。

 

 こんな感じで初期は色々なウェブサービスから、IFTTTを経由してEvernoteに情報を集約。それを1ヶ月単位で切って、保存しておくという感じでした。

 翌月のEvernoteのノートも自動生成されるようにしたり、ノート内のレイアウトを試行錯誤したりと、プログラムとか特にそういう分野に知識がなくてもこういうことができるんだっていうのも、面白かったんですよね。


8年後のライフログ

 でね。

 8年もありますと、そういうサービスの中には終了していくものもあるんです。

 ソニーのLifelogアプリもそうですし、和製IFTTTだったmyThingsもそうです。

 最初は無料で制限がなかったIFTTTも有料化によって無料プランでは制限がかかったり、Google系のサービスの一部で使えなくなったりといったことがこの8年でありました。

 

 多少の出費はしたっていいんですけどね、すべてのスタートがIFTTTなどを駆使してゴニョゴニョやって、自分の理想に近いものになんとか近づけるってことをやってきたもんですから、無料サービスの範囲で工夫する楽しさ、みたいなものもあるんですよね。

 

 終了したサービスの代替を探したり紆余曲折するうちに、現時点ではSlackを経由するやりかたに変わっています。

 やっていることは基本的に一緒で、日々うだうだだらだらとあることないことツイートしてるのが、Slackのライフログ用のチャンネルに投稿されるのがベースです。

 

 Slack内のアプリを使うことでTwitterとSlackが連携されるので、今までIFTTTを使っていた部分をSlackに変えたようなかたちです。

 Slackはグーグルカレンダーとも連携できるので、その日の予定などもライフログチャンネルに反映させることができます。

 細かいところで言うと、IFTTTではツイートした画像を反映させるのが意外と大変だったりして、Slackにすると解決することも多々あったんですよね。

 

 歩数や天気予報は色々と試した結果、スマホアプリの通知をグーグルカレンダーやTwitterに送って、それがSlackに流れるような仕組みにしています。

 今のところダイレクトにSlackへ歩数データやその日の天気を、ちゃんとした、ここ重要なんですけどちゃんとした過不足ない情報を送る手段はどうやらないんです。

 ないというのは語弊があるか。あるけど、果てしなく面倒か情報が多すぎたり少なすぎたり微妙にズレてたりするの。

 

 具体的に例を出すと、天気予報とかはRSSを使ってそれをSlackに流せるんだけど、ほらこっちはライフログじゃない。長文とか要らないわけ。

 自分の日記の中に、ズラズラズラーッと天気の概況とか週間予報とかが並んでも、それはちょっと違うじゃないですか。

 あとは、旅に出ることを想定すると、登録した特定の地域だけの天気予報って日記としてうまくないじゃない。現在地の天気予報が大事っていうか。どこに居たのかってのも、自分の中では重要だったり。

 

 それを上手く制御して必要な部分だけを送るのは、ちょっと面倒になっちゃう。現状はそうなのね。まだ試してないサービスとかはあるかもだけど。


Slackとスマホアプリがキーになる

 結果、スマホアプリの通知をIFTTTやマクロドロイドとかのアプリでTwitterとかグーグルカレンダーに送って、それがSlackに流れる感じにしてます。

 スマホアプリなら、現在地の天気予報を通知してくれるサービスもあったり、今の状況を反映することにおいては常に持ち歩くスマホってのはすごくフィットしているので、他にも色々やれそうだなと思うんですよね。

 

 あとは、グーグルカレンダー経由ってのが色々な解決策になってて、自分のグーグルカレンダーにライフログ専用のカレンダーを作っておいて、今日の日付や天気予報を全部そこに流しています。

 SlackとかIFTTTには対応してなくても、グーグルカレンダーには対応してるっていうサービスは比較的多いってのもあり、カレンダーに書き込めさえすればなんとかなる感じはあります。

 

 個人的なことでツイートもできなそうな、あんなことやこんなことは、直接Slackに書けばいいというのも手軽でいいなと。

 IFTTT時代はEvernoteに直接書き込むには、Evernoteを起動するか有料サービスのメールでの追記か別立てでアプリ経由で書くくらいしかいい方法がなく、Evernoteは気軽にメモするには重すぎるので起動するのも億劫だったりしたんですけど、そういうのもSlackで解決されちゃいました。

 

 そうやってSlack上に溜めていったログを、1ヶ月に1回だけ手動でEvernoteに移動させることで、これまでのライフログと同様に保存できるという感じになります。

 SlackはEvernoteとも連携できて、指定した期間の情報をEvernoteに移行することで、例えば2022年4月と指定すればその1ヶ月ぶんのデータがまるっとEvernoteに記録されると。

 

 その際に見た目というかレイアウトの崩れも、まあまあ許容範囲なので、今はSlack経由のスタイルに落ち着きました。

 

 それ以外のライフログで大きなものはグーグルマップのタイムラインと、グーグルフォトですかね。

 どちらも、自分のライフログと直接つなぐ方法は今のところありませんが、タイムラインは1ヶ月のダイジェスト的なメールがきたり、グーグルフォトはアルバムを作るとリンクが作れるので、それらを使って擬似的にライフログに掲載するようにしています。


場所は違えど今も桜
場所は違えど今も桜


ふりかえる・かみしめる・ふりかえる

 とりあえず、当初の目的通り、なるべくゆるく負荷なく、できるだけ自動的にというのは達成しつつ、自分のことを記録しておくってのはやれています。

 加齢のせいにするのは嫌ですけどね、記憶があいまいだったり行き違ってることもままあるんですけれども、自分の記録があるとそれで多少は思い出せたり、こうやってブログという形にまとめておくとそれも一助になったりして。

 

 そうやっておくと、たまに振り返ることができる、 振り返りはいつでもやりゃあいいんですけど、その振り返りの質がちょっとよくなるんですよね。

 思い違い自体も別に悪くなくて、楽しいものでもあるんですけれども、それに気がつけるってのも面白いものでね。

 その噛みしめてる感じが、そんなに悪くないというか。

 

 そんなことで、8年も続いちゃってるというね。

 そんなだよ。そんな。

QooQ