雑談ラジオ ルンバ男あらわるの巻

2023年7月9日日曜日

#おうち時間 #掃除

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  神が降りてきまして。

 とか書くとアレなブログを開いちまったのかと、バツボタンを押そうとしてっかもしれませんけど、まあ待ちなさいよ。いつものやつだよ。いつもの。


七回目です

 とにかくね、根っこから勤勉とは遠く離れた人物人格人生なんです。なにをするにもだらしがないわけ。

 だから、部屋とかも散らかるんです。まあひどいもんで。

 そんなあたしだってね、とっちらかった部屋をどうにかしたいと思うんですよ。散らかさないようにしよう、すぐ仕舞おう、すぐ捨てようと思うの。

 思ってそれが続くようなら、日曜の真っ昼間からこんなブログ書いちゃいないよね。これだって、思ったことの書き置きみたいなもんなんだから。掃除中に思ったことを、書き殴っておかないと忘れんだから。

 

 引っ越しって、一度もしたことがないっていう人もいるとは思いますけど、経験のある人もけっこういるんじゃないかと思います。

 あたしもありますよ。何回だろう、ひぃふぅみぃ… ああ、7回か。なんで古風な数え方なのかは知りませんけど。アン・ドゥ・トロワとかでもいいけどさ。イチ、ニイ、サンはダメだよ。次はダァーって言っちゃうじゃん。4より大きな数が数えられないじゃんね。

 いいんだよ、話がそれる方にいかなくていいの。

 

 7回引っ越ししたっていったって、ほぼほぼホテル暮らしみたいな時期もあったし、正確にどうだったかあんまり思い出せないんですけどね。

 引っ越しの度に思うのは、まーゴミだらけなんだ。正確には不要な物ばっかりなの。捨てそこなったペットボトルとか缶ビールの空き缶とかそういうのはともかく、引っ越すとなると持っていかなくていいものばかりなわけ。

 買って一度も使ってないお皿とかさ、ろくすっぽ料理もしないのに持ってるフライパンとかさ、着もしない服とか。全然要らないの。

 

 これは旅に出る時も思うんだけど、持ち物が少ないほうがいいじゃない。仮に一週間、あちこち放浪しようと思っても着替えが数日分とカバンといくばくかの手荷物くらいで済むんです。

 そうやってホテルを渡り歩いて旅してると、要は家に置いてきた物って生きていくのにほとんど要らないよね、ってなるのね。そりゃすぐには使わない書類とかさ、そんなものはあるけれど、かなりの物が必要ではないのね。

 もちろん家族が多けりゃそうはいかないし、趣味によっては道具とか書籍とかいるだろうし、中には物が多いほうが落ち着くっていう人だっているでしょう。

 でも、本性というか本質に沿って取捨選択していくと、要らないものの多さに呆然となるんです。


家出する時に何を持っていく

 あたしが初めて引っ越しした、引っ越しっていうかほぼほぼ家出みたいなもんだったけど、その時持っていった物って、お金以外では着替えとCDラジカセとCDだけだったのね。

 最低限、持って行きたかった物ってそれだけだったの。

 大事なものはなんだろうって考えた時に、次の街まで連れていきたいものはなんだろうって考えた時に、出た結論は当時はそんなだったな。

 要は極端なんだよね。振れ幅が極端すぎるんだと思うけど、音楽以外の趣味で買った物とか色々持ってたけど、全部要らなかったっていう。

 今も、そこまで気負わないけど、旅に出る前にはちょっとそういうモードになったりする。その問いはずっと続く気もするけど、どこかで落ち着いたりするのかね。

 で。

 そこから7回引っ越して、何周もして至ったのがもう物をなるべく持たないようにしようっていうことなんです。ミニマリストとか洒落せぇやつじゃなく、ダンシャリだかダン池田とニューブリードだか知らないけどそういう胡散臭いライフスタイルじゃなくてね。

 だって片付けられないんだもん。

 それならもう物を最初っから増やさないようにしないとダメなんだもん。何度も引っ越してそうしないと手に負えないんだって思い知ってのやつなんです。

 ぶっちゃけ、物を買ったほうが経済的にはいいじゃないですか。物を売って物を買ってを繰り返すのがいいことじゃないですか。

 何かを売らずに暮らせるんならミニマリストとか息巻いてもいいけどさ、それはお門違いっていうか。


片付けられない症候群

 そう思って、決めつけて暮らし始めた今の家なのに、なんでこうも要らないものが増えるかねっていうくらい散らかるんです。

 テーブルだってちゃぶ台ひとつ、冷蔵庫はビジネスホテルにあるような真四角の小さいの。貰い物のレンジとトースターと電気ポット、わずかばかりの調理道具。あとは着る物とカバンくらいしかないはずのこの部屋に、まー要らないものがあるんだわ。

 安いところを見っけたもんだから、分不相応に広い部屋に住んでるけど、ホントは6畳もあれば居住空間としては充分なの。なんならひと部屋使ってないのがあるくらいなのに、あっという間に散らかってくんだから。

 

 もっとひどいのが、散らかるそばから片付けることができればいいんだけど、それができないんです。

 心になんか欠陥があるのか、前世で掃除神の石像を片っ端から壊しまくってたバチなのかは知りませんけど、とにかく片付けるのが苦手というか無理。

 どのくらい苦手かと言えば、今日みたいに掃除の神が、掃除ゴッドが天から降臨なさって、あたしにパイルダーオン。ルンバ人間となって仮面ライダー風に言えばルンバ男と成り果てて半日掃除をしまくって、ようやく七割程度が片付くってなありさまでしてね。

 ああ、ゴッドは帰っていきましたよ。退散いただきました。十字架突きつけて塩巻いて心の中でマシンガンをぶっ放してようやくお帰りいただきました。なんなの? ゴッドってそういうものなの?


DHP

 なんでもそうなんですけど、急に始まるんです。それこそホントになんか取り憑いたんじゃないのっていうくらい、急に掃除とかブログ書くとか始めるの。

 日々ね、蓄積されていってるんだと思うんです。お掃除しなきゃポイントが貯まっていってる感じ。

 夜遅くに帰ってきて、靴下脱ぎ捨ててもう無理今日はもう無理だってってなると5ポイント。

 レンジで書いてある通りにあっためたくせに冷たいところも残ってる冷凍チャーハンを無愛想に食い終わって、皿をシンクにガシャンで7ポイント。

 空いた缶ビールがテーブルの上に並ぶと芸術点込みで10ポイント入るわけですよ。心の奥深いところに貯まっていくわけですよ。

 あのね、貯まったポイントで熱海に行けるんならガンガン貯めますけど、そうじゃないポイントじゃん。ポイントカードをお持ちですかに無言で首を振るやつでしょうよ。ダークなやつじゃん。ダメ人間ポイントじゃん、これは。

 

 それがずっと貯まっていく間に、心の奥深くで何かが育つわけ。

 あたしはなんてダメなんだろう。この罪はどう償えばいいんだろう。

 路地の角からパンを加えてちこくちこくーって言いながら走ってきたビジネススーツが似合う天然系ドジっ娘とぶつかって、もちろん頭の上に☆がくるくるーってなっての、なんやかんやあって今夜その娘が部屋に来ることになったらどうしたらいんだろう。

 

 そう思う度に育つわけ。ダメ人間ポイントが貯まっていって、DHPが貯まっていってダメヒューマン度合いが頂点に達した時ですよ。

 上空のどす黒い雲がピカーッ!ってなって。

 真っ白い翼の天使たちを引き連れて、もちろん全部最新のルンバの形ですよ。翼の生えたルンバ。

 もしくは巨大宇宙空母的ななにかのカタパルトから無数のルンバ飛行形態が発進するわけです。

 その背後には掃除ゴッド、いやルンバ神がおだやかな笑みを浮かべながらあたしを指差してこう言うんです。

 

 《掃除なさい》

 

 ベータルンバリオン線とガンマルンバリオン線が放射され、体内のダメヒューマンエネルギーをルンバ塩酸ナトリウムに全て変換するわけですよ。

 そっからはかどるよね。掃除がまーはかどる。神様がついてっから。こっちには。ルンバ塩酸が効くんだ。しじみ習慣くらい効くの。

 テーブルの上にドミノ倒しの新記録でも狙ってるのっていう感じで並んでる空き缶とか、ビニール袋にガラガラポイですよ。

 それにシンクに洗い物が溜まってるったって、ひとりでやってることだからたかがしれてるわけ。皿と茶碗と箸の3セットも洗えばすぐキレイになんだよ。そもそも、物を減らしてる効果もあって、洗い物なんか出ることの方が少ないわけ。

 

 それで、ダメ人間からルンバ人間と化したあたしがハッってなると、七割かな。それぐらいまでは片付いてて。ポイントがご利用されて、憑き物がすーって。

 カーテンを開けて窓の外を見ると、大宇宙ルンバ艦隊が去っていくのが見えるんです。てゆーか、設定があいまいだな。色んなのが混ざってるけど。

 どうする書き直す? ルンバ神方面で統一する? タイトル、ルンバ男にしちゃったけど。

 いいか、どうせ妄言なんだから。なんだよ、ルンバ神方面って。そんな方面に行きたかないんだよ。


罪は許されないのか

唐突に紫陽花
いつもの、内容と一切関係ない例のやつです


 でね。

 これで掃除が終わったわけじゃないの。

 特定日にしか捨てられないゴミとかもあるからさ。昔住んでた地域は、ゴミ収集センター的なところに自分で持ち込むと格安で処分してくれたりしたんだけど、今のところはそこまでのサービスはなさそうでね。

 だから、なんだっけ、そのなんとかポイントはまだゼロにはなってないわけ。むしろ、これだけやって神を降ろしてまでやったのにゼロになってないっていうことが、またポイントを貯め始めるんです。

 

 でもね。

 そこはもうそれでいいじゃない?

 なんかね、歳をとってからそう思えるようになってきたの。

 完遂できなかったけど、やったのは間違いないわけだし、それはそれで自分を讃えていい気がするよね。

 その気になった時にトドメをさせないってのは、ちょっと心残りがあるけど、それはそれでいいっていう境地になったっていうか。

 急に真人間になれるわけでもないし、テーブルで倒れてる七味の瓶を直すところまで辿り着けないけど、今はここまでやったっていうのを大事にしたほうがいいよねって。

 

 そんなだよ。神がかっても、あたしゃそんなだよ。

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